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ryp side
あ、明日からだ。
ここ最近熱っぽくて、だるかったからなぁ。
僕はオメガだ。
最初はオメガと診断された時には、死にたくなるぐらい辛かったけど、今はとても幸せ。
僕には勿体ないぐらい完璧でかっこいい彼氏ができた。
「涼ちゃーん、明日?」
「うん、明日だね」
「早めにお休み取っといて良かった、今日はもう寝よ」
「うん、ありがとう」
手を繋いで寝室へ向かう。
ベッドに一緒に入るとギュッて抱きしめてくれる。
若井はこうやって僕の体調を心配してくれる。
僕のヒートに合わせて若井もお休みを取って、一緒にヒートを乗り越えてくれて、そんなに気にしなくてもいいのに、沢山お仕事があって疲れてるのに、申し訳ないなって思っちゃう。
番になる前のヒート中、僕にこんなお世話しなくていいよ、大丈夫だよって1度伝えたら、なんでそんな事言うのって泣きながら怒られた。
涼ちゃんが好きだから、愛してるからだよって。
なんて幸せものなんだろうって。
そこで若井から番になろうって言ってくれた。
まだ慣れないけど、甘えるようにしている。
若井は本当に凄くて、何を頼んでも嫌味ひとつ言わないで、笑顔でやってくれる。
大好きだなぁ。
「ふふ、俺も大好きだよ」
「えっ、聞こえて…」
「口出てたよ、可愛い」
「恥ずかしいな…」
「今日の最後に涼ちゃんから嬉しい言葉聞けて嬉しい」
「恥ずかしいこと言わないでよ、寝るよもう」
「はーい おやすみ」
「おやすみ」
軽くキスをしてギュッと抱きしめながら眠りにつく。
まぁ、時間が経ったらお互い寝相でバラバラになっていたり、たまに若井の寝言にびっくりして起きちゃうけどね。
若井も僕の寝相が酷すぎて1度ベッドから落っこちたこともある。
けどそれすら楽しくて、愛おしくて。
「おはよ 若井」
「起きたね おはよう 涼ちゃん。体調は?どう?」
コーヒーのいい香りで目が覚めた。
若井はもう身支度も終わって、朝ごはんを作っていた。
「ん〜、まだ全然ヒートまでは来てないかな」
「そしたら夕方とかかな〜」
「そうかも」
「なら、ちょっと俺朝ごはん食べ終わったら買い出し行ってくるね。最近忙しくてなんも食材なかった」
「あ、気づかなかった。ごめんね、ありがとう」
スパダリすぎる。
食材があまりないのに、こんな美味しそうな朝ごはんを作ってくれるなんて。
二人で一緒に朝ごはんを食べて、若井が身支度を始めて、買い物へ出かける。
涼ちゃんの好きなお菓子も買ってくるね〜と言いながらルンルンで家を出た。
僕は洗い物や掃除をしながら若井の帰りを待つ。
おかしい。
暑い。苦しい。ムズムズする。
まだ若井が出かけてからそんなに時間が経ってないのに、来る気配もなかったのに。
きちゃった。ヒート。
「わかいぃぃ……」
ギリギリ立ってられる力が残っていたので、壁をつたいながら若井の部屋へ向かう。
部屋に入ると若井の匂いがムワッと広がっていて、立ってられないぐらい気持ちよくなる。
頑張って意識を保ちながらクローゼットを開け、服をかき集める。
でもどれも洗濯済みのもので、柔軟剤の匂いばかり。
それでも若井がお気に入りで、よく着ている服をかき集めてベッドの上に置く。
服を置いたところに自分も座って、巣を作る。
けれど匂いがやっぱり足りない。
重たい腰をあげて脱衣所へ向かうと、昨日着た服と下着が置いてあり、それらを持って急いで部屋に戻る。
さっき作った巣に持ってきた服や下着を設置する。
昨日のものだから若井の匂いがたっぷり付いているので、自分が動いても、その匂いを嗅ぐことが出来る場所に置く。
できた。
やっぱり下手くそになっちゃう。
若井これ喜んでくれるかな。
不安になりながらも、巣にこもる。
若井、早く帰ってきて。
下着もぐちゃぐちゃになってしまい、奥が寂しい。
ひろと、ひろと。
wki side
結構買い物してなかったから、沢山買ってて遅くなっちゃった。
涼ちゃん大丈夫かな。
「ただいま〜 涼ちゃん〜帰ったよ〜」
ん?待って凄いいい匂い。
まって、これ始まってないか?
予想より凄い早く来ちゃった、涼ちゃんごめん!
「涼ちゃん 入るよ?」
部屋に入ると、ムワッと俺の大好きな香りが充満していて、ベッドの上にはとても素敵な巣が作ってあった。
ヒートきて辛いのに、こんなに素敵な巣作ってくれたんだ。
「涼ちゃん。戻ったよ。ごめんね遅くなっちゃって。こんなに素敵な巣作ってくれたの?ありがとう」
「……っあ、ひろと。ううん おかえり。待ってた。ごめんね、こんな下手くそで……」
「下手くそなんかじゃないよ。涼ちゃん俺も入っていい?」
「ん、いいよ。早く来て欲しい」
両手を広げて待っている涼ちゃんに、今すぐにでも襲いたいが、グッと堪える。
毎回ヒートが来た時は巣を作ってくれてて、それが嬉しくて嬉しくて褒めるんだけど、全然納得していないのか喜んでくれない。
まぁ、そこが涼ちゃんらしいんだけど。
巣に入ると、ぐりぐりと俺の胸に頭を擦り付けて、匂いを堪能している。
可愛いな、待たせてごめんねの気持ちを込めて優しく頭を撫でる。
「ひろと、もう、きて。さびしい、ここ」
「仰せのままに涼架」
ゆっくり押し倒しながら、キスをする。
とろんとした表情で、俺のキスを受け入れる。
軽く舌でノックすると、涼ちゃんから舌を絡めてくれた。
甘い。
舌、歯列、上顎と涼ちゃんの口内をじっくり堪能する。
鼻から抜ける悲鳴で自身のペニスが反応するのを感じる。
「……っん、ふ、ぁ」
「っん、涼ちゃん可愛いね」
「かわいくない、」
キスだけでトロトロになっちゃって腰もビクビクして、視覚だけでイっちゃいそう。
優しく上の服から脱がすと、綺麗な真っ白い肌とピンク色の乳首が露になる。
本当に綺麗。
割れ物を扱うように優しく丁寧に触れると、あっ、と短い悲鳴をあげながら、真っ赤になった顔を隠す。
反対の手で、顔を隠せないように手を握ると、怒った顔で俺の方を見つめる。
逆効果なんですけどね。
「涼ちゃんの身体綺麗だね」
「っあんまり、恥ずかしいこと言わないで…」
「こことか、すっごく綺麗」
そう言いながら涼ちゃんの乳首を舌で舐める。
いきなりの刺激にさっきよりも大きく腰が跳ねる。
喘ぎ声も大きくなって、涼ちゃんが俺の頭を抑えてくる。
「涼ちゃん、頭そんな抑えちゃったら舐めれないよ」
「っや、や、だ、ぁ」
「えぇ?やなの?こんな美味しそうなのに」
そう言いながら指で弄りながらお話する。
それもいやいやと、首を振る。
嫌がってる姿可愛いなと思いながらも、また舐めてみる。
「っあ、やだ、っていった、のに、ぃ」
「ん〜、おいしいからね」
コロコロと飴玉を舐めるかのように乳首を舌で遊ぶ。
涼ちゃんも諦めたのか、快感を逃す方に意識し始める。
だんだん上の方に逃げていくから、頭を撫でながら固定する。
さっきより喘ぎ声が大きくなって、そろそろイきそうかな。
乳首を軽く甘噛みをして、より快感を強く与えると、まんまと1回目の射精をした。
ギュッと俺の髪を握りながらイく涼ちゃん。
「っう、あ、イっちゃ、っう”」
「あ〜、かわい 上手にイけたね」
「……っふ、ぁ、っは」
「かわいい すっごい甘い香り」
上手上手と頭を撫でつつ、涼ちゃんの項に吸い付く。
ヒートで身体がいつもより火照って、尚且つイったばかりなので汗が滲んでいる。
ちらっと見える俺との番の印がより一層魅力的。
ペロリと舐めると、匂いも相まって胸焼けするほど甘い。
夢中になって舐めると、気持ちよかったのか涼ちゃんが甘イきを繰り返していた。
「涼ちゃん舐めただけで甘イきたくさんしちゃったね」
「っふ、ぅ”、」
「そろそろこっち触るね」
スウェットの上から触ると、ぐちゃぐちゃと愛液が沢山溢れているのがわかる。
大きく染みを作っていて、随分前から我慢してたんだなと少し弄りすぎたことに反省。
パンツとスウェットを脱がすと、沢山イった後なのにおへそに付くぐらいそそり立っており、トロトロと愛液が垂れている。
「涼ちゃん えろすぎ。凄いトロトロだね」
「……っ、はずかし、ずっと、まってた、」
「ごめんね。いい?さわって」
「ん、いいよ。はやく、ほぐして」
前を軽く扱いながら後ろの孔に指を当てると、待ってましたと言わんばかりにヒクヒクと侵入を待ちわびていた。
健気に侵入を待っているのが可愛くて、少し入口付近を指でなぞってみる。
「な、んで、それ、っへん……はや、くぅ」
「ごめん ヒクヒクしてるの可愛くて」
「そんな、みないで……っあ、き、たぁ わかいの、ゆび、まってた、きもち、ぃ」
沢山出ていた愛液のおかげで、スルスルと指が入っていく。
中は温かくてふわふわしている。
ギュウギュウと締め付けてくれて、本当に待ちわびていたんだなと感じる。
それと同時にぶわっと涼ちゃんの甘い匂いがより一層濃くなった。クラクラする。
すんなり2本目の指も飲み込んで、涼ちゃんの好きな部分を擦る。
「っんぁ! そこ、や、ぁ」
「うそ、気持ちよさそうにギュウギュウ締め付けてるよ」
「ひぅ”、そこばっか、へん、なっちゃうよ、ぉ」
「変になっちゃおっか」
「っや、ぁぁ”」
お腹側のふっくら主張している部分ばかりぐりぐりと押したり擦ったり沢山攻めてると、また逃げ腰になっていく。
腰が浮かないようにお腹を手で抑える。
すりすりと臍の辺りを撫でながら中を弄じる。
「ひ、ひろと。おなか、ちょ、 ぃ や、」
「ん?どした?」
「い、や。なんか、」
「あ、もしかして挿れてる時思い出した?」
「……っう、ん。ちょうど、そこらへんに、ひろとのはいってたな、って」
なんだ、この可愛い人は。
俺の指をギュッと締め付けながら挿入時を思い出しているなんて。
確かに前セックスした時、奥まで挿れたことがあった。
でも涼ちゃんほぼ意識飛んでたから覚えてないと思ったけど、身体は覚えてるってやつか。
「涼ちゃん。ここ、覚えてたんだ。どう?」
「っあ、そこ、ひろと、の、奥まできて、た」
「ここまで挿れた時、涼ちゃん赤ちゃん出来ちゃうって泣いてたんだよ」
「っは、ちょ、いって、な……っあ、ぅ、ちょ、それ、」
グッと以前挿れていた場所を指で軽く押しながら、ピストンしている感じに揺らしてみる。
揺らす動きに合わせて、中に入っている指も出し入れすると、俺のが入っている時と感覚が似ているのか奥に来て欲しいと吸い付いてくる。
「っあ”、や、おなか、きもち、ぃ、ひろ、とのはいってる、みたい、」
「はぁ、かわい。きもちいね、ここ奥きもちいね」
「うんっ、おく、きもち、イ、く……イっちゃ…う、っあ”、ん」
「涼ちゃん上手。はぁぁ、くそ、いい匂い」
「も、ゆびいい、から。ひろとの、ここまで、ちょうだい?」
自分のお腹を触りながら俺の欲しいとねだる。
なんか、今日の涼ちゃん可愛すぎて壊しちゃいそう。
ゴムを付けるためズボンとパンツを脱ぐと、匂いを感じたいのか涼ちゃんにパンツをくれとせがまれた。
ついさっきまで履いていたパンツを渡すのは少し躊躇って、ズボンとかTシャツじゃだめ?って聞いても、パンツじゃなきゃダメらしく、ものすごい力で奪われたので諦めた。
さっきイった人だよな、と思いながらも自身にゴムを被せる。
涼ちゃんはゴム付けるのを待ちながら、さっき奪い取ったパンツをスンスンと嗅いでいる。
ちょっと、本当に恥ずかしいかも。
「涼ちゃん。匂い嗅いでる最中ごめんね、挿れるよ」
「……すん。 う、はやくきて……っは、ぁ”、おっき、ぃ」
「っう”ぁ、あっつ、涼ちゃん、ちょっと締めすぎ、」
「……っむ、むり、むり、きもちよすぎて、」
流石にこのままじゃ搾り取られる。
涼ちゃんの唇をなぞりながら隙間をあけたところに舌を侵入させる。
優しく舌を絡めると少し緩くなったのを感じ、ゆっくり挿入していく。
トンっと最奥までたどり着いたところで、口を離す。
「涼ちゃん、さっきのところまできたよ」
「っうん、うん」
嬉しそうに微笑みながらお腹を撫でる。
甘い匂いを漂わせながらギュウギュウ締め付ける。
何も動かしていないのに締め付けで快感をひろっているのか、短い悲鳴をあげながら鈴口からトロトロ愛液を垂らしている。
軽く甘イきしてるな。
「……っあ” ぁ、ひろと、やだ、やだ」
「やだって、自分で動いてるんだよ?」
「っえ、ちが、ぁ”、」
「ほら、動けるようにしてあげるから俺の上のって」
「っえ、あ”っ、このたいせい、おく、くるって、ぇ」
グイッと涼ちゃんの腕を引っ張りながら、騎乗位の体勢に変える。
優しい快感がずっと続いて甘イきを繰り返していたから、身体に力が入らなくてまた奥まで挿入されている。
ビクビク動く腰とだらしなく口から垂れてくる唾液、短い悲鳴。
全てにおいてえろすぎる。
今すぐにでも下から突き上げたいが頑張って動く涼ちゃんを拝みたいので心を落ち着かせる。
「ほら、さっきみたいに動いてみて?」
「ぁ” あ、むり、おく、きもちよすぎて、うごけな、」
「えぇ〜、ならそのままだなぁ。ほらいーち、にーい、」
「んぅぅ”、っん、あ”、っひ、ぐ、ぁ”、」
「上手上手。さーん、よーん」
「も、むり、ぃ、ひろ、とぉ……っう”、も、おくついてよ、ぉ」
頑張って動かしていたけど力尽きてバタって俺の方に倒れてきた。
一緒に甘い香りが漂う。
俺の首元に顔を埋めて、沢山名前を呼んでいる。
可愛いなぁ。でももう耐えられないな。
押し倒しながらバックの体勢にもってきつつ、グググッとより奥へ挿れる。
涼ちゃんの子宮の入口まで辿り着くと、さっきと比にならないぐらい強く締め付けてきた。
「涼ちゃん、そんな締め付けたら俺の搾り取られるよ」
「っ〜〜♡ お、く、あかちゃ、できちゃ、う♡」
「そうだね、できちゃうね、ここ注いでいい?」
「っん、ほし、ほしぃ、♡ おく、ついて、ぇ」
そばにあった大量の俺の服を抱きしめて、顔を埋めながらだらしなく喘いでいる。
おしりをプリって突き出して、腰をヘコヘコさせて。
容赦なく奥を突く。
突くたびに中がビクビクと痙攣していて、ずっと中イきを繰り返している。
「涼ちゃんずっとイってるね、可愛い 大好き」
「……っ ♡ っっ ♡ 」
「あ〜あ、もうトんでるかな。涼ちゃん、起きて」
「……っあ、も、ひろ、でない、」
「ずっと出てないよ、ほら中に注ぐから」
「っは、やっと……っぅ” あ、つ、ぃ♡ でてるぅ」
「っく、ぁ」
ゴム越しに、涼ちゃんの奥に注ぐ。
俺が出したと同時に涼ちゃんもイった。
バタッと力尽きて倒れ込んで、ハフハフと息を整えている。
ゆっくりペニスを抜くと、それだけで気持ちよくてイってしまった。
結構酷くしてしまったな。
ほっぺや項、背中に軽くキスを落とす。
「ん、もうおわり…?」
「え、まだしていいの。疲れたしょ」
「まだ、まだ足りない。もっとひろと、ちょうだい…?」
今回のヒートは凄かった。
あれからセックスして、身体綺麗にするためにお風呂場に移動してもそこでまたヤッて。
結局何回ヤッたか覚えてないぐらいしてしまった。
涼ちゃんと布団を綺麗にしながら先程の行為を振り返る。
途中涼ちゃん覚醒して、普段やらないことまでやってくれたな。
フェラ、気持ちよすぎて死んじゃうかと思った。
キスも、涼ちゃんからしてくることなんて滅多にないのに、今日は沢山してくれた。
番になる前のヒートは、俺に迷惑かけたくないの一点張りで、何一つ手助けさせてくれなかったのが懐かしいぐらい。
俺に助けを求めてくれるようになって、俺本当に涼ちゃんの番になれたんだなって思えるようになった。
軽く頭を撫でると、ふわっと涼ちゃんが笑う。
可愛いなぁ。
「涼架 大好きだよ」
コメント
2件
やー涼ちゃんでてきて嬉しいです😭 文章の書き方すごい好きです!!!