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神だぁぁぁ…!! 契約の仕方好きぃ…!!桃くん照れてて可愛い…!! 続き楽しみぃ…
てんさん…最高すぎます…✨
橙桃です。本人様とは関係ありません。
地雷だよって方、通報される方は見ないようにしてください。
桃side
「なんや、今回は結構かわええ顔の子やな」
・・・・・は?
煙の中から現れたのは同い年ぐらいの男。
翡翠のような瞳に暖かい蜜柑色の髪の毛。
着物のような服装をしており、俺より少し背が高かった。
桃「え、誰」
?「それに冷静!めっちゃタイプ〜」
桃「あの、不法侵入で警察呼びますよ」
?「待って待って待って!!!」
桃「誰ですか貴方。どうやって部屋に入ったんですか。」
?「どうやってって…君が呼び出したんやろ?」
桃「は?」
?「こ・れ!」
男が指したのは今俺が開けた木箱。
ここからこの男が出て来た…?そんな昔話みたいなことある?
?「なんや、信じてないん?」
桃「ありえねぇだろ。どうやったら人が入るんだよ。」
?「俺、人やないで。」
桃「???」
?「俺は“アヤカシ”まぁ簡単に言うと妖怪!」
桃「待って、話についていけてない。信じるわけないだろ。」
?「ふふっwまぁそうやろな。ていうか、かわええ顔しとるなぁ〜俺、君のこと好きになっちゃった♡」
桃「え、きっしょ。無理。」
?「冷たっ!!………あ、そうや。この手紙渡すわ。」
桃「また手紙?」
男から貰った手紙を開くとまた祖母の字でこう書かれていた。
『桃、木箱を開けたんだね。アヤカシが出て来ただろう。びっくりしたかな?今目の前にいるアヤカシは桃が知っている妖怪とは違くて、人を助けてくれる妖怪なんだよ。桃が見えていた黒い物は妖怪だったんだ。まぁ話すと長いからあとはアヤカシさんに話を聞くといい、そして【契約】しなさい。そうすれば安心出来るよ。それでは、お元気で。おばあちゃんより』
アヤカシ…?妖怪……?じゃあコイツの言っていることは…
?「どう?信じてくれる?」
桃「…まだ混乱してるけど、…一応」
?「よかったぁ!!」
桃「なぁ、詳しい話聞かせろよ。」
?「ん、分かった。
まず、手紙に書いてあるとおり俺はアヤカシって言うものでな。普通の妖怪とは違うんよ。普通の妖怪はそこら辺に沢山おって中には人間に危害を加えるものがいる。俺のようなアヤカシは、その危害を加える妖怪を退治するのが仕事なんよ。
そして君のように妖怪が見える子は本当に珍しいんやけど、何百年に1人の確率で生まれてきて『妖人』と呼ばれているんよ。妖怪は人間を襲って魂を抜き取る。人間の魂は妖怪にとっては食べ物のようなもので食べると強くなれる。特に妖人は普通の人間の百倍ぐらいパワーがあるんよ。だから妖人は普通の人間より狙われやすくなる。
そして、妖人が力を持ち始めるときは丁度17歳で妖怪たちは17歳になった瞬間襲いかかってくるんよ。そこで俺のようなアヤカシは妖人と契約して、一生妖怪から守る。
今までも妖人は生まれてきてその時はしっかりと契約し、安全に過ごしてきた。
妖人が生まれるたびにアヤカシの中から選ばれしものが守りについていてな、今回君の守りに選ばれたのが俺ってわけ。
分かった?」
桃「わ、分かった………」
正直まだごっちゃごちゃだ。
俺が妖怪に狙われやすい…?契約すればこいつが守ってくれる…?
?「んじゃあ、契約しよ?」
桃「めんどくさい?」
?「ううん、一瞬」
桃「………」
?「君誕生日いつ?」
桃「明日…」
?「明日?!?!17歳になってしまうやん!」
桃「そうだけど…」
本当に信用して良いのか。人を信じることができない俺には難しい選択だった。
?「…なぁ君、名前なんて言うん?」
桃「桃だけど…」
?「桃かぁ!いい名前やな。俺は橙!桃、契約しなかったら桃の命が危ないんよ。桃のおばあちゃんは桃の為に俺を呼んでおいてくれた。おばあちゃんを裏切りたくないやろ?」
確かに。おばあちゃんは俺が妖怪が見えることを知っていてこうして橙を呼んでくれたんだ。俺だって早く死にたくない。
橙「桃、俺は絶対に守ってみせるから。こう見えて、結構強いんやで?」
桃「分かった。契約する。」
橙「左手出して。」
桃「ん、」
チュッ…
俺が手を出すと橙は跪いて俺の手にキスをした。
桃「?!?!/////お前何してッ!!」
橙「?契約だけど?」
桃「はぁ?!」
橙「ほら、手ぇぎゅっとしてみ?」
ぎゅっと左手に力をこめると何だか変な模様が浮き上がってきた。
桃「なにこれ…」
橙「それが印。俺と契約しましたよーっていうサイン♡」
桃「は、はぁ…」
橙「これからよろしくな?桃。」
桃「よ、よろしく…」
桃、16歳最後の日。契約完了。