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妖怪恋話

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妖怪恋話

3 - 二

♥

225

2022年04月03日

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橙桃です。本人様とは関係ありません。

地雷だよって方、通報される方は見ないようにしてください。



桃side


桃「いやいやいやいや」

橙「そんな拒否しなくてもええやん」


いや拒否するだろ。さっき初めて会った奴と一緒に寝るなんて。


橙「まぁええよ、木箱戻れるから」

桃「戻れるなら最初からそうしろよ」

橙「だって桃と寝たかったんだもーん」

桃「知るか」

母「ちょっと桃ー?なに騒いでるのー?」

桃「げっ…」


そうだ。母にはどうやって説明すれば良いんだろう。1から説明するなんて時間がかかるだろうし…


母「桃?聞いてるの?開けるわよー」


ヤバいヤバいヤバいヤバい!!!


母「桃?」

桃「……」

母「何やってるのよ“1人”で。」

桃「…ッえ?」


隣を見るとにこにこして立っている橙。


母「ご飯だから早く来なさいよ〜」

桃「え、あ…うん。」


襖が閉まり、すぐに橙の方へ向く。


橙「あははッwびっくりした〜?」

桃「どういう事…」

橙「俺は桃にしか見えてないんよ」

桃「もっと早く言えよ…」

橙「ごめんごめんw焦ってる桃が可愛くてつい…」

桃「てかお前ずっと可愛いって言ってくるけどなんなの。流石に恥ずい…//」

橙「…///ッ可愛いのは事実やで?こんなに可愛いなんて妖人の中で初めてやから。俺、桃の護衛に選ばれてよかった〜♡」

桃「…うるせ」
















桃「………?」


何処だ…ここ…


誰かが……叫んで………


俺…………?俺が……泣いてる………


俺が手を伸ばした先にいるのは______________













橙「桃ー?はよ起きー?」

桃「んぅ………ゆめ?」

橙「夢?なんか見たん?」

桃「………思い出せない」

橙「そう…そんなことより!お誕生日おめでとう!!桃!!!」

桃「あぁ…ありがとう」

橙「今日も学校?」

桃「うん」

橙「んじゃ、行こう!」

桃「は?お前ついてくんの?」

橙「護衛の意味わかっとる?」

桃「分かってるけど…」

橙「俺は桃のことを守るのが仕事なの。」

桃「…うん」


仕事……………か。

なんかこいつの時間を俺に費やして貰っていると思うと申し訳無いな。


母「桃ー」

桃「何?」

母「今日遅くなるから、雪が降る前に洗濯物取り込んでおいてくれる?」

桃「分かった」


母は女手ひとつで俺を育ててくれていた。

父は俺が小さい頃に出て行って、おばあちゃんは働くことが出来ないほど体が弱かったから母が夜まで働いていたのだ。

だからひと通りの家事は出来る。


雪は家に帰ってから降る予報だから帰ってきたら取り込もう。





桃「え……はっきり見える。」


家を出てすぐに気づいた。

今まで黒いモヤモヤしか見えなかったのに、今はしっかりとした形になっている。

1つ目の男の子。髪の長い女の人。結構沢山いたんだな…。


橙「俺と契約したからはっきり見えるようになったんよ」

桃「そ、そうなんだ……」

女の子「おはよーございまーす!!」

桃「え…お、おはよう」

橙「あ、そいつも妖怪やで」

桃「マジかよ」



青「あ、おはよう桃くん!」

桃「おは」

橙「誰?」

桃「親友の青」

青「?何1人で喋ってんの?」

桃「なんでもないっ!!」


そうだ。青には見えないのか…

学校に着き、自分の机に鞄を置く。青はクラスメイトと話し始めた。


橙「…………」

桃「どうかした?」

橙「あの、サル。ブラックリスト。」

桃「え?なんで?」

橙「ナイショ♡」


モブ「なんであいつ1人で喋ってんだ?」

青「知らない」



午後になり、雪が降り始めた。


青「なんだよ〜予報より早いじゃん」

モブ「だな〜」

桃「うん………」


あれ、何か忘れているような…あ


桃「洗濯物!!!!」

青「え、どうしたの」

桃「な、なんでもないっ!俺ちょっとトイレ!」


橙の手を引っ張り教室の外に出る。


橙「?」

桃「橙っ!お願いがある!」

橙「ご主人の願いなら何でも聞くで?」

桃「よかった…洗濯物取り込んで来てくれる?」

橙「え”」

桃「あとHRだけだし、1人で帰れるから!」

橙「いや、でも……」

桃「お願い…」

橙「…ッ分かった。ただし、悪い妖怪に会ったらすぐに逃げるんやで。」

桃「うん。」

橙「寄り道もしちゃ駄目。約束な?」

桃「分かった。」

橙「……、それじゃあ、またな」


橙は俺の頭を撫でると窓から外へ出た。

なんか…頭撫でられるのは嫌じゃないな。


先生「桃、HR始めるぞー中入れー」

桃「はい」


橙「…上目遣いでお願いされたら断れへん////」





青「またねー!」

桃「おう!」


青と別れ、1人雪の中歩く。昨日と変わらないのに、妖怪があちらこちらにいる。悪い妖怪ってどうやって見分けることが出来るのか。


橙に聞いとけば良かったなと思っていると、ある妖怪と目が合った。小さい子供のような体型で毛むくじゃらの姿。目が赤く光っている。






悪い妖怪だ。

俺の勘が訴えている。




俺は走った。冷たい空気の中走るのは意外と苦しい。

俺が走り始めると真っ白だった辺りが血のような赤色に染まる。


雪の塊が頭上に落ちてくる。何個も何個も。


俺は塊を交わし、走り続ける。





逃げなきゃ。殺される。走れ。逃げろ。


死にたくない。怖い。怖いよ…。





見えてきた。俺の家。橙ッ………。


助けて。助けて。助けてよ橙ッ…………。


勢いよく家のドアを開ける。









桃「橙ッッ!!!!!!」



橙「大丈夫、よく頑張ったな。」


ドアを開けた瞬間、抱き締められた。

そして後ろに迫っていた妖怪を橙がオレンジの紐が結んである短刀のようなもので突き刺す。

その場に倒れた妖怪に御札のような物を翳した。


橙「怨敵退散」


すぅぅぅと御札に妖怪が吸い込まれていく。

真っ赤だった世界が白へと戻っていく。



俺が呆然としているとまた抱き締められた。


桃「ヒュッ………はぁはぁ…」

橙「ん、ゆっくり吸って、吐いて」

桃「すぅ…はぁ…」

橙「無事で良かった。もう大丈夫。」

桃「…ッ怖かった……、。」

橙「すぐに行けなくてごめんな…窓しまってて赤く染まったのに気づくのが遅くなった…」

桃「だい、じょうぶ…」


怖かった。死ぬかと思った。だから橙に抱き締められたとき、心から安心できた。


桃「赤く染まると危ないの…?」

橙「うん。赤色は妖人を怯ませる効果があってな、妖怪が妖人を狙うとよく赤く染まるんよ。まぁ、普通の人間には見えてへんけど。」

桃「そうなんだ……」

橙「実際、赤く染まったとき不安になったやろ?」

桃「うん…………橙、」

橙「ん?」

桃「……………ッありがとう」

橙「どういたしまして」








にこっと笑う橙に心が動いた気がした。


この話の妖怪に襲われたところからは私が実際(?)に夢で見た話です…w

桃くんが橙くんの名前を叫んだ場面で覚めてしまったんですが続きが書きたくて…本当にこの話は自己満です()

夢で見たそのままの事を書いたのでおかしいところがあると思いますが、優しい目で見てくださいm(_ _)m

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コメント

20

ユーザー

分かるよ橙くん、桃くんの上目遣いは反則よね…() ていうか妖怪見えると悪い妖怪どころか人型だったら人間との見分けもつかなそう() 橙くんかっこいいなぁ…!! 世界観ガチで好きだぁぁぁぁ!!

ユーザー

わわぁ…✨妖怪かぁ…考えた事はあるけど実際居るって考えたことは無いから分からないなぁ…ストーリー作るの上手すぎっ!?

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