僕と幼馴染

僕には大切な人がいた。

その人は今はもう居ない。

なぜなら、自殺をしてしまったからだ。

自殺した理由が誹謗中傷だった。

小さい時からずっと一緒にいた幼馴染。

家も近かった。毎日のように遊んでいた。

気があったりもした。

僕達は音楽がとても大好きだ。

一緒に歌ったりもした。

大人になってからは別々の道に進んだ。

だけど、僕達は仕事に上手くいけなかった。

いっぱい悩んだ。

話し合って決めた。

音楽の道に行こうって。

二人のグループを作って音楽に時間をかけた。

最初は上手くいった。

だけど段々と難しくなってきた。

喧嘩もした。

僕達は思った。何故こんなに上手くいかないのだろうと。

考えて考えて沢山考えた。

だけど分からなかった。

そのうち、僕達は口を聞かなくなってしまった。

僕は二人で作った音楽をいっぱい聞いた。

いっぱい聞いてれば理由が分かるかもしれないと思った。

僕はわかった。

段々と上手くならなくなってきた理由が。

最初は僕達が好きなように音楽を作っていっていた。

けど、人気になってきてる音楽や世間の言葉から僕達は徐々に分からなくなってきたのかもしれないと。

その事を言おうと幼馴染の家に向かった。

インターホンを押しても幼馴染は出てこなかった。

留守かと思った。僕はその時嫌な予感がした。

ドアを開けようとした。鍵が開いていた。

家の中に入った。リビングにはいなかった。

幼馴染の部屋に向かった。

扉を開けると…..幼馴染は首を吊っていた。

僕は衝撃的だった。涙が止まらなかった。

警察を呼んだ。

頭の中が真っ白になった。

幼馴染の机には一緒に作った音楽が流れていた。

その時僕は本当のことを知った。

二人で作った音楽のコメント欄には酷い言葉がいっぱい書いてあった。

僕は知らなかった。

幼馴染が僕に見せないようにコメントを消していたのかもしれない。

とても悲しかった。

幼馴染の腕にはリストカットの後があった。

一人で抱え込んでいたんだ。

いつも僕の話ばかり聞いてくれてありがとう。

幼馴染の悩みとかも僕はいっぱい聞けばよかったと後悔した。

机に手紙が置いてあった。

それは、僕宛てだった。

そこにはこう書かれていた。

愛する幼馴染へ

僕は自ら命を経ちます。

いつも、僕のそばにいてくれてありがとう。

色々と助けて貰ったりして迷惑かけた。

ごめん….

二人して仕事に上手くいけなくて悩んだけど

小さい時みたいに一緒に歌ったりできて

嬉しかったよ。

一緒に音楽も作れて、人気も出て嬉しかった。

僕はこのまま続けられると思った。

でも、世の中そんなに甘くないと思った。

二人で作った音楽のコメント欄に酷い事しか

書かれていなかった。

とても悲しかった。

君にバレたくないと思ったから

そのコメントは消した。

君が幸せでいてくれることを願った。

また、一緒に歌ったりもしたいと思ったけど

やっぱり、僕には無理だ…..

君には迷惑をかけたくないと思ったので

自ら命を経ちます。

ごめんな…本当にごめん。

君には幸せになって、長生きして欲しい。

幼馴染より。

僕は声を上げて泣いた。

幼馴染は僕の為に….

とても辛かった。

警察が来た。

警察には色々と事情聴取された。

幼馴染が死んでから1年が経った。

僕は笑う事が出来なくなってしまった。

音楽も嫌いになってしまった。

幼馴染が死んでから僕も後を追うように

自殺しようとした。

だけど、幼馴染に

「死んじゃダメだ！君は死なないで欲しい」

って言われてる気がした。

だから、死ねなかった。

とても辛かった。

久しぶりに二人で作った音楽を流してみた。

自然と涙が出た。

僕は音楽が聞き終わってからやっぱり音楽が好きだっと思った。

気持ちを切り替えて

仕事を探し始めた。

やっぱり幼馴染とずっと続けてきたから音楽の

仕事に就きたいと思った。

仕事が決まった。

幼馴染の為にも頑張っていこうと思う。

おしまい