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「香澄ー!そろそろ朝ごはん食べないと遅刻するよー!」
あ、そうだ⋯私は香澄なんだった⋯
「はーい」
早く着替えよう⋯遅刻はいやだ!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「いってきまーす!」
「いってらっしゃーい⋯早く行ってよね⋯」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
私は、あの猫のおかげでなんとか学校の教室まで行けました⋯
――ざわざわ⋯ざわざわ⋯
「今日も来るのね⋯」
「春乃さんだ⋯」
あれ?なんか思ってた反応とちがう⋯
「あれ?みんなの頭の上に数字⋯? !、寧々ちゃんだ〜。画面で見た時よりかわいい⋯」(小声です)
――ガクガク⋯
「あれ?寧々ちゃん、警戒してる⋯?何かあったのかな?聞いてみよう⋯」(小声)
私は、寧々ちゃんの方に近づいたが、周りの生徒からは避けられていた。
「寧々様!大丈夫ですか?誰のせいですか?もしかして私?ごめんなさい⋯」
私は、何度も寧々ちゃんに頭を下げて謝った。
「え?」
寧々ちゃんは、わけがわからないという顔をしていた。クラスの人まで驚いた顔をしたり、こそこそと話したりしていた。
「なにか⋯おかしいですか?やっぱり私のせいですか?ごめんなさい、ごめんなさい⋯謝って済む問題じゃ⋯
ならいっそいなくなってしまったほうが⋯」
「それは⋯」
私は、何度も何度も頭を下げながら謝った。そこで、私はなにかに引っかかった。
「そういえば、私がやったとはまだ一言も言われていない⋯。本当に私のせいだったのかな?」と。
「あの⋯もう一度聞いてすみません。寧々様⋯私のせいですか?」
「え⋯あ⋯えっと⋯」
寧々ちゃんが困っていると⋯
「春乃さん、ちょっといいかな?」
茜くんが、そう言って私の右肩に手をおいた。
「休み時間、生徒会室に来て」
と、私しか聞き取れないくらい小さな声で言った。
「はい」
私は、元気なく返事をした。どうせ怒られて終わるんだろう⋯
――――――――――――――――――――――――生徒会室――――――――――――――――――――――――――――――
(飛ばしてすみません⋯ by花子くん推し(主))
「春乃さん、どうして今まで八尋さんにあんなことしてたの?それに、昨日とぜんぜん違う⋯なにか裏があるんでしょ」
――ギクッ
でも、転生したとは言わない!なにがなんでも阻止しなくちゃ⋯!
あれ?今まで八尋さんにしてたこと⋯?って⋯なに?どうしよう私何も知らない⋯「あの⋯今まで八尋さんにしていたことって?」
なんて聞いたら、バレるかもしれないし⋯
「何してるの?考える要素どこにもなかったよね?いつもの春乃さんならてきとーなことパッと言ってどっか行っちゃうのに⋯」
もう⋯これしか思いつかない⋯。なんでもいいからまず答えなきゃ!
「いっいじめっられてたっから⋯」
一気になにかが込み上がってきた。多分泣いているのだろう。だいたいは想像がつく。たぶんそれは、
――前世で押し殺していた悲しみの気持ち
多分、私は泣いているのだろう。
「なんで泣くの?意味わからないこと言うし⋯。とっとにかく、なんでそんなことなってるのか説明し⋯」
「無理⋯」
「は?」
「思い出したくない!明日もあさっても一週間後も一ヶ月後もずっと苦しいあの⋯ッ、家でも学校でも外でも
それ以外の場所でもずっとずっと避けられてっいじめられてっ⋯苦しかったの⋯だからっだから私は⋯私は⋯!」
「⋯」
あ⋯やっちゃった⋯
「ごめんなさい⋯。失礼します⋯」
私は、生徒会室から会釈をして出た。
――――――――――――――――――――――下校時刻1時間前――――――――――――――――――――――――――――
なんであんなこと言っちゃったんだろう⋯てか、なんでこんなとこいるんだっけ⋯?推しに会うためだ!でも、一度もあってない!
私は、近くにあった時計を見た。まだ時間はたっぷりある⋯、行くしかない!
さあ、私の推し(普くん)へ会いに行こう!