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⚠ 司類

年齢操作あり(司→23 類→18)

死ネタあり

一話完結

類視点












「つーかさくん!!!ただいま!!」

「うげ?!今日も来たのか…」

そう困り顔をする司くん

僕と司くんは昔、僕が小学生になったばかりのときに、困っているところを司くんが助けてくれたのがきっかけで、司くんが大学生になった今でも付き合いがある。

「類…、お前、機械いじり好きなんじゃなかったのか…、なんで最近俺の家にばっか来るんだ?」

「最近機械いじりより司くんいじるほうが面白いことに気づいた。」

「上手いこと言わんでええねん」

そんなショートコントのような話をしながら、家に入れてもらう

これがよくある流れだ、

「…なぁ、類」

「ん、どうしたの…?」

いつも僕が困らせても笑ってくれる司くんが、今日はなんだか真剣な顔だ、

「…類って、そろそろ卒業だよな?3月の、」

「うん…、そうだけど…、」

いつものより声のトーンが下がった司くんに、少し疑問を抱きつつ、話をすすめる

「その日、予定あるか?、」

「ないよ、」

「ん、じゃ、都合のいい時間に〇〇に来てくれないか?」

「…?いい…けど、」

「…!!あ、その…!べ、別に暗い話ではないからな?!」

普段と違う司くんの表情に違和感を覚えていたのが顔に出ていたようで、司くんは焦った様子で訂正した

「…うん、わかってるよ、」

「嘘つけ、」

そんな他愛のない話をしながら、その日は終わった












卒業式の日


僕は大学に行くので最後ではないが、周りは最後の卒業式や、卒業式への気持ちで涙を流している人もいる中、僕は少し違うようで、

「〜♪」

「神代〜、どしたの?ご機嫌じゃん、」

そう後ろから声をかけられる

その声は同級生だった、

「ん〜?別に〜?」

「なんかいいことでもあったの?w」

「ん〜、いいことってか、」

「楽しみなこと!」

少し声が弾みながら、そう言い、門へ向う

「じゃ、僕帰るね、また来世で会おう!!」

「え?!早いな…てか!酷くない?!」

そう叫んでいる彼を横目に、駆け足で家へ向かった、





他の生徒より早めに帰った僕に違和感を抱いたのか、親が色々聞いてきたが、その声を避けながら部屋へ向かう

「今日はちょっとお洒落するか、♪」

鼻歌を歌いながら服を探す、

「あ、これ…」

手に取った服は、昔司くんに選んでもらった服だった、

僕は通常の人から見たら服のセンスがないらしい…、

なので、司くんに定期的に選んでもらうのだ、

「こういうの着だしてから自分で言うのもなんだけど、モテだしたんだよね、」

「……ま、司くん以外なんとも思ってないんだけどね、♪」

そんな独り言をつぶやきながら、用意をする

「あ、早めに準備終わっちゃったな…、テレビでもつけるか、」

そんなことを思いながら、自室のテレビを付ける

昔とは違い、ほぼバラエティの様になったニュース番組に少し笑いが漏れつつ、流し見程度に見ていた、

「…!速報です!」

「ん、なんだろ、」

速報と言っても、自分に関係のない話なのは分かりきっているが、気になってしまうのが人間の性なのではないのか、

なんて頭の良さそうなことを考えながら、テレビを見る

「先程、シブヤのーーで、飲酒運転の容疑のあるトラックに男性一人が巻き込まれ、死亡する事故が発生しました」

「え?シブヤ…って、家の近くじゃん…、知り合いとかではないよね…」

「この事故で亡くなったのが、大学生のー



『天馬司さんです』


「……は…?」

聞き覚えのある名前に、テレビの画面を見つめ、確認する、

何回見ても、その字とその被害者の顔は…、彼だった。


「…嘘……、そんな…わけ…、ない……よ…ね?」


「この事故で、被害者が所持していたと考えられる、紙袋は〇〇mまで飛ばされており…


「…嫌だ…っ、」


「トラックの運転手は未だ逃走中のようでー


「嫌だ…っ、」


「嫌だ…!!」



そんな僕の声が届くはずもなく、時間と、ニュースと一緒に流れるキャスターの声は、流れていくのだった、












ー世界で一番幸せだった日。

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コメント

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ユーザー

雑サムネですみません、 昨日の投稿と温度差ありすぎて風邪引いた方はすみませんでした、

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