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1話目 何度願ったことか
※オリキャラです
何度願った? 何度思った? 何度後悔した?
(ごめん………
何にごめんって…思ったんだっけ… )
「明日か……」
4年前__
「不知火……あくあ……さーん?」
小さな病院の待合室に響く大きな声
珍しい名前なのか、人とは少し違うからだろうか
視線を感じる
いや、絶対見ている
死人が生き返ったのだから
「では此方でお待ち下さい。」
「……はい。ありがとうございます…」
「あのコ可哀想よね…」
「自殺したはずじゃ……」
あの人達が持っている新聞紙には大きく
【自殺か?死人が生き返る?!】
と書かれている 馬鹿馬鹿しい
「不知火さ〜ん…」
「っ、はい…」
分厚い扉を開き、丸い椅子に座った瞬間
ベテランの様な先生が告げる
「不知火さんは………希少属*¹だと判定されました…」
「そうですか」
あっさりと言ったからだろうか
先生の開いた口が閉じない
「……希少属って何ですか?」
知ってはいるが話を続けるために話題を出した
「希少属とは10万5人程がかかると言われています。血液が激しく動き、呼吸困難になります。それ以外にも視力低下、失明、記憶喪失、運動障害、麻痺等々がおこります。呼吸困難が4〜10年間続き、死に至ります。」
「……そうですか…僕の余命はあと何年ですか?」
「あと…7年程です…」
「そうですか、入院はしますか?」
「そうですね…入院をしながら処置をするしか…ですが最新の病ですので、処置手段が無いのです。薬はつい最近作られた物があります。」
「そうですかでは入院手続きをしてきます。たしか健康保険証、診察券、印鑑、入院保証金が入りますよね持ってきているので、もう手続きをしてきもよろしいでしょうか?」
僕が立ち去ろうとした瞬間、医師が手を掴む
「この病院にね、もう1人希少属がいるんだよ。仲良くしてもらえるかな?」
言葉が詰まる
僕は自分が思ってることを口から上手くでてこない
「……っ……いい……ですけど…」
「ありがとうね!」
その笑顔…やめて…
僕は2秒程偽笑いをし逃げるように待合室まで走った
*¹希少属:創作の病気です。似たような病気は少しでもあると思いますが、創作です。御理解お願い致します。