前回に引き続きジェットコースター。
今回大変スリルあるお話になっており
ます。
〈翠視点〉
まだ、微妙な暖かさと寒さが共存する
帰り道。ひ.ま.ちゃんがライバル、か
ぁ、、、
翠 : 「う ~ ん、、、」
茈 : 「どしたんw」
百 : 「す.ち.は今、超強力な
ライバルが現れて、
悩み中。」
茈 : 「ふ - ん、、、」
ゞ : 「てかお前ら昼休み中に
な.つ.と飴食って話して
たじゃん」
翠 : 「あ、うん!」
百 : 「チ - ズ味意外と美味し
かった。」
…ほんとに言ってんのこの人?
茈 : 「え、」
ゞ : 「まあいいや、なんの話
してたん、?」
翠 : 「強いて言うなら恋バナ」
百 : 「まぁ、そだね」
茈 : 「なに強いて言うならって」
ゞ : 「な.つ.の好きな人、って
いるの、?いるなら誰?」
うっわ、答え辛、俺のライバルだし。
けどい.る.ま.ちゃん、ひ.ま.ちゃん好き
だし。ここは黙秘を貫こう。
翠 : 「…知ってるけど言わない」
百 : 「…同じく」
茈 : 「え ~ 、、、」
ゞ : 「特徴だけでも、!」
翠 : 「髪の毛ちょいぼさぼさ」
百 : 「目ぇ黄色」
…ら.ん.ら.ん.ナイス…!!!
これでどっちがどっちかわか
んないでしょ、!!
茈 : 「…誰だ、?」
翠 : 「これ以上のヒントはなし」
百 : 「頑張って考えて」
茈 : 「冷たっ!?」
翠&百 : 「www」
…ひ.ま.ちゃんが、い.る.ま.ちゃん
に心変わりしてくれれば、なんて
思ってしまった。最低だ、俺。
〈百視点〉
す.ち.の家まできて、バイバイ、
と言った後、い.る.ま.とほぼ無言で
帰り道を歩く。こいつとは小学生の
頃からの付き合いだけど、なんとな
く、いつも沢山は話さない。ただ、
隣になんとなくいて、ちょっと喧嘩
して、そんぐらいの距離感。でも、
これで丁度いい。
茈 : 「ら - ん 、 ?」
百 : 「なに」
茈 : 「お前す.ち.の事好きだろ」
百 : 「そだけど」
茈 : 「告れよ」
百 : 「…なんで、」
茈 : 「…なんとなく、お前は今の儘
じゃ救われない気がする」
百 : 「は ~ ?」
茈 : 「す.ち.に告って、受理されれば
ハピエンだし、断られたとし
ても、悶々と悩み続ける依は
ましだろ。」
百 : 「そ ~ かもね 。」
ゞ : 「けど、す.ち.と気不味くなる
のは嫌なんだよ」
茈 : 「お前の告白を振ったとしても
お前との”友達”としての縁を
切る程、す.ち.は酷ぇ奴じゃ
ない。」
ゞ : 「す.ちが優しいことも、今の儘
じゃ苦しいだけなのも、
お前が一番わかってんだろ。」
百 : 「…なにそれ、俺の心配?
らしくない。」
百 : 「らしくないけど、ありがと。」
茈 : 「ど - いたしまして」
茈 : 「じゃ、また明日。」
百 : 「うん。また明日。」
百 : 「す.ち.に告白、かぁ、、、」
ゞ : 「考えてもしゃ - ない、寝よ」
〜翌日〜
…す.ち.に告白する。今日、告白して
今日、振られる。その為に学校に行く
ぐらいの気持ちで、朝、い.る.ま.の家
のピンポンを押した。
茈 : 「おはよ」
百 : 「はよ」
茈 : 「ねみぃ、」
百 : 「わかる。」
茈 : 「目ぇがん開きのくせに」
百 : 「煩い」
瑞 : 「おはよ ~ ! 喧嘩っぷる」
茈&百 : 「カップルじゃねぇよ」
瑞 : 「息ぴったりやん」
赧 : 「チャリ通りま ~ す」
瑞 : 「お!おはよ ~ !」
茈 : 「wwwチャリ通りますって
言ってんのに降りんのかよw」
百 : 「くさ」
瑞 : 「はやすな!!!」
百 : 「あ、てかさ、」
赧&瑞 : 「ん?」
百 : 「俺今日す.ち.に告白しようと
思ってんだよね」
御三方 : 「え、?」
茈 : 「ちょっと待ってお前さ、、、
そんな大事なことフラットに
言うなよ…」
赧 : 「昨日のアレの後とか、勇気
あるな… ( 前話を見ろ 」
瑞 : 「な.つ.くんメタイ」
黈 : 「す.っ.ち. - に…?」
百 : 「うん。」
茈 : 「み.こ.と.どっから生えたん」
黈 : 「こ.さ.め.ちゃんのはやすな!
あたりから普通にいたよ?」
茈 : 「まじか知らんかった」
黈 : 「…てか、ら.ん.ら.ん.ライバル
やったんやね。」
百 : 「一応ね」
黈 : 「…す.ち.泣かせたら許さん
からね」
百 : 「こっちこそ」
赧 : 「バチバチだなぁ、、、」
瑞 : 「ね」
茈 : 「お前ら ~ 、す.ち.連れて
きたぞ ~ 」
翠 : 「おはよ!」
百 : 「あ、まじか、ありがと
そしてす.ち.おはよ」
翠 : 「ついで感覚…」
黈 : 「wwww」
翠 : 「笑わないでよぉ!」
…そんな賑やかなす.ち.を、そんな顔
を、俺は引き出せない。勝ち目がない
事くらい、わかってる。わかってても
す.ち.が好きだ。諦められない。
だから、たとえ、す.ち.と話せなく
なったとしても。俺はちゃんと、
想いを伝える。
百 : 「あ、そうだ。す.ち.放課後、
時間ある?ちょっと相談、
って言うか、話したい事、?
あるんだけど…」
翠 : 「ん、!わかったぁ!」
百 : 「…ありがと、」
…これで、終わりだ。全部。
〜放課後〜
翠 : 「ごめんら.ん.ら.ん.!お待たせ」
百 : 「大丈夫w」
翠 : 「…それで、話って…」
百 : 「…す.ち.さ、昨日、恋バナ、
したじゃん」
翠 : 「…?うん。」
百 : 「あの時さ、す.ち.、ほんと
み.こ.と.の事好きなんだなぁ
って、わかってさ、」
嗚呼、痛い。痛いな。
百 : 「そんなす.ち.にこんな事、
言うの、申し訳ないのも、
わかってるんだけどさ、」
翠 : 「…うん、」
でも、好きなんだよ、いつだって、
ふわふわ優しい所も、誰よりも、
頑張り屋でストイックなところも、
ポケ◯ンが大好きで、ぬいぐるみ
を一杯持ってる所も、好きなものを
語り出すと止まらなくなる所も、
絵が得意で、歌が上手い所も、
料理が上手で、お母さんみたいな所も
なにもかも、全部。好きなんだよ。
百 : 「…俺、中学の時から、ずっと
す.ち.の事が好きでした。」
翠 : 「え…?」
百 : 「す.ち.がみ.こ.と.の事好きなの
も、知ってる。けど、俺の中
で、精算つける為にも、伝え
るだけ伝えたくて。」
ゞ : 「返事はいいから、わかってる
し。でも、仮に拒否だったと
しても、これからも”親友”で
いてくれる、?」
翠 : 「……」
百 : 「ごめん、困らせたよね!
俺もう帰るから、気をつけて
また明日!」
そう言って逃げるようにドアの方へ
走る。
翠 : 「待って。」
ゞ : 「せめて、驚く時間と、言葉を
選ぶ時間くらい頂戴、?」
…優しい、な。優しすぎるよ、
翠 : 「…ごめんなさい。ら.ん.ら.ん
の気持ちには、応えられない
けど、でも、」
ゞ : 「ら.ん.ら.ん.の事は、友達、と
して、ちゃんと好きだから。」
ゞ : 「だから、今のままで、、、
“幼馴染”で”親友”のままで、
居て貰うって言うのは、
駄目ですか、?」
百 : 「す.ち.は、いいの?」
翠 : 「うん。」
ゞ : 「俺さ、初めてら.ん.ら.ん.が
話しかけてくれた時、嬉し
かったんだよね。小学校の
編入した日の翌日、かな?
確か。」
百 : 「みどりかわ、くん!!おれ、
ももざき、ももざきら.ん.!
よろしく!!」
ゞ : 「みどりかわくん、絵上手!
すっげぇ!」
翠 : 「す.ち.でいいよ。みんなそう
よぶし。」
百 : 「じゃ - す.ち.!よろしく!」
翠 : 「あの時はまだ戸籍変更して
なくて、緑川の儘だったけど
あの後割とすぐ翠月に苗字
変わったんだよね。」
百 : 「懐かしいね。」
翠 : 「あの時、嬉しかった。知ってる
人が一人もいない中、唯一、
ら.ん.ら.ん.だけが話しかけて
くれて。」
百 : 「そっか…」
ゞ : 「よし!もう精算ついたし!
帰るわ!!またな!!」
翠 : 「…うん、!また明日!」
〈翠視点〉
翠 : 「さて、俺ももうそろそろ帰り
ますか。」
ゞ : 「んで、いつまで覗いてんの、
“こ.さ.め.ちゃん”」
瑞 : 「…だって、」
翠 : 「だって、なに?」
瑞 : 「…」
翠 : 「wwwほら、一緒に帰ろ。」
ゞ : 「ら.ん.ら.ん.、振り向かせたい
んでしょ、?」
瑞 : 「… コクッ( 頷」
翠 : 「なら、帰って作戦立てな。」
ゞ : 「ね、?」
瑞 :「…うん、また明日!」
翠 : 「また明日。」
走り去るこ.さ.め.ちゃんを見送る。
こ.さ.め.ちゃんも、ほんの少し、
目尻に涙を浮かべていた。
目、赤くなってたし。
あ ~ あ、友達、二人も泣かせ
ちゃった。
ら.ん.ら.ん.は、泣いてなかった。
けど、辛そうな顔してた。
_嗚呼、
翠 : 「俺って本当、最低だ。」
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コメント
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やぁぁあぁぁぁぁあばい ちょ、まって瑞楼は一旦 くっついて???(((( ホントに幸せで不幸だ無理(
やばい 駄作 。