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ダメだ。
何度やってもトラゾーは目の前で死んでゆく。
試行回数は100を超えて、
もう、体も心もぼろぼろだった。
意識を飛ばして眠る時もあったくらいに、
ボロボロでずだずだだった。
気分転換に外に出て、散歩をしようと思った。
「トラゾー…?」
夜の海岸にはトラゾーがいた。
さざめく波、満面の星、
するとトラゾーは
「今すぐ帰れ!!早く!!」
と大声で言って来た。
だけどトラゾーを助ける為に、
俺は手を握って、
「なんでそんな事言うんだよ…」
冷静に言ったつもりが、声が震えていた。
手に力が入らない。
けど、この手を離したらトラゾーは…
「…」
暫くの沈黙の後にトラゾーはこう言った。
「俺は、お前を助ける為に過去戻りを使ったんだ。」