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かんちゃん。
「愛菜(あいな)ー!久しぶりー!あ、龍夜(りゅうや)もおひさー。」
相変わらずりゅーちゃんには冷たいな。
「俺への態度が違いすぎないか!?」
「そんなことないよ、普通だよー。」
「そういうやつだったなお前は……!」
何だか懐かしい感じがするな。
『愛菜(あいな)、いつ頃白虎界に帰るんだ?』
これは……。かんちゃんか。
『高校卒業した頃に帰ろうと思ってるよ。』
『そうか、帰る時は言えよ。一緒に帰ろーぜ!』
『分かった。』
かんちゃんも実は白虎で、りゅーちゃんとは反対側の隣に住んでいる。
白虎同士は今のように心の中で会話することができる。
会話と言っても、白虎は人間の何倍も勘がいいから、どんなことを思っているのか勘で分かっている感じかな。
「おっ、あれクラス表じゃね?」
「本当だ、見てみよう。」
ここからでも見える距離ではあるが……。人間の視力では無理か。
「おっさきー。」
「ちょ、おい待っ……!」
軽く走っただけでも早いんだから、普通に歩いてったらいいのに。
「ほんと足はえーな……。愛菜(あいな)は俺を置いてったりしな……。」
かんちゃんは何をするか分かんないから、私も先に行っていよう。
「ごめん、先に行くね。」
「愛菜(あいな)ーー!?愛菜(あいな)はアイツより早いんだからよ……。」
ごめんね、かんちゃんは昔からいたずらっ子だから……。
「待ってくれよー!」