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あいつとの買い物は楽しかった。
俺______ぺいんとはヒトと話すのが苦手だ。
だって、ヒトってすぐ笑ってくるし、煽ってくるし、バカにしてくるし、気持ちなんて考えないし…。
そんなことが嫌だから、俺はヒトと会話するのが嫌だった。
そんなある日、俺は1人の男と出会った。
トラゾーだ。
tr「あれ、もしかして君…ぺいんとくん?」
pn「っえ…は、はい…」
tr「うわー!ずっと話したかったんだよね!俺トラゾー!クラスメイトだよ!よろしくねー!」
pn「ひゃ…ひゃい…」
トラゾーは俺を抱きしめてくる。
いや、めちゃくちゃ暑苦しい。
しかも、こいつは筋肉なんてなかった。
本当に、ガリガリだ。
そりゃ、高ニの今でも。
tr「あ!そーだ!俺と買い物しようよ!」
pn「…っへ?」
そんなことを急にトラゾーが言った。
初めての買い物は気まずかった。
相手はめちゃくちゃハイテンションだし。
でも、何だろう。何回か買い物をしてるうちに、楽しくなってきた。
でも、そんな気持ちを伝えられるわけでもなかった。
そうしたある日、またトラゾーと買い物をしていた。
トラゾーはハイテンションだけど俺はいつも通り反応はそっけない。
すると女の子のような男の子に声をかけられた。
そいつはしにがみというやつ。
sn「その片方の人、楽しいなら楽しんでください!!」
そんなことを言われた。
最初は何だこいつ。って思った。
それに俺は反論したが、俺の反論も虚しく、相手に言い返されてしまった。
「顔が楽しそうにしている」と。
…そこで俺は気づいた。
…あぁ、顔に出るほど、俺は楽しそうにしてるんだなと思った。
実際、楽しいが。
だから俺とトラゾーはそいつに、友達になろうといった。
理由は本当に簡単。
しにがみがいたら、もっと楽しくなりそうだから。
そんな、本当に小さな理由で。
まぁ、ちゃんと意味はあるんだけど。
え、どんな意味かって?
そんなの簡単さ。
嘘を見抜けるやつがいたら、おもろそうだから。
だって、当時の俺は動画投稿をしていたんだから。