テラーノベル
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「すれちがい」
注意 🦍社二次創作 ifルート
今回は視点の変化が多い為、はじめに誰視点かを表記します。
Prologue start
(🦍視点)
「乾杯〜」
そう言うと、みんなグラスに入ったドリンクを飲む。
「いやぁ…僕達も遂に登録者200万かぁ…感慨深いなぁ」
「そうだよ、俺マジで嬉しいわ、うん」
ぼんさんは語彙力が消滅しているが、それほど嬉しいのだろう。
「もし、ドズル社が存在しなかったら…俺達、どうなってたんでしょうね。」
ふと、おんりーが呟いた。
「確かに、それ気になるかも〜‼︎」
おらふくんが目を輝かせて食いついた。
「ぼんさんはあれですか?苦労人?」
menがおどけたように言った。
「苦労人は仕事じゃないわ‼︎…まぁ、そうかもしれないけどさ。」
「ドズル社がなかったら…かぁ…」
考えられない。僕は何になっていたのだろうか。医者?会社員?型に嵌まった暮らしはあまり想像できない。
此処にいる人は、全員そうだ。
波瀾万丈な人生を送ってきた僕達は、ドズル社がなければどんな人生になるの?
(🍌視点)
「ドズさん、ご馳走様です‼︎」
ぼんさんが、ドズルさんに、大声で深々とお辞儀をする。
「はは…どうして僕は歳上の人に奢ってるんだろうなぁ…」
苦笑いを浮かべたドズルさん。
「まぁ、これも経費で落とすんですよ、社長‼︎」
menがバンバンとドズルさんの肩を叩き、みんなが笑った。
「経理に怒られちゃうから駄目です〜‼︎全くもう…」
愉快を通り越して呆れている様子のドズルさん。
夜空は晴れていて、星がいくつか見える。
冷たい空気の中でも、俺らは暖かいな。
みんなで駅まで行って、タクシーやバス、電車など、それぞれの道に分かれた。
「それじゃ、また明日〜」
電車に揺られて、思った。
ドズル社がなければ…4人との関わりはなかったのかなぁ。
じゃあ俺は…大学を出て…無難にサラリーマンかな。
(☃️視点)
家に帰ってから、僕は床に寝転んだ。
むぎそらが駆け寄ってきて、近くに落ちていたおもちゃで一緒に遊ぶ。
外は寒いけれど、室内はむぎそらの為に暖房をつけたままにしているから、とても暖かい。
お風呂に入り、寝る準備をちゃっちゃと済ませた。
疲れたなぁ。最近は、昔ほどではないが仕事が多いし、みんなとのご飯でも、盛り上がったから体力を消耗していたのかな。
ベットに飛び込み、布団を被る。
LINEを見ると、5人のプライベートチャットに何件かメッセージが来ていた為、
返信をしてから、眠りについた。
長い長い夢がはじまった。
「ドズル社がなかった世界」
の夢が。
Prologue fin
next→episode「oohara MEN」
コメント
1件
もしなかったら…なんて考えたくないですけど。 ifストーリーという形で一つの可能性を覗けるのありがたいです…w