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鬼島くんとシーナさん

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鬼島くんとシーナさん

205 - 205話*鬼の親友 決断①

2025年08月05日

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就職して2年目の初夏。

「なぁ!あのパートのおばさんまだ来ないのかよ?」

上司の駒場(こまば)さんがイライラした口調で私を急かす。

「すいませんずっと連絡入れてるんですけど繋がらなくて……」

パートの矢沢さんが出勤時間になっても来ていなかった。

私は今日は早番であがる時間は過ぎていた。

ここの店舗に移動してから定時に帰れた事はないけど……

ちょっと残業しても今日は雄太と夕飯食べられそうだったから約束しちゃったのに嫌な予感しかしない。

「あー、もうあのババアはクビな杉田代わりにそいつのポジション入れ」

「え!?クビですか!?えっともしかしたら何かあったのかもしれないですし……」

今来ていなくて連絡つかないのは問題だけど、矢沢さんは人数が足りない日は必ず入ってくれるし仕事も一通り出来るのでもしやむを得ない事情で連絡が出来ないのならクビにされると************

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