⚠️主では無いですが夢主が出てきます。
夢が無理な太宰さん推し、夢主とイチャイチャしている太宰が無理な人は、回れ右でお願いします。では、どうぞ
カラスの鳴き声が聞こえてくる。
こんな日はいつも通り、BARで飲むしかない。だが、いつも行きつけのBARは休業中。
肩を落とし、路地裏へ。偶に、暗い路地裏に店を構えるBARがある。
そんなことを思いながら路地裏を歩いていたら、《Lupin》と書かれたBARがあった。
しょうがない、今日はここへ。
そう思い私はBARへ入った。そこのBARは階段を降り、地下へ繋いがっている。カウンター方式で、オレンジ色の少し暗い光が階段まで伸びている。私が店内を見渡すと、1人の男が。
椅子にロングコートだろうか。砂色のコートを掛け、青色のシャツに黒色のベスト。それに淡い水色のループタイを締めている。髪は明るい茶色。非常に整った顔立ちをしている。しかも、腕や首には包帯のような物が見える。飲んでいるものは、ウイスキーだろう。
私はその男に声をかける。
「隣、大丈夫ですか?」
男はこちらを向き、笑顔をこういう
「えぇ。大丈夫ですよ。1人ですか?」
私はその問いかけに、少し顔をすくめこう言う。
「誰かと待ち合わせをしていると思いますか?」
「いえ。見えませんね。」
「そういうことです。」
男は少し不気味な笑みを浮かべながらこちらを見る。
「あなたお名前は?」
「○○○○です。」
「可愛らしい名前じゃないか」
「そうですか?」
私はそう言いながら、隣の男が飲んでるウイスキーを頼む。
「あなたのお名前は?」
「私?私の名前は太宰。太宰治だよ」
「太宰、いいお名前ですね。」
「そうかい?」
私は少し笑みを浮かべる。
「文豪みたい」
「そうかい?私は生憎探偵というものをやっててね。文学とは遠い縁なんだよ。」
「探偵、そうなんですね。」
「って言っても、私が推理する訳じゃないけどね。」
「そうなんですね。」
私は、出てきたウイスキーを飲む。
久々の酒だ。少し、腹になにか入れたあとの方が良かっただろうか。空きっ腹に酒なんて、酔うのは時間の問題だろう。
「君は、なんの仕事を?」
「仕事?あぁ、、、少し警備のようなものを」
「へぇ。」
太宰は私の身体《からだ》を少し見たあと、真剣な顔をしていた。
「なにか気づきました?」
「えぇ」







