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第1話 後悔の始まり
7月5日 今日も気温は高い 蝉も鳴いている
最近親友の様子が可笑しい なにか悲しいことでもあったのだろうかと今日も私は外を眺めながら思う。
最近親友と帰れていない事を寂しげに思いながら私は廊下を歩いていた 親友が屋上へ向かっている事が分かり 今日も一緒に帰れないのだと察し私はそのまま帰宅した。
でも、ここで追いかければよかったと後悔することになるなんて思ってもいなかった。
帰宅すると母は電話をしながら 涙を堪えているのがわかった。
数分後母は電話を切った そして 口に出したことに私は唖然とした_。
親友が屋上から飛び降りたらしい…原因は虐めだ… 私と母は急いで病院に向かう… だけど…そこには泣いている親友の親と 包帯だらけの親友が居た… 打ち所が悪く先程息を引き取ったらしい。
『あの時 私が追いかけていたら 親友は生きていたのだろうか』 と、思いつつ…、
そのあとの記憶は覚えていない…母には 絶望していた としか 言われなかった。
でも 親友がそんなに辛く苦しい思いをしていたのに 一刻も早く気づけなかったという自分の情けなさに苛立った。
親友が息を引き取ったことで…私は葬式に出ることになった… 私は言葉が出なかった 1度も経験したことがなかったからだ いじめっ子を恨めるような元気もなく ただ絶望していた。
私の番が来た…私は思ったことを言う 『ごめん、ごめんッ 早く気づいてあげれなかったッ…親友なのに…』と ひたすら謝った… 葬式が終わった後…火葬をする。
私は その場に参列しなかった これ以上は辛く…苦しくなるから 突然の別れとはこういう気持ちになるのだと 実感した。
この気持ちは一生忘れないだろう 。
親友が居ないからか いつもより一日が長く感じた 学校も前より楽しくなくなった 親友の机には花瓶と クラスメイトからの寄せ書きが置いてある。
親友が居た時はもっと賑やかだったのに 今はとても静かだ 親友をいじめていた奴は 今でも違う人を虐めているらしい くだらないことをする奴らだ と呆れた。
そして…つまらない日々が過ぎ 卒業の日になった 本来は223名のはずが222名へと変更になっていた。
もし親友が生きていたら 一緒に卒業できていたのにな と 思うと 涙がこぼれそうになる。
(第1話は終)