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今日は俺の最悪の日。俺は見てしまったのだ。
アルがパソコンをニヤニヤしながら見ていたので、我ながらどうかしていると思うが、好奇心に負けてこっそり覗いてしまった。
ハッキリとこの目で見た。あのピンク色の画面、完全にあっち系のサイト。しかも通販サイトだ。
アルは身体の中に入れて快感を得るもの、“ローター”の画面をカーソルを動かして素早く押した。カチカチという音と共に購入している。しかもめちゃくちゃ。1個と言わず何個も何個も。
俺とアルは恋人、なにもビビることは無いが、流石に怖すぎる。
やばいやばいやばい完全にやばい。
イロイロな意味でドキドキしながら過ごす3日後、ついにそのブツが俺らの家に届いてしまった。
最近アルは俺に手を出してこない。溜まっているものは溜まっているだろう。
不幸中の不幸で、本当に不運にも、俺がその荷物を受け取ってしまったのだった。しかめっ面でそのダンボールを運び、ドスンと机の上に置いた。
そして、暫くどうしようかとそのダンボールと俺は睨めっこをしていた。
ガチャ
何か嫌な音がする。
嫌すぎる。
「やぁ、アーサー、どうしたんだい」
俺の嫌なヨカンは見事に的中してしまった。
「どうしたって……アハハ、なんでもないぜ、ははは、…」
「顔色が悪いぞ!」
「ちょっと待ってくれよ、」
「これを見て何も思わないのかい?」
「はぁ?」
「アーサー、」
「これ、見たんだろう」
「な、なんのことだ?笑」
うわ、なんだか寒気がしてきた。
俺は死ぬ気で精一杯の愛想笑いをして、その場から逃げようとする。
「待てよ!」
あーもう終わったんだな、俺は。どうしてくれるんだ。そういうことだったんだ。これは全てアルの計画。アルの計画通りになってしまった。俺がこの荷物を受け取って、今みたいな状況に陥らせて俺を追いやる。全部計算済みだったんだ。アイツにしてはよくやったな。
「俺と一緒に、コレで気持ちよくなろう、?」
アルの口元が緩んだ。
最近アルは俺に手を出してこない。溜まっているものは溜まっているだろう。
恥ずかしながらもそれは俺も同じことで、溜まっているものは溜まっていて……
アルの誘惑に目がくらんだ。
「ん…………」
俺はそのままベッドに連れていかれた。