リア充キライ
バカップルキライ
可愛い子スキ
ぶりっ子キライ
可愛い受けスキ
てことでtugkでバレンタインだよ
情緒とかいらねぇ
付き合ってる
ちょっと髪の毛や体液を食べたという表現があります
表現です、食べてません
行ってらっしゃい
➷・・➹・・➸・・♡
「、、よし、できたっ!」
少し歪な形のチョコレートを紫と黒の箱に詰めていく
2月14日、街はお祭り気分でどこに行ってもピンクや茶色で彩られている
お店によってはカップル割引と書いてある所もちらほら
そんな中台所でルンルン気分な男が1人
「まぁ、男子校だしどうせチョコなんかハピトリの2人にしか貰えないんだから、この優しい恋人が作って待っててあげますよ〜♪」
「ただいま〜、、疲れたァ」
「あ、おかえりなさい、とーやさん!」
作り終わると共に帰ってきた
急いでチョコレートを適当な鞄に隠して流し台に食器を置く
「ガっくん!!」
「は、はい!」
やばい、バレた、、?
「、、、疲れた、、」
良かった、バレてないみたい
でもよく見たら両手いっぱいの紙袋
の中にも、なにか沢山、、、
「うわぉ、その荷物すごいね、取り敢えず座って話聞くね」
➷・・➹・・➸・・♡
「学校にいったら下駄箱に7つ、机に5つ、そして帰りの下駄箱にも8つ、帰り道に数え切れないほど、僕、男子校なんだけどね、、、」
「刀也さんモッテモテだなぁ、ひとつ見てもいいですか?」
机に山のように積んであるチョコを見て思わず声をこぼす
刀也さんに許可を得て貰ったチョコを見る
本物みたいに綺麗
見るからに本命なチョコを目の前に、明らかに自分の作ったものがこれを超えれるはずがないと実感する
いや大事なのは気持ちだからァ!!!
そう自分に言い聞かせる
でもこれなら逆に渡しやすいかも!
刀也さんからは見えないが、一応チョコが入っている鞄は手元にあるためこっそり出して渡そうと試みる
「でも、僕こんなに貰ってもチョコ食べれないんですよね」
、、、え
「え、よく食べてなかったけ?」
「市販のものは食べれるんだけどね、手作りはちょっと怖くて
中学の頃色んな子から貰ったチョコレートに、、その、、、体液とか、髪の毛の類のものが入ってて、あ、もちろん好きな子から貰ったものは大丈夫ですけどね、そこからちょっとトラウマで、、、でもりりむぎから貰ったのは2つとも市販のお菓子なので食べれますよ」
「へー、、、そうだったんだ、」、
「だからこんなに貰っても市販のしか食べれないんですよ、本命の子には申し訳ないけど、安全そうなら男子校の友達に配って、危なかったら捨てます」
ってことは、、俺のも良くて刀也さんの友達行き、悪くてゴミ箱か
持っていたチョコを鞄にそっとしまって相槌を打つ
「ガっくんは貰わなかったの?」
「っえ?!あ、あぁ!貰いましたとも!」
実際は一日中チョコを作るのに必死だったので貰っていないのだが咄嗟に嘘をついてしまった
「どれどれ、見せてくださいよ」
「えー、、っと、、こ、これ!」
手元の自分で作った物を差し出す
こんな形で見せることになるとは、うきうき気分だった頃の俺はきっと想像もしなかっただろう
「ひとつ?ガっくん意外とモテそうなのに」
「意外って何、ねぇ意外って何?」
「僕ホットココア飲もっと」
「刀也さん?」
俺の質問はガンスルー、無言で台所へと消えていった
「、、、、はぁー」
来年からは市販にしよう、頑張ったんだけどな、口にすら運ばれないのか、知らない方が良かった、食べて欲しかった
色んな言葉が頭を埋め尽くす
しょうがない事だけど、仕方ない事だけど
落ち込んでも仕方がない!これを次に活かせばいいだけ!
言い聞かせる、
「で、ガっくんからのチョコレートはまだ?」
「、、、はぇ?」
「だから、ガっくんからのバレンタインチョコ、待ってんだけど」
え、え、、どうしよう、これ渡す?、でもさっき貰ったのって言っちゃったし、、
「いや、俺作ってないから、、」
「流しにチョコが着いたボールやヘラがあったけど」
「、、、だって、刀也さん手作り食べられないって、、」
「脈ナシからのはね、普通に恋人のチョコ欲しいでしょ、それに僕ガっくんのなら食べれるよ」
「、、、、これ、美味しくないかもしれないけど」
先程渡したチョコを指さして言う
「ちょっと、バカにしてるんですか、そんな嘘も見抜けないと思ってる?」
「いや、それ本当に俺が作ったやつで、刀也さん食べれないって言ってたから咄嗟に嘘ついて、、それに、俺それ作ってて今日家出てないから、、、」
「そういうこと、だからひとつ、なるほどね」
ひとつ取って口に含む
「、、、、どう、ですか」
「ん、市販なんかよりずっと美味しいよ、今まで貰った中で1番」
優しく微笑みながら言う目の前の彼
「はぁー、、とぉやさん!///」
「ん?何」
ん?、なんて、そんな優しい声で言わないで
そんな愛おしそうな声で言わないで
「もー!!、、、、来年は絶対に刀也さんのことドキドキさせるから、今日のことずっと覚えててね、、///」
恥ずかしくて言葉だけ発して部屋を出た
➷・・➹・・➸・・️♡
ガっくんったら、
「言われなくても忘れるわけないのに」
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