(太宰さんめっちゃ可哀想にします)
太宰
「パチッ、、ここは、え、と」
目が覚めると真っ白な天井が視界に映る。
私が戸惑っていると、
???
「あ!目覚めた!太宰さん!体調はどうですか?」
そこには敦くんがいた。
少しの間看病してくれたのだろう。
太宰
「敦くんかい?、済まないね、情けないところを見せてしまったり時間を取ってしまったりで、、」
私は罪悪感を抱いた。
心配をかけてしまったが故に時間を奪ってしまった。
敦
「いえ!太宰さんには何時もお世話になってますから!少し恩が返せたら嬉しいです✨」
敦は暖かく笑う。しかし私の脳内には
敦?
《何時も迷惑掛けるのに、助けるのは難しいです、》
先程の敦くんの言葉が脳裏に残る。
矢張り敦くんには迷惑をかけてしまっている。
先輩としての立場が揺らいでいるように感じた。
太宰
「ッ、フー、フー」
そんなことを考えていると自然と息が荒くなる。
敦
「大丈夫ですか?今日はもう休んでくださいね」
敦くんはそんな私をみて心配してくれていた。
ますます罪悪感が増える。
こんないつも迷惑かけてしまっているのに、慕われる立場に居てもいいのだろうか。
過去に囚われ人を巻き込むこの私にそのような価値があるのだろうか。
太宰
「フー、フーッ、、敦くん、別に此処に残らなくても大丈夫だよ。敦くんにも皆にも迷惑かけてしまう。」
私は本能で1人になりたがった。
敦
「でも、、、。、、はい。分かりました!何かあったら絶対に、ぜっったいに呼んでくださいね!」
太宰
「フフッ、わかったよ。笑」
敦くんは私に念を入れ、仕事をしに戻って言った。
太宰
「フー、フーッ、ヒュー、フー、」
さっきよりも強くなった息苦しさに耐えながら、1人ベッドに座る。
太宰
「フー、ヒュー、ポロポロ」
「あれ、、おかしい、な、笑」
「なんで、ないて、、」
気づいたら目からは大粒の涙が出ていた。
理由は分からない。この気持ちをどう言い表せばいいのかさっぱりだ。
太宰
「フー、きりッ、きりたいッ、フー、」
私はポケットから刃物を取り出し、包帯を取り、思うがまま力任せに腕に刃物を摩擦させた。
《シュッッ》
太宰
「フー、はは、ヒュー、」
「かる、い、、フー、」
ドッと流れ出す罪悪感から解放され、心が軽くなった。
太宰
「フー、ヒュー、ヒュー、」
どれだけ時間が経ったか。体内時計では分からない。時計を見ようも、隔たりが邪魔をする。
太宰
「数時間、って、ところ、、かな、」
感覚では。
そんな時。
???
「おい太宰。体調はどうだ。俺は帰るから、一応声掛けとこうと思ってな。」
???2
「僕も、今日は帰ります、、でもなにかあったら電話ください!すぐ来ます」
太宰
「国木田くんと敦くん、」
帰るついでに声を掛けたのはその2人だった。
国木田
「嗚呼。なにかあったら与謝野女医にでも俺にでも声かけろ。」
2人とも優しいなぁ、、なんて考えてたら。
《キーーーーン》
太宰
「ッ!」
大きな耳鳴り、そして耳鳴りに影響をうけて頭痛が始まった。
私はそこから可笑しくなったようだ。
敦
「深夜とか関係無しに電話下さいね!あと、、、」
《キーーーーン》
敦くんの少し高い声が耳鳴りを起こす。
太宰
「フー、ヒュー、、っ、な、」
国木田
「何か言ったか?」
太宰
「ッうるさいな!」
敦 国木田
「ビクッ」 「!?」
太宰
「さっきから心配ばっかり煩いよ!耳に響くんだから辞めてくれよ!」
もうこの私は正気じゃないようだ。
敦
「ッえ、」
太宰
「ッあ、ごめッヒュー、なさカヒュッ、、、、ッ!」
国木田
「おい太宰!」
気づいたら私はその場から逃げ出していた。
あつぴしてん
太宰さんが走って出ていった。
僕は何も分からなかった。
でも
太宰さんが隔たりから出た時に悲しい顔をしていたのを僕は見た。
敦
「あの、国木田さん、」
国木田
「なんだ。」
国木田さんも何か考えていたようだ。
敦
「太宰さんッ、悲しそうな顔してました、ッ」
国木田
「ッ」
国木田くんしてん
敦
「太宰さんッ、悲しそうな顔してました、ッ」
国木田
「ッ」
俺は何故か罪悪感がやってきた。
俺はその事に気づかなかった。相棒として失格だろうか。
国木田
「そう、か、、敦。太宰を探すぞ」
敦
「はいっ!」
あいにく乱歩さんは主張。居場所を聞くことは出来ない。
???
「手伝うよ」
突然俺と敦の間からひとつの人影がやってきた。
敦
「与謝野さんっ!」
与謝野
「太宰が逃げたんだろう?手伝わせてくれないか?」
国木田
「でもッ、与謝野さんに迷惑かける訳には、」
与謝野
「迷惑とか気にするな。これは自分がやりたいって言ってる事だ。」
国木田
「では、お願いしてもいいですか?」
与謝野
「嗚呼。それとだが、、太宰を捕まえたらこう伝えろ。」
『もう少し仲間を頼れ。頼られた方はなんとも思っちゃいない。迷惑なんて誰でもかけるものだ。』
敦・国木田
「ッ、はい!」
太宰さんしてん
「ハァ、ハァッ、フー、此処って、ヒュー、」
乱れすぎた呼吸を整えながら、傍にあったベンチに座る。
《ザー》
天気は雨。雨は思いっきり私の頭を、肩を、全身を濡らす。
太宰
「ヒュー、これこそッ、迷惑、じゃないかッ、!」
私はそのままの足で川に向かう。
ここは人通りも少ない。もはや居ないというレベルだ。
〜川〜
太宰
「此処で敦くんに川から拾われたっけな、」
なんて事を思い出しながら、足先から川に浸かる。
何時もなら橋から飛び降りるが、今回はそんな気力も無い。
太宰
「ヒュー、今日は、死ねそうだな、、」
時刻は夜。綺麗に照らされた月が川に反射している。
太宰
「死ぬには最高な景色じゃないか、フー、。」
膝まで浸かる。
腰まで浸かる。
心地よいと感じる川の水温が、まるで死を歓迎しているようだ。
やがて肩まで浸かる。
そこで私は足の力を抜いた。
太宰
「ゴポッ、」
川の柔らかい感触が、私を優しく包み込む。
太宰
(織田作、今、行くから、、)
そんな事を考える。
太宰
(最期まで迷惑ばっかりかけてしまったな、、ねぇ織田作?私は人を救う側になれたかな?君の横に居座れる人間になれたかな?)
息が出来ない。
苦しかった。
でもそれも心地よく感じた。
水面越しに人影が見えるがどうでもいい。
私は瞼を閉じた。
2600超えちった!(は?)
読んでくれてありがとうございます!
いいね累計が3000超えてるのガチビビりました!モチベが上がりますね、✨️
少し遅くなってしまってすみません!
あと!フォロワーさま20人ありがとうございます!✨️ありがたき幸せ
(話の順番可笑しいのはスルーしましょう)
では次回で!
NEXT 30♡
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