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昼日中であっても地下の部屋は暗かった。
壁のあちこちに灯りとして燭台が置かれていたが部屋の広さの割には数が少なく、薄暗さが却って物寂しい気持ちにさせる。
綺麗に片付いている、というよりは閑散としていた。
燭台以外は何もない石壁、石床。
窓のないこの場所には、溜まり続けたカビ臭さとひんやりとした肌寒さだけがある。
広く暗く、冷たい部屋。
真ん中に花の山だけがある。
白と青に囲まれた花は、ひどく冷たいもののように思えた。
その中心にポツンとひとつ、柩が置かれている。
アンジェリカは唇を結び、目の前の柩をジッと見つめていた。
泣いたせいか、その涙を拭いすぎたせいか。目の周りだけが仮面をつけたように赤くなっている。
そして白い肌からは血の気が引き、すっかり青ざめていた。<******
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