テラーノベル
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──────めめさん視点──────
「───俺を殺してくれ」
───やっぱりか。バラは、そういうと思った。
魂の情報から推測する。長い瞬きをしたあと、目に力を込めてバラを見る。そうすると、青白い魂がゆらゆらと揺れているのが見える。
私が、その魂に触れる。実際に触れている訳では無いが、幻影のような(仮想的な私?)もので、私は魂を見ることが出来、また触れることが出来る。魂に触れれば即座に脳に情報が流れてくる。
名前:×(存在しない)
現在はバラと名乗っている。が、これは2億年生きた時にできた親友から貰った名前
年齢:569845921歳(本人の記憶なし)
性別:男性
種族:不老不死(人間)
性格:知能指数によって変わる。現在は冷静だが、思考能力が年齢の割にかけている。生き過ぎた弊害
好きな物:死、幸せ、親
嫌いなもの:薔薇、苦しみ、失うこと
理由⤵︎ ︎(知りたい場合のみ表示します)
能力:薔薇(最終進化済み)
薔薇を周りに咲かせる(初期)→薔薇を自由自在に操れる(進化)→色によって異なる性質をもつ薔薇を作り出せる(2色→(現)800色)MAX
色による能力⤵︎ ︎(見たい場合のみ知れる)
過去⤵︎ ︎(見たい場合のみ知れる)
知りたい情報⤵︎ ︎(質問に応じて表示します)
多方、知りたい情報は得られた。約5億~6億もの間バラは死ぬ事が出来なかった。ただの人間に、そんなことが耐えれるわけがない。しかし、実際死ねないのだから解放されない。
───バラは、死を望み、死を愛している。
「───な、んで。殺して、なんて…いうんですかッ!」
みぞれさんが、喉から振り絞るかのようにそう、言葉をこぼす。だが、その言葉には説得と、後悔が滲んでいた。
「死んで、死んでいいことなんてないでしょッッ!!!」
「あぁ、ないだろうさッッ!!!だけどッッ!!!」
みぞれさんの説得にバラは噛み付いてくる。茨がついたかのような発言が、今度は枯れかけた花かのように力ない、言葉が返ってくる。
「この苦しみからは、助けてくれるから…。」
バラがそう、力なく微笑む。限りなくボロボロになってしまった精神は、どれだけ肉体が再生しようとも癒えることはない。不老不死が死ぬ方法なんて、本来ならないのだ。神の気まぐれか、はたまた───このように、死神と出会うか。そんな、5億年も生きても1度しかないチャンスを、彼はもう、見逃さないだろう。
「───私が言えたことでは無いですが、言わせてください。」
みぞれさんは、説得を諦めたのか、はたまたまだ続けようとしているのか。私には分からない。けど、その言葉は苦々しい思いが滲んでいた。
「死ぬのは、生きることよりもっと怖いです。」
その言葉は、1度死んだみぞれさんだからこそ言える言葉だった。死んだことがない人がそんなことを言ってもこれっぽっちも深みがなく、浅い言葉になる。だが、死を経験し、もう一度蘇ったみぞれさんが言う言葉はどこまでも深く、重い言葉となった。みぞれさんは、まだ言いたいことがあるらしく、言葉を紡ぐ。
「生きていれば、才能がなくても、天才の上に立てる。神に勝負を挑むことすらできるんです。たとえ、不老不死だとしても5億年は長い。それはそうです。他の種族が何千年、何万年と生きていたとしても、あなたは、その他種族の生きていた時間は瞬きひとつ程度にしか感じないんだと思います。ただ。不老不死だからこそ。あなたは、様々な人の温かさに触れたでしょう!!寂しさも知ったと思います!!それでも、あなたは。1度たりとも、この世界が嫌いだなんて言わなかった…!!」
みぞれさんが、大きく息を吸い、全てをはき出す。
「いえ、言ったことがあるのかもしれない!けど!!あなたは死ぬ理由に生きるのが辛い、と言うだけでこの世界が醜いなんて言わなかった!まだ、あなたは。あなたは…ッ生きる希望を、持ってるんですよ…。」
そう、最後には涙声でそう訴えかける。
バラは、ふっと笑った。
「でも。俺、思うんだ。不老不死が本当に死ぬのはいつなのか。____生きることに絶望して、無意味に、屍のようになった時だって。それが、今の俺だ。青のバラのおかげで頭は戻ってきたが、記憶がないんだ。ただ、生きてきたって言うことだけ覚えて、ただのクソガキに成り果てたんだ。
──────もう、この世界で醜態を晒したくないんだ。」
それは、バラの心からの言葉だったように聞こえた。まるで、神の前で幸せを乞う哀れな子羊に見えた。
「───バラ。なら、ひとつ提案があるんです。」
あぁ、これならいいかもしれない。最低な案だが、これくらいでしか、こいつは生きようとしないだろう。
「私の部下──────死神になりませんか?」
ここで切ります!なんかすごい今回会話パート多いですね…自分でも少し驚いてます。まあ、こんな事してるからいつまでたっても完結しないんでしょうねw最近の悩みは題名?みたいなところが毎回被っていないかということを悩んでます。いやぁ…何かしら被ってそうですよね…。こんな話あるとしょうがないとは思いますが…
それでは!おつはる!
コメント
4件
あの…今日初めてこのお話見ました☆(クソ遅れましたまじ土下座)あ、でも言い訳あります。インフルでした☆