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【ぷりっつ視点】
とある昼時
俺と莉犬くんは屋上にいた
さわさわと音を立てて揺れる木々
天気がいい屋上でお昼を食べ終わり
授業が始まるまでの間
君とゆっくり過ごしていた
俺が莉犬くんを見つめていると
莉犬くんがふぁ…とあくびする
猫を飼っていると分かると思うんだが
猫があくびをしていると
牙がのぞく口に指を入れたくなる
俺は莉犬くんにそんな感情を抱いていた
…少しくらいなら
いいかな?
そんな好奇心から
莉犬くんの可愛い口に
面白半分で指を入れる
莉犬くんは驚いた顔で綺麗な目を見開き
びくっとしている
…可愛い
その一言しか出てこない
そんな状況だというのに
莉犬くんは俺の指が痛くならないように
口を開いたままにしてくれている
驚いていても俺のことを思ってくれている
その事実に俺はにやにやしてしまう
莉犬くんは俺のそんな様子を見て
むすっとしたかと思うと
俺の指を甘噛みする
仕返しのつもりらしい
俺はくすりと笑って頭を撫でる
莉犬くんは今日も可愛く笑っていた