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ちゃ
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※投身自殺をほのめかす描写があります
苦手な方、トラウマのある方はお戻りください
現代設定ですが違う世界線です
Hayato×Jinto
Jinto side
死にたい、と言う人はそれなりにいる
死にたいというほどの動機はないが
何を成し遂げたでもなく
夢があるわけでもなく
自分が空っぽのような
自分、というものすらないような
好きなものですら見るのが辛くて
人の悪口を言っているテレビを見るくらいがちょうどいい
人が心底楽しそうにしていることが耐えられなくて
こういうときには泣くことすら出来なくて
その分の水が常に胸に貯まっているような
既におぼれてしまっているような
ただ少し重い
漠然と思う
消えたい と
線路に飛び込む人が多いのは
忽然と消える事が出来る気がするからなのかもしれない
と考えて
しまった、と思った
駅のホーム
雑踏
電車の接近を知らせるアナウンス
軋む鉄と 木が擦れる低い響き
警告音
全部が混ざった濁った音
どことなく感じるカビと電気の焦げた臭い
伸びてくるライト
しまった、と思った時には
フラフラと足が進み
黄色のラインを通りすぎ
何かを掴むように手を伸ばして
迫り来る鉄の塊に身を投げようとしていた