テラーノベル
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吉田の家に到着し、全員で家の中に入る。佐野は吉田をベッドに寝かせると、マネージャーは仕事の調整があるからと出ていってしまった。
佐野はマネージャーが買ってきてくれたものが入っているビニール袋の中から、熱さまシートを取りだし、とりあえずそれを汗ばんだ吉田の額に貼ってやる。
全員で吉田を見守っていたいところだが、やることがあるため、分担することにした。
吉田のそばにいて見守る係は塩﨑。
おかゆを作る係が山中。
その他諸々の準備をする係が佐野。
吉田の着替えを用意する係の曽野。
とりあえず塩﨑はコップに水だけ入れ、ベッドの横に座り、コップはサイドチェストに置いた。
外着のまま寝かせられている吉田は時々目を強くぎゅっとつぶる。強い頭痛に耐えているのだろう。
汗で束になった前髪をそっとよけると吉田が目を覚ました。
「……だいち。」
「あ、ごめん起こしてまった?」
「……いや、大丈夫。ここ、俺の家?」
「そやで、今みんなで色々準備してるから。多分もうすぐ舜太が服持ってきてくれるから待っててな。」
「……ん、ごめんねだいち。」
また申し訳なさそうに謝る吉田に塩﨑は胸を締め付けられる。自分の体調が悪いのにも関わらず、周りの人のことばかり気にする吉田。昔からそういう人だと、塩﨑はわかっていてももっと自分のことも大切にして欲しいとずっと思っていた。
「なんで謝るんよぉ。さっきマネージャーも言ってたやろ?仁人がいちばん大切だから今は早く治して元気になって。俺もそれだけ思ってるで。」
「……ぐすっ、ありがと太智。」
「なっ!なんで泣くんよぉ。」
「…わかんない。なんか泣ける……。」
こぼれ落ちる涙を手で拭ってやる。触れた頬の熱さに変わってやりたいと思うが、今は吉田が早く良くなれるように尽くそうと思った。
ドアが開けられ、パジャマを持った舜太が入ってくる。
「あ、じんちゃん起きたの?え!?てか泣いてるやん!!だいちゃん泣かせたん!?!?」
「ちゃうって!!」
「なんだって!?」
曽野が大きい声で叫ぶせいで家中に吉田が泣いていると知れ渡ってしまい、別の場所で作業していた山中も佐野も集まってしまった。
全員で涙を流している吉田の顔を覗き込む。
あまりにも心配そうに眉を垂れさせながら覗き込んでくる4人に思わず吉田は笑ってしまった。
「ふふ、みんな心配してくれてありがとう。早く良く治るように頑張る。」
涙を流しながらそういう吉田を全員で撫でる。少し照れながらそれでも素直にそれを受け入れる吉田を4人は心で(絶対に守る。)と誓った。
着替えは曽野と塩﨑に任せて佐野と山中は部屋から出た。
「さ、その服寝にくいやろ?じんちゃんお着替えしよーなー。」
「……風邪ひいてるけど子供じゃないから。」
少し休んで多少は回復したのかいつもの調子を取り戻しつつある吉田は全力で可愛がろうとする曽野を止める。
自分で脱げるし。なんて思っていても体は上手く動かないもので、上に着ている服のボタンも外すのに時間がかかってしまう。
上手く動いてくれない体に吉田はだんだんイラついてきているのが塩﨑と曽野にはすぐに分かった。眉間にシワがより、手つきが雑になってきている。
「はいはい、やってあげるから。仁人は大人しく看病されてたらええねん。」
塩﨑が手際よくボタンを外していく。むぅと少し拗ねた様子の吉田の膨れたほっぺが曽野はとても愛おしくなった。
上の服を脱がせ、下着も脱がせると熱のせいか体が全体的に汗で濡れているため、曽野が服と一緒に用意したタオルで体を拭いてやる。それも最初は自分でやろうとしたが結局上手くできなかったため、諦めたのだった。
「じんちゃん肌白すぎ!」
「ほんまにな。」
「……太智だって白いじゃん…。」
「はーいじゃあ服着せるからばんざいしてー」
曽野が言うと大人しく両腕をあげる吉田。ゆっくり着せてやると吉田は「はぁ……。」と息を吐き、ベッドのヘッドボードに背を預けた。力が尽きてしまったらしい。
まだズボンの着替えが終わっていないが、好きな人の下の服を着替えさせれるほどの精神力は2人は持ち合わせていなかった。
体調悪いから、仕方の無いことと言い聞かせてもどうしても下心が頭をよぎってしまう。何回も見てるはずなのに。着替えだっていつも一緒にしてるはずなのに。
自分の手で脱がすのとはまた話が変わってくる。
塩﨑と曽野は目を合わせどうしようかとアイコンタクトで相談していると吉田が話し出した。
「……ズボン着替えるから外行って。」
「え、え!?なんでよ!動けないでしょ!」
「……あんま言いたくないけど。君たち俺のこと好きなんでしょ。……なんか恥ずかしいから一旦外行ってて。また呼ぶから。」
吉田は2人から顔を背け、耳まで真っ赤にして言う。それが熱のせいじゃないことくらい2人はすぐにわかった。
吉田は4人を確実に恋愛的に意識し始めていた。
ここ
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#ご本人様とは一切関係ありません
🎼🍵大好き※1ヶ月猫化中
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ぬま子
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コメント
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のりもちさん、第11話読みました! 吉田くんが意識し始めた……!あの「君たち俺のこと好きなんでしょ」って顔そむけて耳まで真っ赤にして言うの、熱のせいだけじゃないのが伝わってきて胸がきゅってなりました。風邪で弱ってるのに周りを気遣う優しさと、それに応える4人の「絶対に守る」っていう誓い、すごく温かいエピソードでした。着替えのシーンのもどかしさもリアルで、続きが気になります🤍