そして、凸さんの居ない日が始まった
敵「ぐあっ‥」
ドサッ
ニ「面白みがありませんねぇ…」
べ「ニグさん、バーサーカーじゃんw」
べるは二丁拳銃を両手で回しながら言う
ニ「べるさんこそバーサーカーでは?」
べ「えー、何処が?」
ニグが少し視線を逸らす
ニ「その…敵の体をいじくり回すのはどうかと思いますけど」
べるの真後ろには人間とは言えない残骸が残っていた。
べ「私にとっては当然の事だから」
何とも言えないような表情をする
例えるならば…闇の笑み。
ニ「べるさんと話していると凸さんの事を思い出しますよ…」
・
”ニ「えーっと…後ろの方は」
凸「ああ、俺が殺した」
人間の原型が無い残骸があった
ニ「…バーサーカーですね()」
凸「酷くない?当然の事をしたまでだよ」
ドヤ顔で言われる
何とも言えない表情だった
ニ「凸さんもよく、この仕事を続けられますね」
死体を片付けながら言う
ニ「私なんか、最初に人を殺した時はなんとも言えない後悔があって、一週間はまともに寝れませんでした」
凸「でも今は慣れた…だろ?」
またドヤ顔で言ってくる
凸「慣れって怖えぇよな。特にこの世界は慣れると何も感じなくなる。」
ニ「殺し屋なんてそんなもんじゃないですか?」
凸「そうでもねぇ。」
その時_
バッ
後ろからナイフを持った男が刺そうとしてくる
凸「殺し屋にもスランプみたいなのがあるんだ。本当に殺し屋をやっていていいのかってな」
その一瞬。
たった一瞬で_
ドンッ…
相手の額を撃ち抜いていた
ニ「早…」
その速さは目に見えなかった。
凸「そういうのがある奴は、本当の自分を知らない。」
相手がドサッと倒れる
ニ「凸さんは、本当の自分。知っているんですか」
少し驚いたような顔をしたが、
凸「いいや、俺はまだだな」
何とも言えない表情をしていた。
あの時の表情を例えるならば_。
・
ガチャ…
ニ「ただいま戻りましたー」
べ「ただいまー!」
ODMNの拠点に戻って来る
お「ニグしゃん、べるしゃん、お帰りなさいなのだ!」
う「尾行は居ないね」
いつもの確認をする
ニ「毎回やっていたら慣れちゃいましたよね」
べ「ほんと、そうだよね~」
慣れ、か…
自分で言うのもあれかもしれないが、
まだ俺は殺し屋をやってていいのかと思っている。
知ってる。
知ってたんだよ。
この世界に足を踏み入れた以上、戻る道は無いと。
だから凸さんの言葉にドキッと来てしまった
凸さん相手ならバレているんじゃないかと。
俺はこの組織にいる資格は無いのかもしれない。
皆は殺しが当たり前だから。
し「最近はシフトをたてるのが大変なんですよ…」
う「あー、凸さん一人で出来る仕事がうちらだと複数人だから?」
あ「しょうがないね」
凸さん、あなたは何故殺しの仕事を続けられるんですか。
私は見た事が無い、殺しを躊躇する姿を。
”いいや、俺はまだだな”
あの時、あなたはそう言った。
でも、もう。
知っていたんじゃないんですか_。
・
う「うー…」
机の上で伸びをする
さ「うたいさん、ちょっとこれ頼める?」
う「ん、りょ」
仕事内容を見る
う「うげぇ…」
面倒くさいのを引き受けてしまった…
う「…しょうがないか。」
カタカタとキーボードを走らせていく
ニグさん、今日も悩んでんな。
僕に隠し通せる事は無いと思ってもらいたいね。
結局、僕達は何処まで行っても_
う「人殺しなんだよなぁ」
漆黒の目。
人生の選択というものを間違えたもの。
僕達の使命は、人を殺し続ける事しかない。
だって_
”自ら踏み外したんでしょう?”
そりゃあ、けじめはつけてもらわなきゃ。
う「ニグさんもまだまだ考えが甘いねぇ‥」
ピコンとパソコンの通知が来る
う「また仕事か…」
また、人を殺す。
第三話_自己犠牲
お久しぶりです!!雑談見て無い人は久しぶりっすね()
まぁ…ぼちぼちやっていくんで
コメント
6件
サイコー続きも待ってます
思ったけどこのシリーズ好みドストライク過ぎる…!
最高です!頑張ってください!