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こんばんはぁ
風呂に入るのがめんどくさくて戻ってきました~
えっと、本編の前に前作の新しい登場人物紹介から!
名前:蒼依(あおい)
乙羽と望結と同じクラス
生きる意味を失いかけている絶賛闇墜ち中男子
なんか重い設定ですけどどうぞ
「えっと、今日のホームルームは10月に控えているイベントの出場者の希望を取る」
ついに来た。希望アンケート。ここで私は参加すると書くだけ。
「もらったら名前書けー」
「それじゃあ参加するかしないか〇つけろー」
私は参加する。そう、参加する…。
「回収するぞー」
参加、しちゃった…
カランカラン
何かが落ちた。
あ、シャーペンだ…。
誰のだろう…。とりあえず拾おう。
「あ、あの…蒼依くん…これ、ちがう?」
「お、おう、サンキュー」
「あのさ…乙羽…さん…?」
「乙羽でいいよ」
「じゃあ乙羽…?」
「どっ、どうしたの…?」
「アンタってさ、歌…好き?」
「えっ、なんで…?急にどうしたの?」
「お昼ごはん食べようって思って友達と屋上行ったらきれいな声が聞こえて…」
「え、あ…そうなんだ~…」
は?なんで聞いてんの?
まずい、このままだと歌ってたのがばれるかも…
「俺さ、唯一の家族の兄ちゃん亡くしてさ、生きる意味もなくなって…」
「そうなんだ…」
「でも、あの声を聴いて…あぁ、こんな俺でも生きてていいんだ、って思った」
「そうなんだ…」
「私はね、歌が好きだよ…こうやって蒼依くんの心を動かしたようにだれかを救えたら…なんて思ったりもして…」
「でもね、歌が嫌いな人もいるの…雑音とか耳障りって思う人もいるの…」
「そうなんだ…でも俺は歌が好き」
「歌うのは苦手だけど…聞くのは好き…大好き…」
「心が軽くなる…心が落ち着く…」
「いいよね、歌って…」
「そうだね」
「シャーペン、拾ってくれてありがとう」
「またゆっくり話せたらいいね!」
「そうだね…」
「また相談会ったらいつでも相談してね…頼れるかわからないけど…ね…」
「一時間目始まるから準備しろよー」
「乙羽、後でLINE交換しよ?」
「えっ、私でよければ…」
’’私でよければ’’って言ったけど…
異性とLINEつなぐの初めて…じゃん…
どうしたらいいんだろう…!?
「ふっふっふー、この恋愛マスター望結様を呼んだかい?」
「呼んでない…けど呼ぼうと思ってた」
「なんと!!乙羽からこ、こっ…こ、恋の相談だと~!?」
「うるさい、昼放課のときごはん食べながら話聞いてほしい(泣)」
「まっかせなさーい!!」
やっぱり望結は頼れる私にはもったいないくらいの幼馴染だ。