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認めたくはないが、これが現実なのだ。教室の扉を開ける。たくさん人がいた。知り合いだろうか。話している人もいる。すると、友達と話していた1人が、こちらを見てきた。私の顔を見てはっとしたような顔をした。すると、急に「ありがとうございます!」と言ってきた。あまりの驚きに少し固まる。私、この子に何かしたっけ…?よくわからないといった表情をしていると、相手側にも伝わったのか、少し焦った表情を見せた。「あ、私、白川雪乃。えっと、朝、ハンカチ拾ってくれたよね…?」自信がないのか不安そうな表情を見せる。もしかして、この子、ハンカチの?「えっと、朝の…?」確信に変わったのか、ほっとしたような顔を見せる。「あの時は本当にありがとう」「いえ、大丈夫でしたか?」私の問いに対して疑問を持った顔をする。私は急いで付け加えた。「あの後、ハンカチ汚れてなかったかなって」彼女、白川雪乃は理解したような顔を見せる。「全然大丈夫だったよ!心配してくれてありがとう!」そのローダンセのような笑顔は私に希望を持たせたのだった。