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「ちなみに名前は？」白川が聞く。「えっと、桜木詩歩です。桜の木に詩に歩むと書きます」「素敵な名前ね！」先程のローダンセのような笑顔を咲かせている
この人はきっと、すごく好かれているんだろうな…。あまり人と関わらない私でも分かる。きっと、この人、白川さんは、すごく好かれているんだろう。その証拠に、私の心がすごくドキドキしている。今まで自分の名前を褒められた事はたくさんあるけれど、白川さんに褒められたのが一番嬉しい。きっと、白川さんがすごく素敵な人だからだろう。さっきまでの重い気持ちが一気に軽くなった気がした。そんな訳ないのに、このクラスでよかったと思えたのだ。もちろん、そんな思いは枯れてしまうが。
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