コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
俺、柊鳴ルカは生徒会室の扉を叩く。
「…柊鳴ルカです。」
「…入ってください。」
両開きの扉を開けると、生徒会長のめめさんこと墓杜めめが振り向いた。
「…今日出た魔獣についての報告書です。」
「…なるほど、分かりました。では確認した後に国に提出しておきます。」
「了解です。」
会話を終えたあと、ソファに座っていたメテヲさんこと流星メテヲが「ふはっ」と笑った。
「…メテヲさん、なんで笑ってるんだよ。」
俺は敬語をやめてタメ口でメテヲさんと話す。
「いやだってさ、二人いっつも自由な感じなのに、仕事となると急に真面目になるよね。」
「……真面目にしてないと国から何言われるか分かんないですからね…」
「それに仕事になると真面目になるのは俺たちだけじゃないからな。」
「あーあいつとか…」
「失礼します。家元伊右衛門です。」
「どうぞ、入ってきてください。」
扉を開いて部屋に入ってきたのは、さっき話していた仕事になると真面目になる…いや俺達より真面目になるiemonさんこと家元伊右衛門だった。
「………この前の件なんですが…」
「…ああ、あのことですか、なにかありましたか?」
「…それが、あっちとちょっと状況が悪化しかけてて…」
「…………はあ、あの校長、一体何をしてたんですか?…まああの役立たずだししょうがないか、この学園を支配する権限奪ったの、良かったのか悪かったのか…」
うわあのことか…
俺は明らかに不機嫌そうな顔をしてるめめさんと同じぐらい顔をしかめる。
普通に話せば解決したのに、校長が余計なことするせいで…
さっきめめさんが言ってた通り、この学園を支配する権限を持っているのはめめさんだ。というかめめさんが上に立つために裏で色々根回しして奪い取ったんだけど。
…確か8月、大会あったよな
俺はそのことを思い出して頭が痛くなる。
頼むから大事になるなよ…
俺は対して信じてもいない神に強く祈る。
おどみん学園と仲が悪くなるのは、一大事なんだからな…