嬉しいこと↓
いつもは♡数指定でもしない限り、
だんだん進んでく毎に減っていく♡が、
順調に増えていっていること
ほんっっと色んな方に読んでもらえて嬉しいです🥹ありがとう♡
(催促ではない、
本当に誠実なお礼の言葉です☺️)
最後にも書いたけど、
今回凄く長いです😇
お時間ある時にどうぞ〜
不覚にも次の日を休みにしておいたことに救われた。
本当は、2週間前からの自分のあまりの浮かれように、
大好きな人とクリスマスなんて過ごしたら舞い上がってしまって、次の日仕事なんかできないだろう、って思って前々からとった休みだったけど、、。
気が済むまでベッドの上でごろごろして、
寝たい時に寝て、
昼をすぎた頃、ようやく少しお腹がすいて、
近くのスーパーでいつもは買わない、一般人にはちょっとお高いアイスを2つも買った。
それを持ってぬくぬくの毛布にくるまって、
ぼーっとテレビを見ながらあっという間に2つとも食べた。
グクの事ばかり考えるようになってから
忘れかけていた、1人暮らしの楽しみ方。
なんにも考えたくなくて、
そんな風に自分の思うままに休んだ一日は
想像以上に僕の心を慰めてくれた。
そのまま次の日、気を取り直していつも通りの仕事をちゃんとこなした僕。
我ながら偉いと思うと同時に、
その日の帰り道、僕は、
自分の頑固さを思い知ることになった。
だって明日が終われば年末休み。
夜の世界とはいえ、それはきっとグクも同じだろう。
だからどうしても彼に会いたくて、
思いがけず出会ってしまった日以来、
怖くて遠回りしてまで避けていた遊楽街を、
僕はグクを探してさまよっていたのだ。
まだ年末の雰囲気が抜けない、浮かれたその通りは、人が大勢歩いている。
そんな中で、いるかも分からない、そして、
どんな格好かも分からないグクを見つけるのは無謀に近かった。
でも、何故か
見つけられないかも、という不安はなかった。
というか、見つかるまで探すつもりだった。
そんな自分の粘り強さに、神様も見かねたのか、
🐣「ぁっ、、、」
この遊楽街でも、1番敷居が高そうな、
大きなビルのホストクラブ、
そこに入っていく人影に
ふと目が引き寄せられる。
顔はよく見えなかったけれど、
その姿が間違いなくグクだったと確信した。
でも流石に中に入っていく勇気はなく、
僕はその建物の、通りを挟んだ反対側のビルの壁にもたれかかって、
彼が出てくるのを待った。
僕はもう本気だった。
グクが出てきた時、
どんな人といようが、
どんな表情だろうが、
絶対に話しかけると決めた。
だって、理由も聞かずに勝手に嫌うなんて
僕らしくないと思ったから。
あの優しい、でも照れ屋のグクのことだから、
気まずくて自分から来れないだけで、
会いに行けば笑って受け入れてくれるんじゃないかと思ったから。
こんな一日休めば立ち直れる程度のショックでで諦めるような、簡単な想いではなかったから。
そして、
彼が次に出てきたのは、
ただの会社帰りで通り掛かった、みたいな人は一人もいなくて、
派手な服装の男女と、チラホラとスーツ姿の
酔ったおじさんしか見受けられないほど、
もう危うさしか感じない夜中になってからだった。
幸運にも、彼は1人で外に出てきた。
今しかないと、
慌てて人をかき分けて、彼に近づく。
たどり着く前に、その背中が路地裏に消えていきそうになった瞬間、
🐣「グクっ!!!」
周りの人が数人振り向くくらい、大きな声で彼を呼び止めた。
顔を見なくても声だけで誰か分かったらしく、
彼はビクッと立ち止まり、しばらく振り向いてくれなかった。
🐣「グク、、ねぇグクっ、、こっち向いて、、、、ぅわっ!!!」
近づいて、彼の腕に手を伸ばした瞬間、
急に振り向いた彼に、逆に腕を強く掴まれ、
そのまま路地裏に引き込まれる。
🐣「グクっ、、待ってっ、、、転んじゃう、、」
男2人がぎりぎり並んで立てるくらいの
狭い路地裏。
真っ暗で街灯もないそこを、
グクは僕の腕をぐいぐい引っ張って
奥に連れ込んでいく
🐣「グクっ、泣
いたいよっ!!」
相当奥まで入り込んだ頃、
ようやくグクは、僕の手を離して振り向いた。
今日も彼は全身黒い服に身を包んでいて、
その目だけが、どこか危険を感じる鋭さを秘めて光っている。
🐰「なんで来た。」
🐣「なんでって、、泣」
🐰「話しかけんなって言ったよな?
聞こえなかったのか?」
🐣「き、、聞こえたけどっ!!
でも、でも、、それならグクだって一昨日約束破ったじゃんか!!」
少し怯んだグク。
折れちゃダメだと思った。
小さく深呼吸して気持ちを落ち着かせた。
🐣「どうして、、
どうして来てくれなかったの?」
できる限り穏やかに尋ねる。
🐰「仕事。」
淡々と感情なしに答えるグク。
🐣「そう、、、なら仕方ないけど、、、
でも僕、、会うのは夕方って言ったけど、遅くまで待ってたんだよ、、、泣
それに僕の家知ってるじゃん、、泣
昨日だってずっと家で待ってたのに、、泣
そんな、そんな簡単に裏切れる程度の約束だった、、?
僕、、すごく傷ついたよ、、泣
でも、、でもグクがどうしても来れない理由ができたのかって、元気かなって心配になったし、
それだったら気にしなくていいよって言いたくて、また会ってねって言おうと思って、、泣
でも今のグク、
コンビニで待ってても来てくれないと思ったから、、ここまで探しに来たんだよ、、泣」
少しわがままだと思ったけれど、それくらいは言っても許されると思った。
なのに、
グクは少しも反応しないで俯いている。
沈黙が走った。
冷たくて、逃げ出したくなるような沈黙。
でも必死で耐えた。
なにか言ってくれると
僕だけの前ならば、優しい彼でいてくれると、
それだけを信じて、期待した。
🐰「言いたいことはそれだけ?」
なのに、戻ってきたのは冷たい声。
🐣「えっ、、、」
🐰「そんなことを言うためだけに、仕事の邪魔しに来たの?」
🐣「そんなことって、、泣
なんでそんな言い方するのっ?!泣
僕がどれだけ傷ついたかわかる?、
どれだけ泣いたかっ、、泣 」
かっとなって、
押しつけがましく言ってしまい、、
我に返って、思わず口を抑えた。
それをグクは鼻で笑う。
🐰「勝手に期待しといて俺のせいにするなよ。
傷ついたって、
1日で出てこれてんじゃんかㅎ
大したことないだろ。
それに自分で分かってんじゃんか。俺にとってお前との約束はその程度のものだったてことだよ。わざわざ聞きに来ないとわかんないのか?」
🐣「ど、どうしてそんなっ、、」
あまりの変わりように泣きそうになる。
それでも、グクはまだ止まらなかった。
🐰「ちょっとでも優しいとか思ったんなら、それは全部演技。
お前が急に泣き出して寂しそうな顔するから、面白くてちょっと相手してやったの。
分かるだろ?こんな仕事してんだから、感情偽るのとか、人を落とす方法とか、知り尽くしてるわけ。
お前がそれに勝手に引っかかっただけだよ。
わかる?俺のサービスㅎ
それなのにこんな邪魔してクレーム入れてくるとかなんなんだよㅎむしろ金請求しないだけありがたいと思って欲しいくらいなのにㅎ」
嘲笑うように言うグク。
🐣「嘘だ!だって、、だってっ、僕はそんな事頼んでないし、一昨日の約束以外、グクに来て欲しいなんて言った覚えもないっ泣
会うのは25日って決めたのグクの方だよ?、泣
前にも言ったよね、、なんか偽ってるみたいって。今もそうなんでしょ?
僕しかいないとこで嘘つかないでよ泣
あの女の子達といた時だって、変な笑い方で、なんか、、なんか凄く無理してるみたいに見えた、、だから、、」
🐰「うるせえよっ」
🐣「っ、、」
そう話を遮られた途端、
明らかにグクの雰囲気が変わった。
その変わり様に咄嗟に身の危険を感じた。
逃げようと後ずさったけど、もう遅い。
🐣「あ、、あっ、まって、、うぁっ」
急に近づいた彼に胸ぐらを捕まれ、
あっという間に壁に乱暴に押し付けられる。
🐣「うっ、、ぐが、まってっ、、いたい、泣」
僕の来ていたコートの、
フードの根元を掴み、
そのままぐっと強く引き上げるから、半分吊り上げられるみたいになっている
かかとが浮いてしまっていて、
下手に動いたら、首が絞まってしまいそうで。
なにより、
グクが怖くて、身体が少しも動かなかった。
🐰「いい加減黙れよ。何様だよお前。
まだ大して会ったこともないくせに、
お前が俺の何を知ってんだよっ」
大きな声で怒鳴り、睨みつけられる。
怖くて直視できない。
さっきまで何とか保っていた平常心は崩れ、
恐怖で縮み上がり、身体はぶるぶる震えていた。
🐣「ごめんなさい泣、、
ごめんなさいっ、、泣」
殴られるんじゃないかってくらいのグクの勢いに、泣き出してしまう。
🐰「そんなに俺に会いたいわけ?」
🐣「だ、だって、、泣
そんな酷いこと言うのグクじゃなっ、、んっ」
目を見開いた。
グクに、唇を塞がれていた。
無理やりこじ開けるように舌が入ってきて、
乱暴に絡み取られる。
🐣「んっ、、んんッ…?!」
急なことで息の仕方が分からないし、
つま先立ちの足もふるふる震える。
逃げられない。
グクが怖い。
いやだ。
なのに、その舌と舌が絡み合う刺激に囚われているうちに
そのキスを、
気持ちいいと思ってしまう自分がいた。
これならこれでもいいと。
無視されるくらいなら、、
会ってもらえないくらいなら、
この方がずっと幸せだと。
だから、
抑えられていない両手で
思い切り押し返すことだってできたのに、
僕はそれをしなかった。
ただ、そっとグクの服の裾を握りしめ、
グクの舌で、
彼の思うがままに、口の中を犯されるのを
ぽろぽろ涙を零しながら、
大人しく受け入れた。
自分の声とは思えないような
甘い吐息が漏れた。
舌でなぞられる度、
身体がぴくんと反応した。
少しも抵抗しなかった。
目を閉じて、
身体からゆっくり力を抜いた。
我ながらおかしいと思う。
でも、そのくらい好きだから。
こんな乱暴されても、
触って貰えたことの方に
こんな近くにいてくれていることの方に
喜びを感じてしまうほどに。
もう彼の虜なんだと、
やっぱり僕は飼い慣らされているんだと
こんな事になってからようやく確信する。
本当は、、
本当はちゃんと自分のことを愛してもらいたかったけど、
それが叶わない今、
この時間が少しでも長く続いて欲しいとまで
思っていた。
🐣「プハ、、、、はぁ、、、は、、泣」
ようやく唇が離されたと同時に、
吊り上げられていた身体も解放される。
僕はそのまま膝から力が抜けて
グクの足元にとさりと崩れ落ちてしまった。
地べたに座り込んだまま、呆然として、
必死で乱れた息を整える。
まだ涙がこぼれて止まらなかった。
今度は虚しくて。
こんな、少しも愛情の無いキスを、
まだ欲しいなんて思ってしまった自分がどうしようもなく虚しくて。
それを追いかけるようにグクが目の前にしゃがみ、僕の頭を囲うように壁に両手を付く。
また壁に押し付けられた格好になって、
怯えると同時に、
今はまだ、僕だけを見てくれているんだと、
近づいたグクの香りに
どこか安堵してしまうバカな僕。
抑えるようにグクの胸元の服を両手でぎゅっと握り、
それでも容赦なくその顔が近づいてきてぎゅっと目を閉じた瞬間、
🐣「ぁっ、、//」
耳元に低い冷たい声で囁かれた。
🐰「いい加減分かった?、これが俺の商売。」
🐰「男とか女とか関係ねぇの。
ただ、疑似恋愛に落とし込んで、金貰うだけ。」
🐰「1円も金くれないお前なんかより、
2時間キスしてセックスするだけで何万も払ってくれる客優先するに決まってるだろ。
だから一昨日も行かなかった、ただそれだけ。
ちょっと優しくしたからって調子乗んな。」
🐰「まあお前も上手い具合に落ちたみたいだし?金払ってくれるなら、気の済むまで相手してやるよㅎ
そうじゃないなら二度と近寄んな。」
そう立て続けに言うだけ言って、
グクは僕を路地裏に取り残し、
去ってしまった。
🐣「ぐが、、ぐが、、、行かないでよ、、泣
いやだ、、嫌だっ、、ああっ泣
こんな好きなのに、、泣
こんな好きになっちゃったのに、、泣
、嫌だあっ、、泣」
震える足に力が入らなくて、
長いこと暗闇で1人泣いていた。
あの時間が全部、
グクの偽りだなんて信じられなかった。
あんな優しい目で猫を抱いて、
あんな温かい手で、
僕の頭を撫でて、手を繋いで、、
あんなに期待させて、
舞い上がらせて、、
全部嘘だなんて信じられる訳が無かった。
それに今も、
壁に無理やり押付けられた時、
無理やりキスされた時、
硬いコンクリートの壁に頭を打ち付けなくて済んだのは、彼の手が間に入って受けとめてくれたからだった。
僕が地面に崩れ落ちた時、
咄嗟に脇の下に手を入れて支え、
ゆっくりしゃがませてくれた手もあった。
乱暴に扱われながら、
それでも、
この頭を、この身体を、
そっと守ってくれた優しい彼の手に、僕は気づいてしまっていた。
あんなに怒ったのに、
僕の言葉で怒らせてしまったのに、
グクは優しかった。
だから全部嘘だなんて信じられなくて、
信じたくなくて。
でも、
今までの事を考えれば考えるほど、
僕は彼のことをほとんど知らなくて、
まだ数回しかまともに会ったことが無くて
しかもそのうちの1回はこんな風に怒鳴りつけられて、
そしてなにより、
彼にとって自分は、大事な日の約束を破っていいと思われる程度の人間でしかなくて。
やっぱり彼の言うとおり、僕が、
1人でドキドキして、舞い上がって、彼のいいように振り回されてただけのようにも思えてくる。
もうグクがどこに行ったかも分からない。
どうすることも出来なくて、
ひとりぼっちで、音のない嗚咽を漏らしながら
涙を零し続けた。
胸が痛くて、苦しくて仕方なかった。
どうしてちゃんと家まで
歩いて帰ってこられたのかも分からない。
何度も道路に座り込みそうになりながら
ようやくたどり着いた時には、
もうボロボロで、
玄関で靴を脱ぐこともできずに座り込み、
そのままそこで全てを無かったことにしたくて、夢の中に逃げた。
とはいえ、
現実は変わるはずもなく、
容赦なく次の日はやってくる。
目が覚めても、僕の気持ちは暗く沈みきったままだった
1度は裏切られて立ち直ることができたこの心も、流石に限界だった。
もう壊れてしまっていた。
あんなに恐喝まがいのことをされて、
あんなに動揺させられて、
平気なフリができるほど強くなかった。
めちゃくちゃに感情をかき乱され、打ちのめされた僕は、
そこから数日、
ショックで家の外に出ることができなかった。
長かったね、、ごめんなさい🙏
コメント
24件
ぜ、ぜ、全部演技?!って .˚‧º·(ฅдฅ。)‧º·˚..˚‧º·(ฅдฅ。)‧º·˚🐰、酷すぎるよ、、仕事の範疇に🐣は入ってないんじゃないのぉぉーー.˚‧º·(ฅ﹏ฅ。)‧º
ぜんぜんながくないいっ!! 主さん大変かもしれないけどもっと長いの作って欲しいっ続き待ってます!
あ〜…辛いんだけど、前回の会えないクリスマスよりは…どんな🐰でもかっこいいし会えるだけいいよと思ってしまう自分がいる…。🐣が頑張っていっぱい主張したのもキュンとしたよ💜 Reo.さん天才すぎて引き込まれるから全然長くも感じないよーもっともっと読んでいたい💜