・百合(GL)注意
・低クオ
・苦手な方は閲覧非推奨
・なんか太文字とか色々バグってます(?)
・長文を書くと主が力尽きるので前と後で分けます🫠(は?)
めちゃくちゃ遅れて申し訳ないです…🙏醤油ラーメンさんはぴばぁぁぁぁー!!!!
「…お、おはよ…!」
私は「大好き」と言いたくなるのを我慢して言う。ずっと、伝えたい思いを我慢している。
「…おはようございます…!嶋屋さん…!」
嶋屋 希空────それは私の名前だ。
…そして、今「嶋屋さん」と呼んだのは、茶色の長髪に、大きな赤いリボンを付けている八倉巻 七星ちゃんだ。
七星ちゃんは私と違って、お人形さんのように整った顔立ちをしていて、頭もとってもよくて────本当に、私とは何もかもが違う。 まるでN極とS極みたいに、私と七星ちゃんは対極に位置しているかのように感じる。
「あ、あの〜…七星ちゃん…!今日の1時間目って、国語だよね…?」
「…ええ、そうだけど…それがどうしたの…?」
…やっぱり駄目だ。「国語の教科書を忘れちゃったから貸してくれない?」なんて言えない。
冷静に考えて、隣の席の人が苦手だからって、隣の席じゃない人に「貸して」なんておかしい。
「…いや、やっぱり何でもない…!変なこと聞いちゃってごめんね…!」
私は、そう言うしかなかった。
「…あの、国語の教科書貸してくれないかな…?」
私は隣の席の人────髪を金色に染めた若杉 亮に言う。
若杉さんは、クラス────いや学年全体で世間的に言う、一軍的ポジションに位置している。
私みたいな四軍から見ると、“地球人全員友達”というようなノリで生きているように見える。友達はびっくりするぐらい多いし、一部の女の子たちからはイケメンだのなんだの騒がれていたり────まあとにかくこの学年では有名人なのだ。
「…え、えっと…」
突然の威圧的な言葉に、私は一瞬言葉に詰まる。…ただそれだけのことなのに、胸が少しだけ痛む。
「国語の教科書を忘れちゃって…」
「あ、はいw貸しますわw」
そう言って若杉さんは、机の中をガサゴソと漁る。私は多少態度にイラッとしつつ、まあ貸してはくれるのだからいいか。と思う。
「…あ、待ってw俺も教科書忘れたかもwwwやっべw」
…え?
私は青ざめる。音楽の先生ならまだしも、国語の先生────とても厳しいのだ。
「…おい、若杉と嶋屋!ちょっとこっち来い!」
先生は結構な声量で怒鳴りつける。それと同時に、教室は静まり返る。 …仕方ないが、先生の言う通りにするしかなさそうだ。元はと言えば、教科書を忘れた私が悪いんだし。
「うぃーっすw」
「…は、はい…」
私は先生をできるだけ怒らせないようにそう返事をし、先生の方へと向かう。
「あははwww一番怒らせちゃダメな先生怒らせちゃったw」
「まあしょうがないねー、自業自得ってやつ」
そう誰かが先生にバレないよう、ヒソヒソと言う。
…また胸が痛む。第一、教科書を忘れた私が100%悪いのに、自分に甘えてしまう。
「…」
どうしよう。なぜか泣きたくなる。こういう時に七星ちゃんはどうするんだろう────
…分からない。分かるはずがない。
そう思った途端、あの子の声がする。さっき少し騒がしくなった教室がまた静まり返る。
「あの…先生。」
「…あ?八倉巻…?なんだ?」
…七星ちゃんだ。七星ちゃんの声を聞いた途端に、私はどこかが救われた気がする。何がかは分からない。…ただ、確実に私の中の何かが救われた。私は救いの言葉を待つ。七星ちゃんが、救いの言葉を発してくれることを信じる。
「…急にすみません。」
「今日の授業は、自習にしませんか…?単元の内容もあまり残ってないと思うので…どうでしょうか?」
…七星…ちゃん。
あはは…!七星ちゃん…好きだなぁ… 可笑しくなってしまうぐらいに…“好き”なんだ。
「ふふ、ふふふふふっ…!」
私は思わずその場で笑ってしまう。
…その後、私は先生に怒られてクラスメイトには笑われただろう。
まあ、あくまで「だろう」だけど…
だって、“彼女”のことしか考える暇がなかったのだから。
to be continued…
コメント
2件
百合……ありがとう………(灰) 七星ちゃんにZOKKONだ……愛が強めの百合だ…好きだ…😭💓💓 希空ちゃん幸せになれ…!!次回楽しみにしてますわ😘😘😘