テラーノベル
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友也は追って来なかった。
「やっぱり嘘をついてるからだ」
友也は、嘘をつくとき 右耳を触る。
『テントに誰と泊まったの!?』
『え……? 一人で』
え……? のとき、確かに右耳を触った。
嘘をついている証拠だ。
家に帰りたくない。
フラフラ歩いていると、ファミリー・レストランが見えた。
「え?」
窓際の席に、美奈が座っている。
美奈の前には、30歳位の女が座っている。
美奈に、食事をする女友達がいる、とは思えない。
じゃあ、あの女は誰?
(もしかして……?)
財布は持ってないが、スマホショルダーを肩に掛けていた。
スマホさえあれば大丈夫。
沙耶はファミリー・レストランに入った。
「お好きな席にどうぞ」言われたので、美奈の後ろの席に座った。
美奈の声は大きくて よく通る。
美奈は、同席の女を「彩ちゃん」と呼んだ。
(やっぱりだ。この女が、友也の元カノ)
(友也とテントに泊まった 彩だ)
沙耶は、耳を澄まして二人の会話を聞いた。
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