テラーノベル
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夏の夕方。蝉が鳴り止まなく、夕日がオレの顔を赤く染めてた。
「…学校おもんない…」
今日も変わらない。変わっていない。あの日から。
今日は少し寄り道して帰ろうと思っている。
花屋で花買って、コンビニであいつの好きな物買って、森近くの墓へ行った。
風堂 涼《ふうどう りょう》
「……お前。ホンマに何やったんやろな。」
“ あの時 ” の記憶が頭の中をぐるぐると荒らしている。
いつも元気だった涼が死んだ。小五で。
なんでや、若すぎるやろも。オレはお前が居らんとなんも楽しくないねんて。
あー… 吐きそう
夏の生ぬるい風がオレの頬を撫でて行った。
もう一回呼んでくれへんかな。
明って。 朱街 明 って フルネーム で
呼んでくれへんかなぁ …
叶うわけないか。夢みんなよ、オレ。
コメント
1件
いやもう…夏の夕方の匂いとか墓参りの情景がすごく鮮明に浮かんできて、冒頭から引き込まれたわ。涼くん、小五で亡くなったんか…まだ若すぎるよな。関西弁だからこそ伝わってくる寂しさと心の叫びが刺さる。フルネームで呼んでほしいって願い、叶わないって分かってるのに言っちゃうとこ、めちゃくちゃ泣ける。続きめっちゃ気になる!!!