コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
江戸時代
武蔵国 調布町とある古寺
御神家長男 竜之介(りゅうのすけ)、長女 千姫(せんひめ)、末子 晃平(こうへい)は、久しぶりに祖父の家に集まっていた。
祖父の死を受けて、遺品整理をするためだ。
古びた家は、様々な昔の道具や書物で散らかっている。
陽の光が薄暗い室内に差し込む中、兄弟は軽く会話を交わしながら、祖父の部屋を探し回っていた。
竜之介
「この箱、見たことないな。これも祖父のか?」
不思議な形の箱を手に取った。
竜之介は17歳で、長男
責任感が強く、冷静な判断力を持つ、剣術を使いこなすため、祖父の道具に興味を示した。
千姫
「中身が気になるな。開けてみようよ。」
千姫は長い黒髪を振り乱しながら興奮気味に言った。
千姫は15歳で、長女
野心的でエネルギッシュだが、少し衝動的な性格の彼女は、兄たちをしばしば挑発する。
晃平
「ちょっと待って、何か怖い気がする…。」
晃平は12歳 末っ子
彼は落ち着いているが、内に秘めた強い意志を持つ。兄たちの行動に冷静なアドバイスをすることが多い。
竜之介
「大丈夫だよ、晃平。開けてみよう!」
竜之介は、箱の鍵穴に指をかけ、静かに回した。
やがて、箱はきしむ音を立てつつ開いた。中には古びた巻物と、金属製の小さな箱が入っていた。
千姫
「これ、なんだろう?
古い文字が書かれている。」
千姫が巻物を取り出し、眉をひそめた。
千姫
「何て書いてあるんだろう?」
竜之介
「ああ、たぶん祖父が昔から御神家に伝えてきたことが書かれているんだろう。開いてみてみよう。」
巻物を広げ、文字を読み上げた。
「運命に従い御神家の神力を覚醒せよ。
強く意志を持ち願えば隠世の奥から強大な霊を宿し、強神力を得る事が出来であろう。
力を得る方法をここに記す。
選ばれし御神の神通力により武将の霊と合わさることで、お前たちは戦士として成長し、
試練を乗り越える力を持つ…。」
晃平は、兄たちを見つめた。
「これは、私たちを選んだ者にだけ力を与える」という内容だった。
竜之介
「おお…凄い!武将の霊を宿せば、
私たちの持つ力がさらに高まるかもしれない。
それに、私たちは、一緒に強くなれるはずだ。」
竜之介の目に光が宿る。
千姫
「そっか、
私も相手を圧倒してみたいな!
私たちが一丸となって戦えば、
無敵なチームになれるはず!」
千姫は、目を輝かせながら言った。
晃平
「ただし、冷静さも大事だよ。
僕たちにはそれぞれの役割があると思うから。」
晃平は少し考えた後、頷いた。
彼は兄たちを見つめ、背筋を伸ばした。
竜之介
「じゃあ、この巻物の通りに試してみよう。」
兄弟は円を作って腕を組んだ。そして、祖父の遺品を中心にして、それぞれの霊を宿すことを願い同時に書いてある経を読みながら力を込めた。
竜之介、千姫、晃平
「観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄(かんじざいぼさつ ぎょうじんはんにゃはらみった じしょうけんごうんかいくう どいっさいくやく)
えい!!」
瞬間、強い風が吹き抜け、部屋が光に包まれた。神々しい光の中から武将の霊がぼんやりと姿を現す。
その姿は只者では無く一人一人が強大なオーラを纏っていた。
3人の武将
「呼びおこし汝らに我らの意志と力を託す。運命(さだめ)に従い力を発揮せよ。」
1人目の武将霊が竜之介の前に立ち語りかけた。
1人目武将
「我が名は武田信玄、
我の知略と武破力を授ける。存分に活かせ。」
武田信玄
天才的な戦略家としての能力を発揮する。戦術や計画を緻密に立てることができ、戦闘では力強い剣術も使えるようになる。
2人目の武将霊が千姫の前に立ち語りかけた。
2人目武将
「我が名は織田信長、
我の発想と武速力を授ける。存分に活かせ。」
織田信長
革新的な発想と武器の使いこなし。戦場での予想外の奇策を思いついたり、異常なスピードで武器を使いこなせるようになる。斬新な戦法で相手を圧倒し、戦闘においては驚異的な機動力とスピードを発揮する。
3人目の武将霊が晃平の前に立ち語りかけた。
3人目武将
「我が名は徳川家康、
我の忍耐力と武神力を授ける。存分に活かせ。」
徳川家康
忍耐力と強い意志。困難な状況でも耐え抜く精神力と、長期的な視野で物事を捉える能力を得る。冷静な判断力で長期戦に持ち込んだり、相手の弱点を見抜いて最適なタイミングで攻撃することができる。戦闘では家康の特徴的な槍を使いこなす。
そう言い放つと霊が彼らの身体の中へと入っていくのを感じた。
竜之介、千姫、晃平
「ぐおお〜…」
竜之介は強い意志を感じ、千姫の心には新たな創造の閃きが宿り、晃平は冷静さを保ちながらも、強い意志が心の奥底で湧き上がってくるのを感じていた。
竜之介
「これが、武将の力…凄い!今まで感じた事のない力が
湧き上がってくる…」
竜之介は驚きと共に言った。彼の心には確かな自信が満ちていた。
千姫
「さあ、これから何が待っているのか、楽しみね!」千姫は肉体の力と精神の高まりに興奮を隠せない様子だった。
晃平
「信じられない力が湧き上がってくる…この力を使う運命(さだめ)とは一体どんな事が待ち受けているのかな…」
晃平は湧き上がる力に驚きつつも冷静に考えていた。
三人は、これからの冒険に心を躍らせていた。
しかし、強大な力を持つ彼らに待ち受ける運命が何であるかを、まだ誰も知らなかった。
この瞬間、彼らの運命は新たな道を切り開き始める。共に力を合わせれば、いかなる試練も乗り越えられると信じつつ、兄弟は遺品の周りに立ち続けた。壮大な戦いの日が、彼らを待っていた。