TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

エミリーver.

最近、前歯が出てる人と臭そうな人がやたら怪我をしていて困っている。たまに来るエマも「ピアソンさんくさーい」とかいって私に抱きついてくるし、中々仕事が進まないわ。

「はぁ…」

私が医務室の前でため息を零していたら後ろから気配がした。今日は中々臭いがしないけど、またあの臭い人かしら…。

「あの、ピアソンさん。そろそろ小さなお怪我とか自分で……あっ。」

振り向きながらそう言い、顔を見上げるとそこに居たのは…。

「キャンベル…さん…」

ノートン・キャンベル。たまにしか話さないけど覚えているわ。確か、チェイス役の…

「随分、お疲れのようですね。」

「え?」

「最近、見かける度にため息をしていたのでちょっと心配で。」

こんな私を心配してくれていたのね。なるほど。

「ええ、まぁ。最近、怪我をしてくる人が多くて…。」

「……」

「キャンベルさん?」

何か気に障ったかしら。

「だからと言って、怪我をしても無理はしないでね。」

一応言っておく。

「分かりました。丁度それを考えていたところです。すみません。」

「へっ?」

いやいや、本当に無理しようしてたんかい。

「でも、エミリー先生も無理しないようにして下さい。」

「え、ええ。分かったわ。」


ノートンver.

最近、エミリー先生のため息が多い気がする。疲れているのだろうか。そう思ってさっき、話しかけたけどやっぱり疲れていたようだ。俺もなにかしてあげたい…

「だけど、どうすれば…。」

俺がうーんと考え込んでいると、誰かが話しかけてきた。

「ノートン?」

エマだ。

「どうしたの?そんなに考え込んで。」

「いや、ちょっと…」

「もしかして、エミリーのこと?」

「え?」

エマがなんと当ててきた。なぜだ?俺がキョトンとしているとエマは言った。

「わかりやすいもの!前だって、俺はエミリー先生って呼んでるのになんでエミリー先生はノートンじゃなくてキャンベルさんで呼んでくるんだ!って相談?してきたじゃないの。解決しなかったけど。」

「それは、ただ気になっただけであって…」

「もういいから!話して!」

エマの勢いがすごい。だから俺も1人で考えるよりエマに相談した方がいいかと思い話した。

「実は、エミリー先生が最近ため息が多いからなんかしてあげたいなって思って。」

俺が言うとエマは「あぁ〜」と遠目で呟いた。そして、いきなり言い放つ。

「ドーナツ作ろう!」


エミリーver.

今、私は庭でティータイムをしている。やらなきゃいけない仕事はいっぱいあるけど、さっきエマに追い出されたからここでゆっくりしている。エマは「昼頃には呼ぶからそこでお茶でもしてて!」と言っていた。私は何がなんだか分からなかったけど、最近休憩もできてなかったしまぁいっかと思い従った。

「今日はいい天気ね。」


ノートンver.

「今からドーナツ作るなのー!」

エマとウィラが横でそう言う。ついでになぜかナワーブとイライもいる。

「ウィラさんがいるのは分かるけど、なんでナワーブもイライもいるの?」

俺は不満げにエマに言った。すると、イライが答えた。

「いいじゃないか。私も作ってみたいし。」

「そうだそうだ!」

ナワーブが便所してそういった。うるさいな、こいつら…。すると、ウィラが爆弾発言をした。

「まぁイライもナワーブもエミリー先生のためだけどね。」

……俺はイライとナワーブを追い出した。


エミリーver.

「はぁ…そろそろティータイムも飽きてきたわね。」

最初は休憩もいいかと思ってたけど

「流石に2時間ぼーっとするのは辛いわ」

私が暇すぎて死にそうになっていたら誰かが肩をぽんぽんと誰かがたたいてきた。

「エミリー先生。」

この声は…。

「イソップさんね。」

そういうと肩に置かれていた手がビクッと動いた。

「なぜ分かったのですか?」

「そりゃ、みんなの声くらい覚えるわよ。」

私はそういって笑った。

「そうだ、話し相手になってちょうだい。」

「え?」

「どうせ、暇でしょ?」

「いや、でも」

「お願い」

私は首を後ろに振り返り私より頭が高い位置にいるイソップさんをみた。すると、諦めたかのようにいった。

「仕方ないですね。」


ノートンver.

「やっと完成したなの〜!」

エマが大きな声でいう。

「まぁ色々あったけど美味しく作れてよかったの!」

彼女は「色々」で、纏めているが本当に色々なのだ。エマが材料を忘れたり、零したり。時間をみすったり。本当に色々あって、もう夕方だ。

「はぁ…やっと完成…した…わ…」

ウィラの方はもう限界みたいだ。

「さぁ!早く渡さないと!エミリーが待ってるよ!」

「お前が言うなよ」


エミリーver.

「もう夕方ね…」

「そうですね。」

「エマたち遅いわね…」

「そう、ですね。」

「お腹すいたわね」

「そう、ですね…」

「…」

「…」

私たちは色々話しすぎてもう話すことが無くなった。ただ木の葉がゆらゆらと落ちるのをひたすら見ているだけ。私がぼーっと見ていると、イソップさんの頭の上に落ちてしまった。

「あら、イソップさん。落ち葉が。」

私はイソップさんの頭の上に手を伸ばした。


ノートンver.

「エミリー先生、どこだろう。」

エマが「庭で待ってるなの!」っていってたけど庭っていわれてもどこら辺だよ。うろうろしているとエミリー先生を見つけた。

「エミリー先生……あれは…イソップ?」

俺は駆け寄ろうした足を止めた。なぜ隣にイソップがいる?なぜエミリーはイソップの頭に手を伸ばしている?それにイソップ…顔赤くねーか?そう思い、急いでエミリー先生に駆け寄った。


エミリーver.

「やっと取れたわ!ふふっ」

私はイソップさんを見て笑った。

「…ありがとうございます。」

イソップさんの顔が真っ赤…。なぜかしら?

「イソップさん、顔が真っ赤よ。熱でもあるのかしら?」

そういい、イソップさんに近づこうとした瞬間。

「エミリー先生。」

とても低い男性の声が聞こえた。これは…

「キャンベルさん…?」

なぜ、彼がここにいるのだろう。

「どうして、キャンベルさんがここに?」

「ちょっと用がありましてね。イソップ、そこどいてくれないか?」

「……」

イソップさんがどこかへ行った。キャンベルさん、どうしたのかしら。

「えぇと、、、」

「今、何してたんですか?」

あーそういうことね。確かに遠目から見たら何してるのか分からないものね。

「あぁ、落ち葉をとってあげてたのよ」

私はほっとして言った。

「なるほど。」

キャンベルさんは理解してくれたようで頷いた。

「それで私に何か用が…?」

「あぁ、実はその…ドーナツ…」

「ドーナツ?」

私はリピートした。ドーナツ?どういうこと?磁石のことかしら…?私とキャンベルさんが話していると後ろから高い馴染みのある声が聞こえた。

「エミリー!!!!」

あれは、エマだ。


ノートンver.

なんでここでエマが来るんだ。俺一人で渡したかったのに…。そう思ってエマを睨みつけた。すると、エマが小声でいった。


「エミリーは渡さないなの。」




無事、ドーナツは渡せました。

この作品はいかがでしたか?

15

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚