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退院1週間前!
退院まで残り1週間。
病院の廊下を、×××は松葉杖を使いながらゆっくり歩く。
「……よし、今日も順調……」
小さく息を吐きながら、一歩一歩慎重に。
まだ完全に自分の足だけで歩くことはできないけれど、それでも以前よりはずっと力強い。
リハビリの時間も、少しずつ長く歩けるようになり、
「もうちょっと……もうちょっとだけ頑張ろう」
と自分に声をかける。
キルアも付き添いながら、少し離れたところで見守る。
「無理するなよ。痛かったらすぐ言え」
×××はにっこり笑い返す。
「うん、ありがとう……でも、もう少し頑張る」
夜になると、体の疲れもあってか、×××は自然に眠る時間が増えていた。
松葉杖で歩き疲れた後は、ベッドに横になるとぐっすり眠り、夢の中ではバスケをしている自分の姿を見ることもあった。
「……もう、怖くない……痛みも……少しずつだけど大丈夫」
夢うつつの中で小さく呟く。
目を閉じると、心地よい疲労と安堵で体が沈み込み、長い眠りに包まれる。
キルアはそっとそばで座り込み、×××の手を握ったまま見守る。
「よく寝るな……でも、これで少し元気になったな……」
小さく笑みを浮かべながら、無理せず、少しずつ回復していく×××の姿に安心する。
退院まであとわずか——
松葉杖を頼りに歩く×××も、ぐっすり眠る×××も、
どちらも事故前の元気な姿に近づきつつあり、二人の心には希望と安堵が満ちていた。
to be continued…