青黄桃です。
苦手な方は回れ右。
※青くん、桃くん攻め、黄くん受け
※オメガバース
※モブ視点
※勝手な設定で、黄くんは青くん、桃くんの
2人と番です。
あの時、3人の王子の裏を知ってしまった
みたいで、学校へ向かうのが怖かった。
いつもは彼らの事を割と近くで眺めていた
ものの、今日はあまり関わらないように
しようと思って、すぐに教室へ向かった。
教室は安全だ、と思っていた僕が馬鹿だった
ようだ。
黄「あっ!いたいた!」
聞いたことのある可愛らしい声に思わず
振り向くと、そこにはるぅとさんがいた。
きっと彼はこのクラスの誰かに用事があって
来たんだ、と思ったのになぜか彼は僕の方へ
真っ直ぐ歩いてくる。周りの視線はもちろん
何よりも、るぅとさんの隣にいる2人の視線が
痛すぎる。
黄「ちょっと来てくれないかな?」
ふわりと微笑む姿はまるで天使。
まぁ、その隣にはものすごく怖い
悪魔のような2人がいるのだけど。
ここで断るなんてできないので
大人しくついて行く。
連れてこられたのは…生徒会室。
僕は一体今から何をされるのか。
その不安を打ち消すように
るぅとさんが口を開いた。
黄「あの、この前の、見ちゃったよね…?」
なんて不安そうに首を傾げながら聞いてくる。
「えっと…はい…」
嘘をついても無駄だとわかっているので
素直に答える。すると、るぅとさんはなぜか
僕の手を取ってこう言った。
黄「お友達になって欲しいのっ!」
「…はい?」
何がどうしてそうなったのかはわからないが
とりあえず、2人の視線が怖いので早く手を
離していただきたい。
桃「るぅと、手離して」
黄「あっ、ごめんね?嫌だった…?」
「いえいえ、全く!そんなことはないですっ!」
つい、そう答えてしまったが、さっきまでの
視線が、より鋭くなったのは気の所為だろう。
「あの、友達とは…?」
黄「あのね、僕、友達少ないの、
だから友達になって欲しいの」
きゅるるんっと効果音が鳴りそうなほど
キラキラとした目でお願いしてくる
るぅとさんに見つめられて、断れる奴が
いるのだろうか。
「えっと…いいんですか?」
黄「なってくれるの!?」
「るぅとさんがいいなら…」
というか、むしろ本当にいいのだろうか。
友達というのは、まぁ一緒にいろいろな事を
したり、行動を共にすると言うことだと
思うのだが。
黄「やったぁ、よろしくね、もぶくんっ」
喜んでいるるぅとさんの笑顔が眩しすぎて
見とれていたら、るぅとさんと僕の間に
ころんさんが割り込んできた。
青「勘違いしてるみたいだから言っとくね?」
「るぅとくんは”友達”って言ってるけど
友達っていう名の下僕だから笑」
笑っているけど、目の奥が笑っていない。
「…ですよね、」
黄「違うよころちゃんっ、お友達だもんっ」
青「はいはいそうだね〜」
いいんだ、るぅとさんに手を握って
もらえたから。それだけで僕は幸せなんだ。
桃「昼休みは生徒会室に来い」
青「放課後もね」
「…はい」
下僕…、何をさせられるのか。
とりあえず悪い想像をしそうなので
無駄に想像するのはやめておいた。
僕が思っているより時間が過ぎるのは
早いもので、あっという間に昼休み。
ドキドキしながら生徒会室に入ると、
中にいたのは、るぅとさんとさとみさん。
黄「あっ!もぶくんっ」
そう手を振りつつも、2人の間にはただならぬ
雰囲気が漂っていたため、僕はドアのすぐ
傍に立ったままでいることにした。
まぁ、下僕だから、きっと命令があるまで
動くなとかそういう感じだろう。
黄「ねぇさとみくん、ころちゃんは?」
桃「ん、なんか先生に呼ばれてた」
黄「そっかぁ…」
ちなみに2人は、ソファに座っていて
さとみさんの上にるぅとさんが乗っている。
黄「さとみくん、また筋肉ついた?」
桃「そう?」
黄「ねね、触ってもいい?」
桃「いいよ笑」
るぅとさんはゆっくりとさとみさんの
ネクタイをほどいて、シャツのボタンを
外していく。たったそれだけの事なのに
ちょっとだけ、そういう風に見えてしまう
のは、この2人だからだろう。
シャツのボタンを外し終えたるぅとさんは
さとみさんの鍛えられた胸筋や腹筋を
触っていく。その手つきが、いやらしいなんて
そんなことは決して思っていない。
桃「ね、俺にもるぅとの事触らせてよ」
と、さとみさんが意味深な事を言った
ところで、ガチャとドアが開いた。
青「ごめんよ、るぅとくん…って何してんの」
黄「ころちゃんっ!」
ころんさんは僕の方をちらっと見てすぐに
るぅとさんの元へ行ってしまった。
青「真昼間から盛んないでもらえます?」
桃「あー、るぅとに脱がされた」
青「え、なにるぅとくんから誘ってんの笑」
黄「違うよっ!さとみくんの筋肉
触ってただけだもんっ」
3人とも僕のことなんて視界に入ってない
みたいだけど、この空間にいられるだけで
幸せです。
その後は、3人のイチャイチャを
見せつけられて昼休みは終わった。
放課後は、さとみさんに生徒会の資料を
運ぶように言われて、山積みになった
プリントを生徒会室に運んだ。
さとみさんはサッカー部に用事があるらしく
それを伝えろと伝言も預かった。
重い資料をなんとか生徒会室まで運ぶと
昼休みとは違って、るぅとさんところんさんが
いた。2人は僕に気付いていないのか、
その…口付けをしているようだ。
えっと、つまりキスをしているということ。
しかも何故か、何故なのかは知らないが、
2人ともネクタイがゆるゆるでシャツは
第2ボタンまで外れている。
黄「んっ…む…///」
「ねっ…もぶくん…きたっ…ん…///」
青「いいじゃん…っ…ん」
るぅとさんの顔は真っ赤になっていて
生徒会室に入ってきたのが申し訳なくなる。
「あの、気にしないでください…すいません」
そう言うと、ころんさんはまたキスを
し始めた。それも、その…深い方の…。
黄「んっ…む…ぁ..///」
るぅとさんの声が可愛くて、僕の息子が
元気になりそうだ、なんて口が裂けても
言えない。
青「あ、そういえばさとみくんは?」
キスをし終えて満足したのか、ころんさんが
話しかけてくる。
「サッカー部に用事があるらしくて
遅れるって言ってました」
青「ん、」
ころんさんは短く返事をして
るぅとさんの首に噛み付いた。
つまりは、その…キスマを付けているようで。
またまた、るぅとさんの可愛い声が
聞こえてくる。
青「ね、るぅとくんもつけてよ」
黄「んぇ…やだできない」
「ころちゃんは僕のものって印付けなくて
いいの?他の子のとこ行っちゃうかもよ?」
黄「それは嫌だっ…けど僕やった事ない…」
青「ちゅうって吸うの、ほらやってよ」
黄「ん…」
なんという会話をしているのだろうか。
なかなか上手く付かないらしく
ころんさんは”こうするの”と言って、何度も
るぅとさんの首や鎖骨に吸い付き、その度に
るぅとさんは甘い声を漏らす。
るぅとさんの首はころんさんのキスマで
赤くなっていた。
黄「んっ…ん…」
青「噛んでもいいよ」
黄「んっ!…」
青「っ…」
黄「できた…?」
青「お、できてる、やった笑」
ころんさんの首にも、るぅとさんがつけた
赤い印がついていて、それを見た
ころんさんは嬉しそうにるぅとさんの
頭を撫でている。
黄「えへへ…///」
青「これで僕はるぅとくんのものだよ」
黄「ころちゃんは僕の…///」
ふわふわとした雰囲気が漂ったところで
ガチャとドアが開いて、さとみさんが
入ってきた。
るぅとさんはさとみさんを見た瞬間
たたたっと駆け寄って、首に吸い付いた。
ほんの一瞬の事に誰も理解が追いついて
ないようだ。
桃「は、え…なに、キスマ付けた?」
黄「うんっ!」
桃「なーに、どこで覚えたの」
黄「ころちゃんに教えてもらったの」
桃「だからこんなに首が赤いのか」
そう言いながら、るぅとさんの首を撫でて
また彼は”えへへ”と可愛い声を漏らす。
黄「これで2人とも僕のものっ…///」
そんな格好でそんな顔でそんな事を言う
るぅとさんに、彼ら2人も理性の限界を
迎えたようで、”今すぐ出ていけ”と言われた。
実際に言われた訳ではない。
2人の目がそう言っているのだ。
ここで出て行かない、なんて馬鹿な選択肢は
あるはずがなくて、すぐに出ていった。
黄「あっ…ん…///」
ドアを閉めてからすぐ
るぅとさんの声が聞こえた気がするが…
聞かなかった事にしておこう。
読んでいただきありがとうございました。
コメント
7件
やばいやばい好きなんだけど!!!!!!!!!!天才?!?!
やばい…めっちゃ好き💕