100回目のすき
略してひゃくすき(?)
ぱ。
ノベル連載はじめてなの下手でも愛せ
青さいど
「ん、、?」
重い瞼をゆっくりと開ける
ここ、どこだ?
意識がちゃんとしてきて気がついたのは、
なんだかとても暖かい、懐かしいぽかぽかした匂いと、薬品の匂い
そして、僕のベットに頭だけ置いて眠っている…
…誰?
ここ…は、きっと病院だろう
白いカーテンがゆらゆら揺れて、光が当たった窓に置かれた花は綺麗な影を作り出していた
この人は一体誰なんだろう…?
全然わからない。
…太陽みたいにぽかぽかしてるからとりあえず太陽さんって呼ぼう()
『ん…ぅ、』
目を擦りながら、彼は体を起こす。
どうやら目を覚ましたらしい。
「ぇっと、あ…」
僕がたどたどしく声を上げると
太陽さんは目を見開いて僕の名前を呼んだ
なんで僕の名前を知っているんだ?
そんな疑問を口に出しかけた時、太陽さんがその言葉を遮り言った。
『青、よかった、本当によかった…』
『死んじゃうのかと思ってずっと心配して…』
今度は僕が言葉を遮る。
「あなた、誰ですか?」
そう言った途端、太陽さんはぴたっと動かなくなる
『嘘…だろ、?』
『じょ、冗談…やめろよ、面白くねぇよ、?』
明らかに動揺している
目には涙が溜まっていて、堪えきれなくなったのかぽろぽろと涙を流した
「ぁ…大丈夫ですか、、?」
何か申し訳なくなってきて、ゆっくり背中をさする
太陽さんは僕のことを知っている
僕は…
太陽さんをじっと見つめる
桃色の見てわかるほどサラサラな髪。少し霞んだ色をしているが、それすらも綺麗だ
僕よりもずっと大きな手は震えていて、見た目に反してとても弱そうに感じる
やっぱり思い出せない。
彼にとって僕はなんなんだ?
僕にとっての彼は…?
数分後、太陽さんが落ち着いたのを確認し、ナースコールを押した
医者「解離性健忘ですね。」
「普通は日頃からの過度なストレスや、心的外傷によって引き起こされるのですが、青さんの場合…」
医者「交通事故に遭った時のショックでストレスが溜まってしまったのかもしれませんね。」
記憶喪失?交通事故?
全く持って身に覚えはない。
が、太陽さんやお医者さんの反応からして僕は交通事故に遭って記憶障害になったのだろう
隣で黙っていた彼が僕の手をぎゅっと握り口を開く
『それって…治るんですか、?』
医者「…まぁ、治るケースも少なくないです」
『どのくらいの期間?すぐに思い出してくれるんですか!?』
食い気味で問う彼を見て、なんだか申し訳なくなった
医者「ショックの大きさや、周りの環境によって変わるので、」
「数分で思い出す方もいれば、数十年思い出さない方も…」
「ですが、大体の人は数分〜数日で思い出します。」
『…!』
その言葉で希望を持てたのか、太陽さんは少しだけ表情が明るくなった
医者「人によっては自分の名前すらも思い出せなくなるので、まだ青さんは軽い方だとは思いますが…」
そう言った後、続いてお医者さんは聞いた
医者「青さん、ご自身が交通事故に遭ったことは覚えていますか?」
『え、と…覚えてない…です、』
僕がそう言ったら太陽さんは
僕の手をもっと強く握った
医者「とりあえず…」
「重い怪我は青さんの意識がまだない時に大体治っていますので、いつでも退院できますが」
医者「どうしますか?」
『…かえろ、青』
太陽さんは急に落ち着いた雰囲気になって言った
「ぁ…うん、帰ります、」
医者「そうですか、それなら〜〜のお薬出して置きますので……」
ガチャリと音を立てて、太陽さんは扉を開けた
「ここ…僕の家、ですか?」
『っ…』
『そうだよ、俺たちの家だよ』
「そう…なんですね、」
『ねぇ、敬語外して』
荷物を置きながら太陽さんは言った
『俺』
『桃って言うんだ』
桃『桃くんって呼んでよ』
『前みた…(』
桃『ごめん、なんでもない』
“前みたいに”と言いかけて、桃くん、?は黙った
記憶がない僕に、記憶がある時の話をするのは失礼だと思ったのか
それとも、
僕が「桃くん」と呼ぶのに抵抗があると考えたのかはわからないが、
青「桃くん」
名前を呼ぶと彼は黙って
僕のことを優しく抱きしめた
暖かくて、優しくて、とても落ち着く
どこか懐かしい
君の匂いがした
続く
こんな感じで書いていきますのでよろしくお願いします。
不定期。
コメント
2件
え?まって、表現の仕方ないめちゃくちゃ好き♡凄すぎ…ほんと、神、控えめに言って、神、すご…ストーリーも好きなんだけど??もう、パニック(?)ブクマ失礼しますッ!