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『BLUE AMBER THE LUV』
〜俺の気持ちに気付いて欲しいです〜
SEVENTH COLOR 傷と罅
『じゃあ……いってきます。』
朝食を食べ終え、私は元の世界に帰る。
『行ってらっしゃいませ。主様。』
『…うん。』
何が言いたい気持ちをぐっと堪え、ハウレスに手を振る。
元の世界 自分の部屋
『……。』
私のせい……だよね。2人がああなったの…。
あぁ…ダメだ。涙が出てしまう。泣きたくなんて、ないのに。
私はまた静かに泣いた。
私の声は誰にも聞こえていないのに、誰かに聞こえている気がして、涙を殺した。
書庫
『……。』
(主様はハウレスには渡さない。俺のことを
好きにさせてみせる。主様、貴方に会えない時間、俺はずっと貴方のことを想い、考えています。どうか、俺のことを――)
『好きになって欲しいです。』
庭
『はぁっ!!』
(この剣で、貴方に仇なすもの全て守ります。
貴方の傍で。会えない日々が募るほど俺は貴方を想います。いつか貴方の口から――)
『好きだと言わせてみせます。』
俺は剣を収めて屋敷に戻り、書庫に向かった。
『フェネス。今いいか?』
『…どうしたの?』
『俺と模擬戦しろ。』
『……。』
パタンッ。
俺は読んでいた本を閉じる。
『本気のやつ?』
『…受け取り方はどっちでもいい。俺の今の気持ちをお前にぶつける。』
『……いいよ。受けて立とう。』
着替えて武器を抱えて庭に向かう。
『『……。』』
『手加減はしない。』
『うん。俺もだよ。ハウレスに手加減して勝てないし。本気で行くよ。』
少しずつ、壊れてゆく。築き上げてきた関係が。
300年以上一緒にいて、誕生日も同じの彼らの仲は少しずつ決裂してゆく――。
一方その頃――
他のみんなにバレないよう屋敷に戻っていた。
そして、ボスキを呼び出す。
裏山
『あいつら朝そんなことを…』
『私、私が2人の仲を引き裂いたの…?』
『っ、それは違う、主様。主様は悪くない。』
『でも、私、2人が仲違いしてるのは…嫌だよ…っ。』
『主様――。』
(あいつら…余計な心配と苦労をかけやがって。それでも執事かよ。)
『……主様。俺に任せろ。俺があいつらに言ってきてやる。』
『でも…』
『大丈夫だ。仕事も途中だろ?元の世界に戻るんだ。』
『う、うん……。』
主様元の世界に戻る。
『さて…。』
俺は武器を抱え庭に向かった。
庭
『はぁ、はぁ…っ!』
『どうした、フェネス。もう終わりか。』
『っ、まだ……っ。』
と、武器を拾うとした時だった。
『釣れねぇな俺も混ぜろよ?』
『『ぼ、ボスキ……!』』
『お前らの相手してやるよ。』
俺は剣を抜いた。
数時間後――
『『はぁ、はぁ……っ。』』
お互いに息が切れる。
『お前ら、主様を奪い合って真剣勝負するのは構わねぇよ。だけどな。』
ガキンッ!
俺は剣をぶつける。
『泣かせるのは違ぇだろっ!!』
『『っ…!』』
『主様に、自分のせいで仲違いさせてるなんて思わせんな。例えお前らのどちらかが、選ばれても。今までのお前らでいろよ。完璧主義で仕事バカのハウレス。優しくて物知りなフェネス。そして、飴と鞭のお前ら。その関係でいることこそが、主様の為だろうが!!』
『『ボスキ……。』』
『今度泣かせたら……本気で斬る。そして……俺が主様を貰う。』
俺はそれだけ告げて2人を背にその場を去る。
『『……。』』
ボスキの言葉が、2人には深く刺さった。
主様の負った深い傷と、壊れたかけた関係の罅は修復出来るか…否か。
次回
EIGHTH COLOR 主様と執事
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MAKO
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コメント
1件
うわ…第8話、重かったな……。 ハウレスとフェネスが本当に本気でぶつかり合ってて、しかも主様が自分のせいだって泣いてるの、めっちゃ胸にきたわ……。 そんな中、ボスキの「泣かせるのは違ぇだろ!」はマジで熱かった🔥 あの一言で二人に伝わったもの、デカかったと思う。 完全に修復できるかはまだわかんないけど、ボスキが間に入ったことで空気変わった感じする。 次回、主様視点っぽいの来るかな?続き気になる…!