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マサ光要素有 ※個人差あると思います
時系列:春編以降、特別編前
問題等あれば削除致します
小説初心者な為展開早め、おかしい
黒井(🕳)視点の小説。
なるべく語りも黒井に寄せています
「あれマサ〜、今日ぴかるん休み?」
「そー!今日の朝連絡来たんだよね〜、ほら!」
「珍し〜、ぴかるんってあんま休まないじゃん」
いつもはひかると一緒に居て、ひかるとかと喋ったりしてるんだけど、今日居ないんだよね〜…、腹痛とかかな?だから今はへー子とみらいと話してるんだけど、急にみらいの顔が渋った顔になって、俺に顔向けてこう言ってきた
「…あ〜…、マサ、放課後になったらぴかるんの家行ってあげな」
「あー 見えちゃったか〜未来」
「えっ、ひかるの家に?」
「そそ〜、内容は言えんけど、なる早で行ってあげて」
「う、うん?わかった!」
そう会話し終わるとチャイムが鳴った、みらい、なんの未来見たんだろう…?ひかる、風邪とか引いちゃったとか?…大丈夫かな。
そう授業中も、休み時間もずっと考えていたら、先生に叱られたり逆に心配されたりしたけど、それも時間が過ぎていて、いつの間にか帰りのHRになっていた。
「さようなら〜」
そう全員で言うと皆荷物をまとめだした。俺も慌てて荷物をまとめつつ考えていたら部活がある事を思い出した、うわっ…!!どうしよう!って考えてたら未来に話しかけられた
「マサ、今日部活あるでしょ?それ休んででもぴかるんの家行ってあげて」
「えっ…でも顧問に言わなきゃ!」
「大丈夫大丈夫、うちらが何とかしとくから、マサはぴかるんの家行きな」
「まじ任せとけし〜」
「うぅ〜…、ありがとう!みらい!へー子!」
2人にとても感謝しながらまとめ終わったリュックを勢いよく持って慌ただしく教室を出た。
「じゃあ、うちらも動こ〜」
「り〜、あ、終わった後パラレル行っとく?」
「えあり、いこいこ〜」
「…っはあ、はあ……」
パラ高からひかるの家行くまで、休憩ほぼなしで来た為流石に息がもたない、と考え、何とか息を整えつつ、ひかるの家の前の扉を見る
「…っふぅー…」
息を整えた後、ひかるの家の前の扉に近寄ってピンポンを1回押してみる。
「……。」
…ピンポンを連打した。
「…ひかる〜!!!?いる〜???!」
奥からドタドタと音が聞こえる。ひかるかな?と思いながら待っていたら扉が開いて、ひかるではなくて、ひかるのお姉さんのみはるさんが出てきた。
「はいはい…誰ですか……あ、黒井くんだったのか〜…」
「あ、みはるさん!!すいません連打しちゃって…!!所で、ひかるいますか!」
そう言うとみはるさんの顔が渋ったのを感じた。それに違和感を覚えつつ返答を待った。
「あ〜…ひかるは…、風邪引……、いや、黒井くんなら何とか出来るかも。」
「…?俺がですか?」
みはるさんの反応的に、やっぱりひかるに何かあったんだ。
「ひかると黒井くんは友達なの知ってるんだけど、一応確認で…今のひかるを見て、黒井くんは引くとかしない?」
「…?引きません。ひかるに引くとか無いし!」
「流石黒井くん、真っ直ぐ過ぎる。」
「えへへ、それ程でも〜!」
「褒めてな…、いや、ある意味褒めてるのか…。」
「…じゃあ、中入って、黒井くん。ひかるの部屋分かるよね?」
「はい!分かります!」
「じゃあ、私1階に居るから、なんかあったら呼んでね」
そうみはるさんが言うとリビングでぽすっとソファーに座ってスマホをいじり始めた。俺はひかるの部屋行かなくちゃ…、そう思うと自然と足がひかるの部屋に向いて歩いていた。ひかるの部屋の扉が見える所までに着くと、少し違和感を覚えた。
「…?」
扉の隙間から光りが少し漏れ出ているのが見えたと同時に少し唸っている様な、泣いてる様な声が聞こえた。
「…、!ひかる?」
小さく呟きつつ、俺はひかるの部屋の扉の前まで行って、ちゃんと3回ノックをして、扉越しにひかるに声を掛ける。
「ひかる!いる?…開けていい?」
そう言うと、切羽詰まった声でひかるがこう言ってきた。
「ぇ、は……なんで、黒井…朝、連絡…」
「…っ…開け、んな!!まじで、入るな…!!!」
扉越しに小さくはあ、と苦しそうに息をするひかるの声が聞こえてくる。
「……ひかる…」
開けるなって、言われても…そんな苦しそうなひかるの声聞いたら、無理に決まってる。そう考えると同時にひかるの部屋の扉を開けた。中を見てわかった、ひかるが見た事ない位光って…、いや。見た事ある、あの時、春に起こった平均さんが関わってた時の、暴走していたひかるの時と同じ感じの光り方だ。ひかるの周りはちょっと散乱していて、ひかる自身はいらいらなのか、不安定なのか分かんないけどくたっとへたりこんだ体勢で、涙を目に止めながらこっちをびっくりしたように、強く光ったまま見てきてる。
「…くろ、い、なん…で……」
「…っ、入るな!!出ていけよ…!!」
そういうひかるの言葉を俺は無視した。はいはいって従ってひかるをほっておいて帰るほど、俺は酷くないし、むしろひかるが好きだから助けたい。ただ、助ける前に一応聞かなきゃ。
「…ひかる、またあの人になんかされた?」
「……は?あの人、って誰…、てか話…」
あ、そうだった。ひかるは覚えていないんだ、春の時に起きたあの事を。
「へー子のお兄さん、…なんもされてない?」
そう言うと少し察したらしくこう言う。
「あー…いや、なんも…、朝起きて着替えてたら、急にっ……、てかなんでいきなりっ…」
会話をしているとひかるの光りがまた少し強くなったと共にひかるから苦しそうな声が聞こえてくる。
「ぅ”ぁ…っ…あっ、つ、あつ…!!」
「!!!ひかる!!大丈夫!?」
それを聞いた俺はリュックを投げ捨ててひかるの目の前に慌ただしく駆け寄った。
「…っ、はあ…、なんだよ、これ…わかんねえ、よ俺、…っ」
「俺、なんで俺がっ…、!!」
そうひかるが苦しそうに言うと、少し倒れ込む様に俺の服を強く掴んで光ったまま唸っている。まずい、ひかるが不安定になってる。俺なら何とかできるかもってみはるさんが言ってたけど、何をすれば…。
…俺の能力、春のあの時も、俺のブラックホールでひかるの光り、吸ったっけ。それならひかるの光りを吸えて、ひかるも落ち着けるんじゃ?…やってみる価値は結構ある。そう思った俺はひかるの顔を覗いて、一応確認を取った。
「ひかる、俺なら治せるよ。」
「…っ、は…、ぁ…?」
「…ひかるが望むなら、やるけど。」
確認を取ったのにはちゃんとした理由がある、能力の暴走を無理に止めるとまた起こってしまう可能性があるから、なのと…これは、少し言いにくい話だけど…、進化…だとしたらそれを止めてしまう事になっちゃうから。
「なん、でもいい、なんでもいい、から…くろ、い…、やっ、て…」
能力の暴走で苦しいのか、弱々しく言うひかるに確認が取れた為、「すぐ治るから。」と言った後にひかるの両脇に自分の両腕を通して、ぎゅっと抱き抱える様な体制に変える、密着度が高い方が多分、すぐ治ると思うから。
「へ…”、くろ、い何して…?」
「大丈夫だよひかる、安心して。」
顔は見えないけど困惑している様な声を出すひかるの声を聞きつつ、ひかるをもう少しだけ強く抱きしめて、自分の体からブラックホールを出し、ひかるの光りを吸い始める。まだ吸い始めたばかりだからか、光りは完全に無くなっていない。
「ひかる、大丈夫…?」
「…え…ぁ、うん…大丈夫…」
そこからしばらく無言が続いた。ひかるも辛そうだし、あんま喋んない方がいいと思ったから。ただ、ひかるが安心して辛くない様に体勢変えずに背中をさすったりした。でもひかるの光りが弱まる事はあっても、すぐまた強くなったりする。…俺の能力じゃ、ひかるの光りは止められないのかな…、能力の暴走…、いきなり起こるわけが無い。
「ねえ、ひかる。」
「なんだよ…、」
「なんか、わかんない、わかんないけど……一人で抱え込んでる悩み事とか…ない?」
「…、そんなの無っ…」
ひかるが否定しようとした時に、光りが結構強まった。……なんか、やっぱあるんだ。と確信を持ったと同時に、ひかるがぎゅっと俺の服を掴んでうずくまってきた、そのせいかお互い抱き締めるような体勢になった。それに動揺することなく、直ぐ様ブラックホールを少し強くしひかるの背中をさすったりした。
「…っふー、…ふー…、」
「ひかる…、言わないと絶対治んないよ?」
「……で、も…黒井に、もっと迷惑、かかるし…」
「…迷惑とかかかんないよ、俺とひかるの仲でしょ?」
「…、ほんとに、信じるからな…」
「俺が裏切ったら切腹するね…!」
「…言ってる事が怖ぇよ…」
まだ光っていて、苦しいだろうに弱々しくも、ひかるはふっと少しだけ笑ってくれた。その後少しだけお互い無言になったが、無言を辞めたのはひかるの方からだった。
「……怖いんだよ。」
「…何が?」
「この日常がいつか終わんのが。」
「…あー…、俺らもう3年生だもんね。」
ひかるは将来の事考えて、こうなっちゃったのかあ…でも俺らもう3年生だし、考えるよね、ひかるだったら余計に考えるだろうし。
「……受験、とかあるし。全員同じ大学に行く訳じゃないし…」
「…俺、…離れんのが嫌なんだよ、平とか見里とか、闇川とか………お前とも。」
「そっかあ…」
「…ごめん、黒井に言ってもなんにも…」
そうひかるが言っている途中で自分の口を開けて遮る様にこう言う。俺が今思ってることを言えばひかるも笑ってくれたりするかもだし。
「でもさ、卒業しても遊べばいいじゃん!そりゃ会う回数は減ったちゃうかもだけど…俺もひかるもパラ大だし!あとりこてゃも!全然会えるし、遊ぼうよ、俺いっぱい行きたい所あるよ!」
「ユニバとか…遊園地とか映画とかプールとか…、あ、ショッピングとか、海とか!花火とかもいいよね〜…他には〜…」
自分が思いついた事をひかるに言ってる途中でハッとすると、ひかるの光がだいぶ弱くなっているのを感じた。
「あっ、ごめん!俺色々言いすぎた…?」
「ほんとに、言いすぎだろ。お前…」
「でも…なんか、黒井の話聞いて、考えんの馬鹿らしくなったわ。」
ひかるが俺のフード部分に顔を埋めてぼそっと何か呟く
「…… 。」
よく聞き取れなかった為ひかるの若干見える後ろ姿を見つつ疑問を口に出す。
「?…ひかる、なんか言った?」
「…なんでもない、気にしなくていい。」
「…そう?ひかるがそう言うなら…」
そう言うとひかるの光りはブラックホールによって完全に消えた、というより落ち着いた…?が正しいのかな。と考えつつ、しばらく会話が無いままひかるの背中を一応さすったりした、辞めろって言われるかと思ったけど、ひかるは拒否せず受け入れてて珍しいなーって思った。
「ひかる、もう苦しくない?」
「…も、だいじょぶ……」
そう聞くと眠そうな声でひかるがそう返事をしてきた、しばらく無言で背中をさすっていたのと、能力暴走していた疲れかな?…寝るならベットに移動させなきゃ…
「…ひかる、ねむい?」
「……ん、うん…」
「寝るならベット行く……??」
「………ん…。」
「……ひかるー……??」
「……」
「…え、ひか…ってうわっ」
返答が無くなったと思えば、ひかるが寝てしまったのか力が抜けた体がずるずると落ちかけ、咄嗟に体を抱え直した
「………。」
「…ひかる寝ちゃったんだけど、これ動かない方がいいよね…?」
抱きしめられて体を預けたまま寝てしまったひかるの背中を見て少し色々考えてしまう
「……朝からひかるの家に行けば早く楽に出来たのにな…」
そもそもみらいに教えて貰えなかったらひかるはずっと辛いままだった、でも、言ってくれて嬉しかったな〜、…ひかるの苦しい事は俺が解決するから。…俺とひかるの仲だし!そう思ってまたひかるの方に視線を移す。
「…」
静かに眠るひかるの頭を撫でつつ、幸せな気持ちになった、やっぱりひかるは親友以上の存在だな〜って、大学生になっても俺らはずっと仲良しでいたいな。大人になっても一緒にお酒飲んだりして、色々遊んで…ひかるそういう事しないから俺が連れ出したりしないとだなあ…。と思いつつひかるが起きるまで幸せな空間を楽しんだ。
ひかる、ずっと元気で居てね!
ひかるが起きる時の緑と赤の光りに少し目がやられたのはまた別のお話。