テラーノベル
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その日、家はやけに静かだった。
リビングには、もと・ひろ・りょかの3人。
バンドの打ち合わせを終えて、各自だらっとしてたタイミング。
「〇〇、今日遅いんだっけ?」
ひろがソファに沈みながら聞く。
「うん。ちょっと用事あるって」
もとがスマホを見たまま答える。
その時。
ピンポーン。
「お、なんか来た」
りょかが立ち上がって、玄関へ。
戻ってきた彼の腕には、
でかめの段ボールが二箱。
「…え?」
「……え?」
「………え?」
3人、同時に固まる。
箱の側面には、見覚えありすぎるロゴ。
——自分たちのバンド名。
「……これ」
りょかが箱を指でトントン叩く。
「俺らの、グッズだよね」
「しかも」
ひろが伝票を見る。
「……ネット注文。大量」
もとが腕を組んで、口角を上げる。
「……誰が買ったか」
「言わなくても分かるな」
3人で顔を見合わせて、
次の瞬間——
ニヤァ……
「開けよっか」
「開けよ」
「開けない理由、ないよね」
箱を開けると、中から。
Tシャツ(全色)
タオル(複数枚)
アクキー
缶バッジ
ランダム商品、山。
「……え、ちょっと待って」
ひろが一つずつ確認しながら笑う。
「これ、コンプ狙いどころじゃない」
「ライブ用と保存用と布教用?」
りょかが首をかしげる。
もとはTシャツを一枚広げて、くすっと笑う。
「……サイズ」
「全部、〇〇だな」
その瞬間、3人の表情が完全に一致した。
——これは、からかうやつ。
———
しばらくして。
玄関の鍵が開く音。
「ただいまー」
〇〇が帰ってくる。
「おかえりー」
ひろがいつもより優しい声で言う。
「……なに?」
〇〇は一瞬、違和感を覚える。
リビングに入った瞬間、
テーブルの上にずらっと並んだグッズ。
「……え」
もとが腕を組んで、にやにや。
「〇〇さ」
「なに?」
りょかが無邪気な声で続ける。
「今日、なんか届く予定あった?」
〇〇、ぴしっと固まる。
「……え、な、なんのこと?」
「ほんと?」
「じゃあこれはなに?」
ひろが、アクキーを指で揺らす。
「……知らない?」
〇〇の視線が泳ぐ。
「……たまたま?」
「たまたまでこの量はない」
もと、即ツッコミ。
「しかもさ」
ひろがスマホを見せる。
「注文履歴、〇〇のアカウントから」
「……っ」
〇〇の耳が真っ赤になる。
「……だ、だって……」
「だって?」
もとが一歩近づく。
〇〇は小さく言う。
「……欲しかったし……」
「応援したかったし……」
「……大量に?」
りょかが笑いをこらえながら聞く。
「……推しは、まとめ買いするもん……」
——3人、耐えきれず吹き出す。
「かわいすぎか」
「予想の三倍は買ってる」
「え、俺らこんな愛されてた?」
〇〇は恥ずかしくなって、俯く。
「……見られると思わなかった……」
その瞬間、もとがそっと頭に手を置く。
「ありがと」
低い、優しい声。
ひろも横から言う。
「こんな全力で応援されるの、正直嬉しい」
「自慢したいレベル」
りょかは〇〇の手を取って、笑う。
「ねえ〇〇」
「……なに……」
「次からはさ」
3人同時に。
「一緒に選ぼ」
「直接渡して」
「感想も聞かせて」
〇〇は顔を上げて、少し照れながら笑う。
「……じゃあ」
「……次の新作も……?」
もとが即答。
「買うでしょ」
「しかも本人特典つき」
「抱きしめ放題」
「ちょっと最後何」
そう言いながら、
〇〇は3人に囲まれて、自然と笑ってた。
テーブルの上のグッズは、
ただの物じゃなくて。
大好きが、形になった証拠だった。
——
リクエストありがと!うちこれ言われたいな( ˙▿˙ )☝
コメント
2件
うわぁぁぁぁお!! リクエスト2つ行きます1つ目は! みせすのライブDVDを見てペンラ振ってる〇〇ちゃんを見たミセスの反応!! 2つ目はluluが上がってからでいいんだけど、 ミセスみんなは寝てるんだけど〇〇ちゃんだけ起きててリビング一人でluluリリースされてすぐ聞いていて、ミセスが〇〇ちゃんいないことに気づいて下に行ったら〇〇ちゃんが聞きながら寝ていた時のミセスの反応! またまた長くてごめん