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「付き合ってくれない?」
「お前また彼女できたの?」
「おん」
「前の子は?別れたの?しっかりしてて可愛かったじゃん」
「別れてないよ」
「はぁ?じゃあなんで新しい彼女できてんの?」
「ん?好きって言われたから?」
「..お前それ、二股ってことか?」
「いや、違うよ?」
「何が違うんだよ..彼女2人いるんだろ?」
「いや、3人。だから三股。」
「お前..やめとけよ」
「やだよ。俺は俺を好きって言ってくれる子みーんなと付き合うの。俺ならみんなを愛せるよ」
なーんて言ってた頃が懐かしい。
ええと..1人目の彼女とは喧嘩して別れ..
2人目の彼女には二股(本当は三股)がバレ別れ..
3人目の彼女とは離れ離れからの自然消滅..
あーあ。彼女がいないってずいぶん暇。学年の女の子はみーんな彼女にしたことあるし..
あ、1人だけ俺の女になったことない奴がいたっけ..
「ねえ、そこのかっこいいお兄さん?」
「どうしました?可愛いお嬢さん?」
「..って広瀬くん..?」
「そっちは成宮さんじゃないか」
この子が唯一俺の女になったことがない子。成宮菜穂。
「俺に惚れましたか?菜穂ちゃん」
「いきなり名前呼びですか?李來くん」
「それでここのかっこいいお兄さんに何かようですか?」
「ここの可愛いお嬢さんと付き合う気はない?」
「やっぱり俺に惚れましたか。菜穂。」
「君に惚れたわけではないよ。李來。」
「まあ,付き合うのはいいけどさ。俺に惚れてないんならどうして?」
「彼氏に振られたからだよ。そんなところにかっこいいお兄さんが居たものだから」
「それは御愁傷様で。安心して?俺は女の子を振ったことはない。」
「そう。まあなんでもいいわ。」
「それで俺の彼女の菜穂?今まで彼氏は何人くらいいたの?」
「あら私の彼氏の李來。嫉妬ですか?案外重いのね。ざっと数えて20人ほど」
「ああ、随分と。」
「そうね。ところで李來?君の彼女の数は?」
「ん?今?今は菜穂だけ」
「そうじゃなくって。今までの。」
「そうだね。俺もざっと数えて20人ほど。」
「随分と。まあそらそうか。」
「?」
「君、二股したんでしょ?」
「してないよ。三股ならした」
「ああそうなの。じゃあ一緒ね。」
「へえ。菜穂もか。」
「ええ。みーんな私にいちゃもんつけて居なくなったけどね。その点君は私から振らない限り大丈夫そうね。」
「まあね。」
「それで李來?明後日は空いてるね?」
「明後日?ああ、菜穂も意外と乙女だね。楽しみにしてるさ。君の私服」
「さすが女誑しの三股男。伝わるのが早い。ふふ。家の片付けをすればいいのね。」
「さすが男誑しの三股女。察するのが早い。よろしく頼んだよ。」
これは三股男と三股女の話。
自分の女/男がいないと満足できない彼らはいい相手を見つけては誘惑し、弄ぶ。
そのために思わせぶりな態度を取ったり、相手の心情を読んだり。
そんなことをし慣れている2人が付き合えば?
誰にも結果はわからない。
これは女誑しと男誑しが付き合った結果である。
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