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すてりー
28
音乃りみ🦎🔰
12,088
俺は語れねぇよ。
もの語り/おんりー、おおはらMEN
<異変>
🐷は?
いつも通り、会社に来ていた俺は言葉を失った。
ペラッ
じゃあね。
そう添えられた、俺の運命を決めるのには相応しくない程度の紙がデスクの上にポツンと置かれていた。
差出人はお生憎様、すぐに分かってしまう。
洒落た真似をする、無邪気なヤツが。
それからパタリとあいつは来なくなった。
🐷もうそろそろ待ち合わせの時間なのにな。
不安を募らせる俺に時代とはなんて冷酷に進んでいくのかも知った。
<パソコン>
最近アイツがよく気にかけていた、パソコンを触ってみる。
パスコードは分からなかったが、4桁だったので、おんりーの誕生日を入れてみる。
0909
🐷あ、開いた。
単純すぎて呆気に取られてしまう始末。
なんだかアイツらしくねぇな。そう思ったが辞め、パソコンを見てみることにした。
整理されているファイル。効率を重視するアイツとは似つかない中身だ。
🐷ん?
1つの、パッと目に付いた。
一つだけ乱雑にまとめられたファイル。
🐷見てみるか。
【ものは語る】
🐷は?
ものは語るだと?意味わかんねぇくだらないこと言ってんじゃねーぞ。
ひとまず、それ以外には何も無かったので、別のファイルも見てみる。
だが、他には何も無く、違和感が生じるほど綺麗にまとめられていた。
🐷今日はこれぐらいにするか。
電源を消し、真っ暗な画面にぽつりと呟く。
🐷アイツ、今何してんだろ。
ブツッ
<メモ>
翌日。俺はあいつのメモ棚を見ることにした。
ガラッ
びっしり詰まった紙をかき分け、ちらほら見える色紙を手に取る。
詰まると遅れる。
そう短く書かれたのは、RTAのことだろう。
また別の紙も拾ってみる。
数をこなすしかないから。
数をこなす……。そう簡単では無いものをあいつはサラッと成し遂げる。
そう努力が実を結び、成功する。
有言実行だな。
他も探ってみたが、あまり有意義な情報は載っていなかった。
バタン
🐷利用されてる感ぱねぇな。
<アーカイブ>
今日は、休みなので、スマホでみれるアーカイブをチェックしていく。
こういう所であったりするからな。
まずはタイトル
練習練習!!
大丈夫そうか?
次。
楽しんだもん勝ちなんですか??
……うん。アイツらしい付け方。
内容も確認したが、特に異変はないように取れた。
ブツッ
🐷頑張りすぎなんだよ。お前は。
<運命>
少し想う。アイツはなんなのか。
出会うべくして出逢ったのかはたまたラッキーか。
俺は神ではないので分からないが、アイツと俺が運命ならば、運命で、繋がれてるとしたら。
この鎖を断ち切るのか、繋ぎ止めるのか。
いずれにせよ、どちらかはやらねばならないのかも知れない。
俺の運命は、自分で決めたいのにな。
🐷透明___。
くすんでしまった灰色にこんな淡い色を向けるのもどうかと思う。
だが、彼の心はガラスのように透明で、脆く、儚く、なおかつ麗しいものであってほしい。
<手紙>
しばらくして、こんな手紙がポストに投函された。
拝啓MENへ。
大丈夫じゃない??やつれた??
そんなことないね。安心
嬉しい〜!!何とかね笑
きっとMENとはもう会えないけれど、あの約束。覚えてるよね?
多分。覚えてるはずでしょ?いつかまた逢えたら、
ノート。持ってきてね。
二度と会わないことはないし!
回りくらり、ゆっくり来てね!!
目の前が真っ暗になったら、あの夜を思い出して。
また逢おうね!!
返事の返し方も書かれていないその手紙に俺は涙を流した。
🐷うるせぇよ…ばか。
あいつがもので遺した足跡が、線と線で結ばれていく。
そう考えると、運命だったのかな。
🐷そうだろ?
おんりー。
?俺が残した筆跡は全て伝わったのだろうか。
否。伝わりきれていない_か。
もう1回か_。
この世界線の君は救われたのだろう。
前の世界線は?次の世界線は?
分からない。
{新しい世界に移行しますか?}
はい
シューーーー
もう1回、か。
前作、空席の恋人
コメント
1件
うわぁ…これ、めっちゃ切ないし、エモすぎる😭💔 「ものは語る」っていうファイル名とか、手紙の“また逢おうね”のとこでグッときたよ…。おんりーとMENの間にある“運命”とか“透明”みたいなキーワードがすごく響くね。まだ1話目なのに、もうキャラの関係性がじんわり伝わってくる感じが好きだな〜🌸 続きが気になりすぎるよ!次も絶対読むね✨