『私の名前は、マリア!マリアだよ!』
少女は、俺にそう言ってニッコリ笑った。俺は、なんともいえなかったなんせ俺は、名前なんてもう忘れたから…いや、捨てたんだ親からは、偽物の愛を植付けられたから、もう自分に興味が無いから名前は、無いそう言えばマリアは、俺に海月、ミズキと名付けた、日本語が好きでそう名付けたらしい
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「海月くん!今日のご飯は、豪華だよ〜」
「マリア…豪華?」
マリアは、ニッコリ笑い俺に今日は、豪華なご飯だよと言ってきた俺は、この頃大人達に反抗するのをやめ檻の中に入れられている毎日だった。場所変更をされてもマリアは、俺の所へ来ては、日本語を教え、ご飯を持ってきての毎日、それだけが唯一の楽しみになっていた。
「うん!今日わね~お米!」
「!お米」
お米と聞いて俺は、パッと顔を明るめて、お米!とマリアと同じ言葉を返した。そうするとマリアは、ニヤリと笑い
「お米好きなんだ〜」
と言ってきた。
「当たり前だろお米は、とても高価な物じゃないか誰でも嬉しいに決まってる」
そんなキャッキャと話して夜になれば離れる。
それを何十年と続けていた中神様は、その日常を壊したんだ。
ドンッ
ヒューと音を鳴らし子供を監禁している牢屋に大きな音が鳴った。子供たちは、何が何かも分からずただただ走って逃げ回っていた。そんな中大人達は、自分が生きるために子供を盾にして逃げていた。
「マリア早く逃げろ、、何してる?!」
俺がマリアを向くとマリアは、俺に思い切っきり斧を振り落とした驚いた俺は、目を瞑った。
バキン
「ッ……???」
バキンと何か硬いものが割れる音がしたパニックになった俺は、わけも分からずマリアを向いた
「びっくりした?海月たって!」
マリアは、苦笑いしつつも余裕の無いような声で俺に立てと言い出した。
「立てって言っても逃げる場所が」
「敷地内からでたら問題ないよ」
「分かった逃げようマリア」
俺は、逃げる事に少し戸惑った。逃げたところで行き場がない中何処かで餓死とかで死ぬのがオチだが、他人に爆撃され死ぬより……
この少女と死んだ方がマシだ
そう無意識に思ってしまった。
「行こうマリ……ア?」
トン
マリアを振り向くと同時にマリアは、俺の体を思いっ切り押し俺は、監獄から一気に押し出された。
「マリア!」
「ねぇ海月私、海月が好きだからね」
私より長く幸せに生きてよ
大声でマリアが俺にそう言ってマリアの頭上から爆弾が落とされた。