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この海には「なんでも屋」という自分が欲しいものが手に入る出会えたらラッキーなお店があるという噂がある。俺は冗談半分でその海へと行ってみたが、今日は居なかった。また次の日行ってみたところ木製の少し古びた小さな建物が立っていた。俺は直ぐに「なんでも屋」だと思った。安定しない足を使ってフラフラな走りを見せながらもそのお店に向かった。中に入ると年を老いた白髪が多く見られるお婆さんが座っていた。俺はすぐさまお婆さんの元に行き、欲しいものを言った「██を求めています。」と言ってみるとお婆さんは口を開き、「わかったよ。じゃあ5000円ね」と言い奥の部屋へ向かっていた。半信半疑だった俺はこれでもかというほど手が震えていた。目の焦点が合わなく冷や汗を流していたら「持ってきたよ」とお婆さんの声が聞こえた。俺はすぐさまおばあさんの方を見ると、お婆さんは片手にマフラーを持っていた。俺はは?と声を出してしまった。俺が欲しかった物とは少し違う。けれど俺は5000円をお婆さんに渡し、マフラーを貰った。お婆さんは笑顔で「またね」と言った俺はその笑顔に悪意は無いと思ってしまったのでお辞儀をしその店を出た。また次の日も行ってみると幸運なことにそのお店があった。今日こそ██を。そんな願いを掲げながら今日も安定しない足でそのお店に向かった。お婆さんと目が合うと「今日も来たんだね」と優しい声で言ってくれた。俺は██が欲しいことしか考えいなく、簡単なお辞儀で済ませた。「██をくださいお願いします」と言うとまた店の奥に行った。五分くらいたった後「持ってきたよ」と靴、指輪、ネックレス、洋服を持ってきてくれた。(これじゃない、俺が求めているのは違う。)と思った俺はまたお婆さんに「██をください!!なんでくれないんですか!?」と大声を上げてしまった。びっくりした様子も見せないお婆さんはまた店奥へと姿を隠した。また5分がたった後お婆さんが戻ってきた。その両手には腕時計、財布、ペン、カメラ、眼鏡があった。これじゃない。なんで、、何でも屋ならあるはずだろう。なんでない、なんで、██はどこに?なんで、██をどこに隠した?「お婆さん何度もごめんね質問がひとつあるんだ」と聞いた「なぁに?」と笑顔で答えてくれた。 「██はどこに眠ってるかわかる?」
お婆さんは少し笑顔を減らした顔でこう言ってきた。「あのね、わたしゃ何でも屋をやっているがいくらなんでも死人を蘇らせることは出来ない。息もしていない死体をあげることは出来るが、そんな事したら誰しも狂っちまう。だから、██って方が大事に持っていた物で許してくれぬか。」と少し悲しい声で言ってきた。俺はとんだ馬鹿だった。██はもう居ないのに俺は現実を見ずに必死に██を探し続けていた。俺は██がとてつもなく大好きだった。██は俺の事を肯定してくれる。██は俺の事を好きでいてくれる。██は俺に寄り添ってくれている。蒸し暑い夏俺らは海に行こうとしていた。 行かなければ良かった。
飲酒運転をしていた車がこちらに向かってきてそれを避けようとして家に衝突してしまった。漫画みたいな話だが、██は俺を守ろうと最後に抱きしめてくれた。脳に焼き付くような音が響き渡ったあと俺は意識が戻り、██を見た。██の顔や首、心臓辺りにガラスがいくつも突き刺さっていた、俺は慌てて██に向かって声を上げた。██は血が絡んだ喉を使って話した。「ごめんな」そんな言葉を残して暖かかったはずの体温はまるで氷のように冷たくなった。そのあと俺はショックと大量出血で瞼を閉じた。気がつくとそこは病院だった涙で鼻と目の周りが赤くなっている母さんがいた。そんな母さんに俺は「██はどこ?」と尋ねると、涙を流しながらこう言った「██君は亡くなった。ごめんね、ごめんね」という答えが返ってきた。その事がショックだった俺は記憶が曖昧になってしまい、██は死んでいないものだと思い込んで生きてきた。██は居る。と信じ込んで██に何度もメールを送って電話もかけた。そんな状況に陥っていた俺に1つの話が来た。「なんでも屋」という欲しいものが手に入るお店があるという噂だった。俺は事故で狂わせられた不安定な足を使ってその海に行き、今に至る。ごめんなさい。お婆さん、ごめんなさい。██、ごめんなさいと泣きじゃくる俺を見たお婆さんは、また店奥へと行き、両手に花を持っていた。「この花は██さんとやらが貴方にあげる予定だった花だよ。」と俺に白い何枚も花びらがある花を渡してきた。俺はお婆さんにお礼を言いそのお店を出た。白い綺麗なお花を持って波が何度も遊んでいる所まで行った。風が透き通っていてとても綺麗だと思えた
██、ありがとう愛してるよ