コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
天使を殲滅した
私はとても嬉しかった
もう彼等が怪我をしなくて済むのだから
でも嬉しいという感情と同等に寂しいという感情もあった天使を殲滅したと言うことは私はもう用無し
私がこのままここに居ては彼等に負担を与えてしまう
寂しいけど、元の世界に戻らなきゃ行けない執事を呼び指輪を外して欲しいとお願いする
すると彼等は悲しそうな表情を浮かべた
「どうしてですか…主様…」
「私は悪魔の力を解放するためにここにいた…本当は私も帰りたくないよ…でも…フィンレイ様に元の世界に帰るよう命令されちゃったからね」
と言うと執事達の表情が暗くなった
(泣いちゃダメだ…泣くな…笑え…いつもの笑顔で…!)
涙腺が緩みそうになるのを耐え笑顔を取り繕う
「…主様…1つお願いを聞いてくださいますか」
「…なに?」というとベリアンは少し息を整えてから口を開いた
「…帰らないで…ください…」
ベリアンの口から出てきたその一言
「っ…ごめんね…それは…出来ないの…別の願いに変えてくれる…」
と言うと執事達は少ししゅんとした
(私も帰りたくないよ…でも…フィンレイ様には逆らえない…ごめんね…)
「…今日は…帰らないで欲しいです…」
フルーレがそう呟いた
「…それなら…叶えられる…」と言うと執事達の表情が少し明るくなった気がしたこの日は執事達と沢山遊んだ
絵を描いたりくだらない雑談をして笑ったり本当に楽しい時間だった
時計を見るともう0時を回っていた
(…もう夜中…今日…帰らなきゃなんだよね…)
執事達の顔を見れるのもあと数時間で終わる
「主様 今日はオールしませんか?」
初めて執事達から言われたその一言
「そうだね…!」
私はそう返事をして執事達と朝になるまで沢山遊んだ
「みんな寝ちゃった…」明け方に執事達は疲れたのか眠ってしまった
「…お疲れ様…みんな」
そう呟きふとある事を考えた
「…手紙でも書こうかな」
机から用紙とペンを取りだし一人一人に手紙を書いていく
「…1枚じゃ足りないや」
そう呟きながら1人に対し4枚ずつ書いた
全部で64枚の手紙を分け封筒に入れていく
(出来た…)
見つけやすい場所に手紙を置いて執事達の眠っている場所に戻る
(…みんなが起きてる状態だと…帰りたく無くなっちゃうな…)
そう思いみんなが起きる前に帰ろうと考えた
新しく用紙を出してペンを持った
「勝手に帰ってごめんね 今までありがとう 楽しかったよ みんな元気でね」
そう書き手紙を隠すようにその紙を上に置いた
執事達の手を借り指輪を執事の手に挟ませた
「ばいばい」
そう言い私は手を引っこ抜いた