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鬼は外 福は内
べるあふぇ
「あ〜!!!前髪崩れる!!」
私ーーべるは、そう叫びながら豆を持って、走る。
後ろには………全速力で追いかけてくる黒熊、、いや、…黒鬼……か?
いや、それはいいやっ!私はさ、女子は前髪命って、聞いたことないのかなっ!?黒熊さんは!!とすんごく叫びたい!!
「あふぇさんっ!そろそろ休憩しませんかねっ!?」
私は、そろそろ足が限界になってきて、あふぇさんに異議を申した。
「………もう疲れたの?もう少し訓練したほうが良いと思いまーす」
あふぇさんが呆れてそうに、煽り口調で言ってきた。
「………はぁぁ????あふぇさんだって疲れたでしょ!!だって、だって!!」
「だって、何?」
あふぇさんは少し片眉を上げて聞いてくる。
……ここまで来てもわかんないかっ!察し悪いなぁ!
あぁ~もう!
「……あふぇさん、もう夜中何だよっ!?」
当たりを見回したら、辺りは電灯が光っていて、空は黒色に包まれていた。
それにもう月が出てるよっ。
「ほら!見て!!もう、真っ暗!!」
私はあふぇさんにそう言いながら、空に指を指す。
「え〜?これぐらいどういった事も………」
あふぇさんは無問題と、思ってそうに首を傾ける。
そんなあふぇさんに私は口を開いた。
「違う!私も暗いだけだったらいいよ!暗いだっけだったら、不審者ぐらいしか出ないしさ!!だけどっ!もうさ〜…………」
私は一旦、そこで言葉を留めた。
あふぇさんはまだ分かってない様子だけど、ゴクリと一瞬喉を鳴らした気がした。
「朝からずっと走ってんの!!」
私は叫んだ。
……………はぁぁ……、やっと言えたぁ。
………皆様、きいてくださいよ。実はねぇ……。
朝2時からずっと走ってるの、私。
今、夜22時。すんごく遅い☆
世の中には20時ぐらいにちゃんと寝てるいい子もいんのにさぁ…。
本当に、こんな時間に何で走ってんの???
私たち、もう19時間走ってるよっ。
「………あふぇさぁぁん。何で私たちは寒い中、暗い中、走らなきゃいけないのっ?それに、なぜ豆を持って??」
鬼ごっこするにしても、豆はいらないよねっ!?
「え〜?そりゃあ、2つの意味があるに決まってんじゃん」
「………2つの意味…?」
私はあふぇさんの言葉に眉をひそめながら、無意識につぶやいてしまう。
そしたら、あふぇさんが笑顔で頷いた。
「まずはね、この街中に豆を持って走ることで、鬼ーー悪いものを近寄らせないようにする事と……」
あふぇさんは、そして私の目を見て笑った。
「鬼は外に居るものだから☆」
………えっ?
私は最初、あふぇさんの言ってる意味が分からなかった。
けど、次第にあふぇさんが笑った理由も考えて………。
すんごく無表情になってしまった。
「………それさ。私が鬼だと言うつもりですかね?」
最初の理由はすんごく最もだ。
だけどさぁ……。
次の理由、私たちが悪者になってません!?
「うんっ。べるさんは鬼みたいに怖いからね!」
あふぇさんはにこりと言う。
「…………私が笑っているからって許すと思うなよ?」
私は今、女の子とはあるまじきすんごい顔になってると思う。
「べるさん、今すんごく鬼みたいな顔してるよ……」
あふぇさんが少し引きつり笑いをする。
けど、その後、あふぇさんは一言付け加えた。
「でも、そんなべるさんも好きだなぁ」
と。
「えっ」
私はその瞬間、びっくりして動けなくなってしまった。
けどすぐに、「あぁ。友達って意味の好きか」と、理解して、一瞬赤くなった顔を、無表情に変えたのでした。
そして、…
「あふぇさん!!私は福を呼ぶんですよ!だから、中に居るけど、あふぇさんはずっと不幸を呼ぶから、外にいろ!!」
と、捨て台詞を残し、家に大急ぎと帰ったのでした。
〜家に帰ったべるさん〜
「何で、暗い中、送ってくれもしなかったんだろ。ひどっ」(貴方が、一人で勝手に帰ったんでしょーが)
コメント
1件
神ですありがとうございます