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それは、中休みの事。
「では、授業を終わりにする。次は国語だ。4人1組になって行うからなー。」
『ありがとうございました』
(さてと、何すっかな〜)
桃瀬は、教科書をしまいながら思った。
「もーもせ!」
保住が駆け寄ってくる。
「んだよ。」
「昨日の事、覚えてる?」
「覚えている…けど」
(まさか…)
ふふーんと笑顔の保住。
嫌な予感しかしない桃瀬。
「アタックしn」
「行かない。」
(こいつ…)
保住は、ガッカリしていたが、すぐに消えた。
「なぁ、桃瀬。あそこ」
指差す保住。
その先には、萌田と朝井が、仲良しそうに話していた。
(ま、眩しいぃぃ!)
「やべえよ!」
「やばいな…」
まさかの、桃瀬と保住の好きな人同士が仲良しというオチである。
「これは、俺ら勝ち組なのでは…?!」
「どういう思考回路?」
変な思考回路の保住。
すると————
「あのぉ」
『!!』
朝井柚香が話しかけて来た。
その後ろには萌田の姿が。
「は、はい。」
「どどっどどどどっどうっされましたかっ!」
明らかにテンパっている保住。
[落ち着け]
小声で、声をかけるが保住には届かない。
「ええと、なんていうの?海莉。」
「あ、あの、えっと、その、んんと…」
一方で、萌田もテンパっているところであった。
「あの、海莉が人見知り過ぎて…えっと出直して来ますね!」
「あの!」
萌田が声を上げる。
「!」
「あ、あの、その、んと、えっとそ、その…」
(明らかにテンパっている…)
桃瀬は萌田に近づき、言った。
「落ち着いて、深呼吸、吸って、吐いてぇ」
桃瀬の合図通りに深呼吸する萌田。
「あの、あ、ありがとうございます。その、桃瀬さんと…」
急に黙り込む萌田。
すると桃瀬達に背を向けて、朝井の方を向いた。
『?』
[誰だっけ?]
小声で朝井に助けを求める萌田。
[保住君ね]
「保住さん、あの、その次の国語の4人1組で、一緒に、どう、ですか?」
『!!!!』
桃瀬と保住は顔を見合い頷き合う。
『喜んで!』
「…!」
「ありがとうございます。桃瀬君と保住君!」
朝井が感謝を述べるが、萌田は、お辞儀をしていた。
(すごく、今日は、いい日だ…!)
その後、3限目は楽しく終わった。
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桃瀬と保住。
萌田と朝井。
4人の好感度は、3限目で上がった。 好感度:up!