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Gireiは部屋を見渡した。ナワーブの机の上にあったタイプライターに注目した。
Girei
「 …! 」
Girei
「 これって…タイプライターの文字配列じゃないか…? 」
ナワーブ
「 どういうことだ? 」
Girei
「 この数字…タイプライターのローマ数字なんだ。 」
イライ
「 …そういうことか…! 」
「 Ⅱは数字の2。Ⅴは数字の5。Ⅰは数字の1。Ⅳは数字の4。 」
Girei
「 この数字はタイプライターの英語部分に当てはめていく。 」
「 1番最初の2は、英語の列の上から2列目を表す。だから、A〜Kの列の英語になる。2番目の5はその列の5番目の英語だから、Gになるわけだ。4番目の1はその列の1番目の英語… 」
ナワーブ
「 Aになるってことか? 」
Girei
「 そういうことだ。 」
「 そうすると、「 GA 」になるんだ。 」
イライ
「 5番目は1だから1列目になる。6番目は4だから4番目の英語になる。 」
「 「 GAR 」という文字ができるね…。 」
Girei
「 同様に、2つも解いていくと…。 」
「 GARDEN 」
Girei
「 その人はガーデンにいることが分かる…ってことだ!! 」
ナワーブ
「 お前すごいな!!!! 」
イライ
「 ガーデンは西側にあります! 」
「 本当にガーデンにいるとは決まったわけじゃないんです。早く行きましょう! 」
??
「 〜♪ 」
イライ
「 大丈夫!!? 」
??
「 ん〜?なんだ君たち?暗号がついに解けたのかい? 」
男だろうか。髪型は後ろで結ばれていて、髪が長いということが分かる。
声は低い…?ほんの少し高いようにも聞こえるが…声に違和感がある気がする…。
Girei
「 …暗号を解いてほしかったから私達をおびき寄せたのか…? 」
??
「 あぁ…。そうだよ…。 」
「 …暗号は楽しいからね…。 」
イライ
「 …本当は違うんじゃない…? 」
「 もっと違う理由が君にはあるはずだよ…。…私には君のことが視えるんだ。 」
??
「 ははっ…君面白いね…。 」
「 あぁ…。よくわかったな…。 」
??
「 僕は発明家だったんだ…。大きな研究をしていたのだが…事故を起こしてしまってね…。 」
「 記憶喪失になった上に、殺人容疑もかけられて…死刑宣告…。 」
??
「 僕の人生はそこで終わった…いや、終わるはずだった。 」
「 誰かが僕のことを助けてくれたんだ。その時に荘園への手紙をもらったんだ。 」
「 記憶喪失になったのは最悪だったけど、荘園に行けば記憶が戻るかもって思ったんだ。 」
??
「 君たちに暗号を出したのは、記憶が戻ればいいなっていう一心で書いてみたんだ。 」
Girei
「 よくこの暗号を思いついたな… 」
??
「 ありがとう…。でも、記憶は戻らなかったや…。 」
ナワーブ
「 研究ってどんな研究してたんだ? 」
??
「 それですら思い出せないんだ…。 」
イライ
「 そうなんですね…。 」
足跡が聞こえる。一番最初に気づいたのはイライだった。
執事
「 おや…皆様こちらに居らしたのですね。 」
「 皆様お揃いなら今日の遊戯「 ゲーム 」の話をさせていただきたいのですが…。 」
イライ
「 いいですよ。他愛のない事を話していただけなので…。 」
執事
「 では、本日の遊戯「 ゲーム 」ですが…この四人でチームを組んでいただきます。 」
「 今回のハンターは「 ✗✗ 」です。 」
Girei
「 …? 」
ハンターの名前を言っていたのだろうか。私にはその言葉を聞き取ることができなかった。
ナワーブも、他のみんなも聞き取れなかったのだろうか。浮かない表情を浮かべていた。
執事
「 くれぐれも、0時にエントランスに来ることが遅れることないようにお願い致します。 」
執事はすぐに去っていった。
そういえば…いきなり部屋を飛び出してきたから、手には手紙があるはず……
Girei
「 そういえば…手紙…! 」
なんとなくで手紙を開いてみる。
すると、さっきまで書いてあった文字は跡形もなく消え去っていた。
イライ
「 きっと…あれが「 断れない招待状 」だったんだろうね。 」
「 とりあえず、エントランスに集まる時間に遅れないようにすることが一番だ。 」
ナワーブ
「 時間までに集まれなかったら…どうなるんだ…? 」
イライ
「 さぁ…? 」
「 そこまでは予測できないな…。 」
Girei
「 今は0時に遊戯「 ゲーム 」があって、エントランスに集まれってことしか言われていない。 」
「 休息を取っておいて、23時に私の部屋に集合しよう。 」
「 解散した後に、何かわかったことがあればこのときに言おう。 」
ナワーブ
「 あぁ…。わかった。 」
「 部屋にあった小説でも漁っておくか…。 」
イライ
「 そうですね…。私は自室の整理をやっておきますね。 」
??
「 では。また23時に…。 」
Girei
「 そういえば…。君の部屋を教えてくれないか? 」
「 名前は教えてもらえなくてもいい。せめて、部屋の場所ぐらいは知っておきたいんだ…。 」
??
「 そうだね…。 」
彼はガーデンの窓から空模様を伺った。
「 夕暮れ城の屋敷裏 」
「 ってところかな…? 」
イライ
「 夕暮れ城の屋敷裏……? 」
ナワーブ
「 また暗号!? 」
Girei
「 あぁ…。わかった…。また23時に…。 」
??
「 楽しみに待ってるよ。 」
ガーデンから離れて私の部屋に向かっていく途中、私はさっきの暗号のことについて疑問ができた。
Girei
「 夕暮れ…?もうそんな時間なのか…? 」
朝ご飯からの一件で、時間など気にすることができなかった。
だが、部屋に続く廊下から空模様を見ると、晴天と言っていいほど空は完全に青かった。
Girei
「 夕暮れか…私の部屋側には大きな影ができる。 」
「 そうなると、私とナワーブの部屋と反対側の部屋になる……? 」
イライ
「 それはどうかな…。 」
ナワーブ
「 どういうことだよ…? 」
イライ
「 「 私は 」今夕暮れ時だと思う。空を見てみなよ。 」
「 ナワーブ。君は今夕暮れ時だと思うかい? 」
空は完全に日光に照らされている。夕日が出るにはまだ早い時間だろうか?
ナワーブ
「 うーん…。俺は全然夕暮れ時じゃないと思うけどな…。 」
「 夕暮れ時っつーのは、もっとあたりが暗くなったときのことを指すんじゃないか? 」
「 ってか今が夕暮れ時っておかしいだろ… 」
イライ
「 じゃあ、このことを踏まえて…。Gireiはどう思う? 」
ナワーブ
「 おい話聞けよ!? 」
Girei
「 そういうことか…。 」
Girei
「 私の部屋側ということだね。イライ。 」
イライ
「 ナワーブが言っていた通り、今が夕暮れ時ではないという人もいるだろうし、私のように、夕暮れだという人もいる。 」
「 では、彼はなぜ夕暮れ時といったのか。そんなのは簡単さ…。彼は勘違いをしたんだよ。 」
Girei
「 屋敷裏。ガーデンは彼と最初に出会ったところだ。 」
「 ガーデンは屋敷の裏側。日当たりの悪い裏側に何故かある。 」
「 日当たりが悪いから、その代わりに夕日のようにオレンジが強い電球が使われていたんだろう。 」
ナワーブ
「 日当たりが悪い…空模様と部屋の様子を見て、日光が出てないと錯覚した…? 」
Girei
「 そういうことだ。 」
「 「 夕暮れ城 」って言ったときに違和感を感じたんだ。 」
イライ
「 とにかく、彼の部屋の場所の大まかな場所はわかった。 」
「 0時に彼が来なかったら呼びに行こう。 」
Girei
「 そうだね。 」
ナワーブ
「 そうだな。 」
Girei
「 じゃあ、23時に部屋に来てくれよ。 」
〜人物紹介〜
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?歳 男性 170cm?
出身階級 不明
声 ソプラノ〜テノールの間
性格 不明
好きなもの 研究?暗号?
嫌いなもの 不明
一人称 僕