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brfr水青、nmmn注意
深夜の宿舍。
ブラフラのメンバーみんなが寝静まった後、らみはリビングで一人、明日のライブセットリストを眺めていた。
「ここ、俺のソロもう少し短くした方がいいかな……」
真剣にメモを取っていると、後ろからそっと腕が回された。
「らみちゃん、まだ起きてたんだ」
みつきの声。甘くて、少し低め。耳元で囁かれるとぞくっとする。
「み、みっちゃん……びっくりしたよ。まだ寝ないの?」
みつきはらみの背中にぴったりくっついて、顎を肩に乗せる。
「寝られないよ。だってらみちゃんが悪い子だから」
「え……俺、何かした?」
みつきはくすくす笑って、らみの首筋に軽く息を吹きかけた。
「今日の練習で、僕のこと全然見てくれなかったよね。僕が歌ってる時、他のメンバーにばかり目がいってた」
「そ、そんなことないって! 俺、ちゃんとみっちゃんの声聞いて……」
「嘘つかないで。ちゃんと見てたよ、僕」
みつきの指がらみの鎖骨をなぞる。軽く、でも意図的に。
らみは体がびくっと反応して、慌てて振り向こうとするけど、みつきに後ろから抱きしめられて動けない。
「みっちゃん、待って……」
「待たないよ。悪い子にはお仕置きが必要でしょ?」
みつきはらみの耳たぶを甘く噛んだ。軽い痛みと熱が走って、らみの息が乱れる。
「っ……! みっちゃん、ぁ、っ……」
「感じちゃってる? 可愛いなあ、らみちゃん」
みつきはらみをソファに押し倒すように体を反転させて、正面から覆い被さる。
ミントブルーの髪がさらりと落ちて、瞳が悪戯っぽく細められる。
「俺のこと、ちゃんと見て。逃げたらもっと意地悪しちゃうよ」
らみは真っ赤になって、みつきの顔を見つめるしかなかった。
「みっちゃん……俺、ちゃんと見てたよ。みっちゃんのこと、ずっと……」
みつきは満足そうに微笑んで、らみの唇に自分の唇を重ねる。
最初は優しく、でもすぐに深く、舌を絡ませて主導権を握るキス。
らみが小さく喘ぐと、みつきは唇を離して耳元で囁いた。
「いい子にしたご褒美、次はもっと気持ちいいことしてあげる」
らみはもう抵抗できなくて、ただみっちゃんの首に腕を回してしがみつくだけだった。
――この夜から、らみはみつきくんの小悪魔なペースに、すっかり振り回されるようになった。
甘くて、ちょっと 意地悪で、でも逃げられないくらい心地いい。