テラーノベル
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朝の、まだ夢と現実の境目にいるような時間だった。隣ではダノッチが、寝ぼけ眼のまま歯を磨いている。
シャコ、シャコ、と一定のリズムで歯ブラシを動かしているけれど、目は半分も開いていない。髪も少し跳ねていて、いかにも起きたばかりという姿だった。
京夜はぼんやりとその横顔を眺めていて、ふと気づいた。
__あれ。
顎に髭がある。ほんの少しだけ。朝に照らされて、うっすら生えてるのが見える。
京夜「へぇ…」
ダノッチって髭とか生えるんだ。当たり前のことなのに、なんだか妙に新鮮だった。
なんだこれ。
かわいいな。
思わず笑いそうになった。
やがてダノッチが最後の仕上げを終え、口をゆすぐ。
歯磨きが終わった、その瞬間。
ダノッチの肩に手を伸ばした。
無陀野「ぁ…”?」
寝ぼけた声とともに振り向いた顔を、そのままこちらへ向かせる。
そして、ちゅ、と唇を重ねた。
突然のことに、ダノッチの目がぱちっと開く。
無陀野「??」
完全に「なんで」という顔だった。
けれど驚いたのも最初だけで、ちゃっかりと首を支えてこちらに舌を絡めてくる。
京夜「………っ」
ほんとに…ダノッチは俺をどうしたいんだろう。
可愛い寝癖で、寝ぼけた顔で歯磨きして、見慣れない髭まで生えてて、突然キスされたら驚く癖にちゃっかり応じてくる。かわいいし、おもしろい。
唇を離すと、ダノッチは暫く俺の顔を見つめ、少し 眉を寄せる。
無陀野「…なんで今なんだ」
京夜「ふふ」
無陀野「…?」
ほんとに不思議そうな、寝起きの唖然としたその顔がおかしくて、とうとう笑ってしまった。
京夜「いや…w」
無陀野「いや、じゃない」
何が面白い。と少し不服そうな顔をしながら問う。
京夜「髭、生えてたから」
無陀野「……?」
それくらい男なら皆生えるだろ。なんてダノッチは言うけれど、 髭があるイメージがなく実際に見ると可愛いもんで。こんな事言ってもダノッチは理解してくれないだろうなぁー、と軽く笑う。
京夜「なんか、かわいくて 」
ダノッチは数秒、完全に固まった。
それから自分の顎を触る。
無陀野「髭が…、?」
京夜「うん」
多分違うこと考えてるんだろうけど、もうそれでいいよ。今はダノッチが可愛くて、どうでもよく思えてしまう。
無陀野「それでか?」
京夜「ちゅー、したくなった」
無陀野「…」
ダノッチは何とも言えない顔をして、それから小さくため息をついた。
無陀野「…理解不能だ」
そう言いながらも耳が少し赤い。
京夜「ふふ、分かんなくていーの!」
朝っぱらからなんて可愛いやつなんだろう。と思った今日この頃。
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ごめんなさぁぁぁい!!
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ここなつ
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コメント
3件
すきでぇぇぇぇす!! 尊いLOVEありがとうございます、、、 理解不能とか言って照れてるだのちさんがかわいすぎます ありがとうございます
あ〜、もうめちゃくちゃいいですねこの空気感。朝のぼんやりした時間に、京夜さんがダノッチの“見慣れない髭”に気づいて「かわいい」って笑っちゃうところから全部が愛おしい。キスされた直後に驚きつつもちゃっかり応じるダノッチ、そのギャップがまた…「理解不能だ」って言いながら耳赤くなってるの、確定で照れてるじゃないですか(笑)。日常の一瞬をこんなに鮮やかに切り取れるのは、この二人の関係性がしっかり築かれてるからだな、と感じました。